拝啓 新緑の候~天下人の面影を訪ねて~

青江や櫻本丸の刀剣たち、そして個性的な使い手たちと共に京都へ行った時の記録だ。 柵越えネタがあるので気を付けてくれ。
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旅が好きな三日月宗近とクマ近・ウサ近 @mikazuki_trip

広隆寺だ。 今は花盛りで、浄土もかくや、という美しい境内ぞ。 pic.twitter.com/pyHoaAUM7d

2016-05-01 10:59:49
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では、これから振り返りをしていこうと思う。 すでに呟いたこともあるが、時系列順に直すということで、御容赦願いたい。 今回の旅は、いうなれば「天下人の面影を訪ねて」かな。 先の日光も含め、三人の天下人所縁の地を巡ることと相成った。 良ければ付き合ってくれ。

2016-05-01 19:16:38
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一日めの行程は、北野天満宮・東向観音寺→大将軍八神社→祇園甲部歌舞練場→圓徳院 二日めは、広隆寺→建勲神社→今宮神社→大徳寺総見院・本坊・興臨院 食べ物などその他については後程。 雜載または拾遺にて。

2016-05-01 19:30:27
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夜行バスだったので、朝五時には京都着。 朝食や身支度を済ませ、八時半には北野天満宮についておった。 早い時間は良いな。 心静かに参ることができる。 血の気の多い鳩が多くてなぁ。足の無いやつもおったよ。 pic.twitter.com/rw2PeTYi1t

2016-05-01 19:39:12
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29日から、北野天満宮では髭切の展示並びに御土居の青紅葉の公開が始まった。(共に今月末迄) 500円で券を買うと、どちらも見られる。 燈籠は、かつて髭切の持ち主であった渡辺綱が、髭切で鬼女を撃退できたことは神恩と、感謝して寄進した。 pic.twitter.com/331K7fBKnm

2016-05-01 19:52:57
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参拝後、まずは青紅葉を見に行った。 若葉の緑には様々な色があってなぁ… いくら見ていても飽かぬ。 鶯の鳴き声や、せせらぎの音が実に心地よかったぞ。 pic.twitter.com/CesbVt4tKU

2016-05-01 20:01:59
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そうそう。 梅の実が実っておったよ。 この梅は、収穫して梅干しにしたあと、参拝者に授与するそうだ。 あとは、もはや竹の子が「子」どころではなくなっていたなσ( ̄∇ ̄;) pic.twitter.com/1zwslh1WMS

2016-05-01 20:07:10
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境内を散策後、宝物館に行ったのだが… 入口にあるこの鏡が、それはそれは見事でな。 室町時代の日本地図よ。 寄進したのは加藤清正殿だ。 その他、豊臣秀頼殿が寄進された絵馬や棟札等、刀以外にも興味深いものがある。 pic.twitter.com/kpCSZKWxbe

2016-05-01 20:19:08
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非常に見応えのある展示であった! 写真は髭切(鬼切丸)の部分拡大と押型だ。 伯耆(大原)安綱の作で、東博所蔵の「童子切」とは、刀工を同じくする。 尚、撮影は携帯電話・スマートフォンのカメラ機能のみ可。カメラは使用禁止だ。 pic.twitter.com/31PwPL8sgO

2016-05-01 20:40:49
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ここを見終わった時点で、既に11時だったσ( ̄∇ ̄;) ちなみに、髭切の公開を記念して、木製表紙の御朱印帳が、期間限定で授与されている。冊子本体のみで1500円。 御朱印代は別途に300円納めるぞ。 pic.twitter.com/TZF4axW4S8

2016-05-01 21:00:59
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その後、絵馬堂を見たり、境内にある東向観音寺に行ったりして、計三時間半を天満宮で過ごしたな(笑) 東向観音寺は、菅公御作の十一面観音が本尊。ちなみに本地垂迹説では、菅公の本地仏に当たるそうだ。 あと、千度石を見つけて驚いた。 pic.twitter.com/CQTxxGfMjJ

2016-05-01 21:12:28
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話を戻す。 次に、大将軍八神社へ向かったのだが… 地図と看板を見て行ったにも拘らず、何故か迷子になったσ( ̄∇ ̄;) 此処は方位除の神ゆえ、方違えをするよう仕向けられていたのかもな。 ちなみに神社前の通りには妖怪がいっぱいいるぞ。 pic.twitter.com/rB9Fi0jYgM

2016-05-01 21:56:21
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しまった…… 一ヶ所、行ったのに説明を書き忘れていたぞ。 実は、千度石のあったところは大報恩寺という寺でな。 うっかり東向観音寺のところにまとめてあげてしまった。御詫びの上、訂正させてもらう。 pic.twitter.com/E4IZdgvUkb

2016-05-03 08:22:54
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千本釈迦堂として知られる此の寺だが… おかめさんは存じておろう? お多福ともいう、あれだ。 このおかめさん、鎌倉時代に実在した人物でな。此の寺の本堂(国宝)の建築に関わった女性なのだ。 此の話は、涙なしでは語れぬ… その話ゆえに、 良縁、夫婦円満のご利益があるという。

2016-05-03 08:38:07
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おかめさんの話はな… 写真のお堂を建てる時、棟梁の長井飛騨守高次が、誤って大切な柱の長さを短くしてしまったのだ。困った夫に、妻の阿亀は「枡組(斗栱)で」補ってはどうか、と助言した。 おかげで建物は無事に落成したのだが……(続く) pic.twitter.com/A5WYJFBueC

2016-05-03 12:00:49
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阿亀は「専門家ではない女の知恵で仕事を成したと知れては夫の恥」と、上棟式の前日に自害してしまう。夫は、妻の冥福と工事の無事・長くこの堂が守られることを祈って、扇御幣に福の面をつけたものを飾った。御蔭か、この堂はこうして残っている訳だ pic.twitter.com/V4CwoBJyww

2016-05-03 12:25:10
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前記事の写真の左上部、柱のところに飾りのようなものがあるのが判るか? それが枡組…斗栱(ときょう)だ。寺社建築に使われる技法よ。 命を懸けて夫を救った阿亀殿もだが、妻の進言を受け入れ、上棟式の日には亡妻を偲ぶ面を御幣に付けて奉じた高次殿…真に素晴らしい夫婦よな……

2016-05-03 13:03:18
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そして夕方は今回の旅の一番の目的、都をどりだ。 春の風物詩ゆえ、花見小路は斯くの如し。 茶席付の券だったので、開演までの間、今回や過去の衣装や芸妓さん・舞妓さんの書画を鑑賞したり歌舞練場の庭を散策したりしていた。 pic.twitter.com/GEzzrjq98o

2016-05-01 22:29:32
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芸妓さん舞妓さんは、舞だけではなく、書画、生け花、陶芸などから何かを選んで学ぶようでな。これがまた見事なのだ。 庭がまた綺麗でなぁ。 桜は終わってしまったが、躑躅が満開で、庭を彩っていたよ。 pic.twitter.com/OdGpYvbCa8

2016-05-01 22:39:28
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茶席だ。茶と菓子をいただきながら、正装した芸妓さんが立礼式で点てる様子を見ることができる。 菓子皿は持ち帰れるぞ。都をどりの楽しみの一つ。 皿は5色あって、何色になるかはわからんのだ。何なに、俺の皿か? 去年とは違う色であったぞ。 pic.twitter.com/Ra4NL7Vy1V

2016-05-01 23:47:10
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舞台はおよそ一時間、全八景で構成されている。 内容は、時事の話題を取り入れたものや、古典に題材を求めたものなど。 今年の時事は、春日大社の式年造替。 古典は落窪物語だったな。 落窪は、日本版シンデレラだ。 イヤホンガイドの貸出があるので、古典が得意ではなくても心配は要らぬよ。

2016-05-02 07:26:53