水無月廿七日 白水百首

人ながら人に越え、妙なる神格仏体の御聖誕を慶賀の百首献詠、心詞姿を顧みず、唯だ執心を翻す狂信のみにて為し奉る。受くるも受けぬも神のまにまに。
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憂卅一文字 @sanjo_deletus

白妙の影をし見ればいづくにも心すむべき秋の夜の月 #白水百首

2016-06-27 20:58:57
憂卅一文字 @sanjo_deletus

夜もすがら衣打つなり一すぢに誰も思はむつちの音かな #白水百首 擣衣

2016-06-27 21:01:33
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虫の音にやすくそへける秋の野は聞くも聞かぬものどけかりけり #白水百首

2016-06-27 21:03:06
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ながらへむにほひもいづれめでたさはきくにまされる白妙の露 #白水百首

2016-06-27 21:04:53
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おのづから紅葉の錦たちきれば神奈備山に影もそへけり #白水百首 紅葉

2016-06-27 21:06:19
憂卅一文字 @sanjo_deletus

惜しむとも同じ秋とや知りにけむゆくへばかりをたゞ祈る見ゆ #白水百首 九月尽

2016-06-27 21:08:23
憂卅一文字 @sanjo_deletus

さびしさも氷る冬こそあはれなれ人のことわりはやも来つれば #白水百首 初冬

2016-06-27 21:10:42
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影しげみ時雨にさせる笠取の山は濡るとも色は変らず #白水百首 時雨

2016-06-27 21:12:03
憂卅一文字 @sanjo_deletus

さえわたりいづくも分かで置く霜の天の原より降りて来しかな #白水百首

2016-06-27 21:13:21
憂卅一文字 @sanjo_deletus

白玉の心あられの数知らず音もあまねくわが庵にもれ #白水百首

2016-06-27 21:14:56
憂卅一文字 @sanjo_deletus

吉野山雪白妙の花降れば憂き世の跡もなきぞめでたき #白水百首

2016-06-27 21:16:14
憂卅一文字 @sanjo_deletus

隔てさへ難波のあしと今は見じ風にしをれてかへるよしかな #白水百首 寒蘆

2016-06-27 21:18:11
憂卅一文字 @sanjo_deletus

吹く風もさよと心のすまの浦友の影そふ千鳥鳴くなり #白水百首 千鳥

2016-06-27 21:19:50
憂卅一文字 @sanjo_deletus

氷るともわかぬ谷川深みこそ音だになくていとゞすみけれ #白水百首

2016-06-27 21:21:19
憂卅一文字 @sanjo_deletus

浮寝にも常に着るらむ水鳥の羽白妙の霜ぞさやけき #白水百首 水鳥

2016-06-27 21:22:43
憂卅一文字 @sanjo_deletus

網代木の身をうぢ川に置く折もひをましてこそ波と寄るらめ #白水百首 網代

2016-06-27 21:24:50
憂卅一文字 @sanjo_deletus

白和幣神の心とゆふしでやその榊葉を取るも取らぬも #白水百首 神楽

2016-06-27 21:26:17
憂卅一文字 @sanjo_deletus

真白斑の鷹のあはれは御狩野に嘆かせぬまゝ雉子とるかな #白水百首 鷹狩

2016-06-27 21:27:45
憂卅一文字 @sanjo_deletus

大原や小野の炭竈煙にもまさりて絶えぬめでたさぞ立つ #白水百首 炭竈

2016-06-27 21:29:02
憂卅一文字 @sanjo_deletus

埋火の憂き身消ゆともつれなきもよすがをひたにおきてこそ経れ #白水百首 炉火

2016-06-27 21:30:39
憂卅一文字 @sanjo_deletus

けふの暮れ待つともなくて祈るかな春より神のめでたかるべく #白水百首 除夜

2016-06-27 21:31:50
憂卅一文字 @sanjo_deletus

数知らずあくがれぬらむかねてより白妙ながら思ひそめてし #白水百首 初恋

2016-06-27 21:33:41
憂卅一文字 @sanjo_deletus

昔への軒端を近みしのぶ草忍ぶとなしに過ぎにしものを #白水百首 不被知人恋

2016-06-27 21:34:59
憂卅一文字 @sanjo_deletus

恋ひわたる長柄の橋やゆきかひしたえて影なき跡ながめつゝ #白水百首 不遇恋

2016-06-27 21:36:32
憂卅一文字 @sanjo_deletus

残りなく春の氷の打ちとけて人に心を掬びつるかな #白水百首 初逢恋

2016-06-27 21:37:42