哀れな双子と真白の刀

「何か」に憑かれた双子を救うため、とある真白の兄弟刀が立ち上がる(主に兄は巻き込まれる)。幼き兄妹に取り憑くモノの正体とは…!?
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ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

しかしまぁ、弱っているのに元気なことだ…。 (兄妹の双子を眺めてから一息つき、傍にいた子供の親を別の部屋に行くように促す。そして自室から持ってきた桐の道具箱を目の前に置き) さて、仕事をするとしようか。

2016-06-24 21:35:46
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(道具箱を開けると中から四本の待ち針のようなものを取り出す。針の頭には小粒の水晶がついており其処に自分の神気をまるで火を灯すかのように宿し、部屋の四隅の床に突き刺した) 何が出てくるかわからんから結界を張るか。

2016-06-24 22:24:05
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(双子を少し離して布団に寝かせるとその間に胡坐をかいて座り。病状の重い兄に目をやると片手を伸ばして衣の上からその胸元に触れた) …背中側に大きな歪みがあるみたいだ。ということは間違いなく何かが憑りついてる…これ程のものだと魂が直に外に晒されてるようなもんだ。幼子では余計に危険だな

2016-06-24 22:36:13
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(ひとの子相手に神気を流す訳にもいかず暫し思案し。言霊を強めて一言出てこいと脅しをかけてみる。金の瞳がじわりと輝きを増し、暫くすると幼子の体から逃げるように一つの魂が飛び出てきた)

2016-06-24 22:42:43
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

まずは一つ目、だが。随分となよっとした奴が出てきたもんだ。君、何故此処で暇を持て余してるんだい? (魂が姿を形作るとそれは若い男の姿で。声をかける間もなくぺこぺこと頭を下げる様子に思わず拍子抜けしてしまい、深く溜息をつく)

2016-06-24 22:57:50
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(話をうんうんと聞き再び溜息をつき) 自分が事故で死んだことを認めたくなくて、迎えも振り払って逃げてきたわけか。……君、素直に彼方に渡ればよかったものを。此方に居続けるのは業を積むばかりで刑が重くなるだけだぞ。そういうのを迎えの守護霊が教えてくれるのに話を聞いてなかったのかい?

2016-06-24 23:16:19
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

ほら早く行かないと、沸騰した湯に入れられたり針山に投げられたりするかもしれんぞ…くくっ、痛いだろうなぁ。それを何度も何度も拷問として受け続けるんだから……あっ、怯えて逃げていきやがった(真顔)

2016-06-24 23:18:52
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(緩めていた結界から慌てて逃げていく魂を遠目に見遣り。再び視線を双子に戻せば兄の体に触れ) ……ん?まだ憑りついていると思ったが此れだけ、か?病は重いのに……

2016-06-24 23:21:05
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

……そうか!もしや「双子」故に干渉し合っているということなんじゃないか?片方が病めばもう片方も影響を受けて病んでしまう。双子は繋がりが深いからそういうことが起こり得る。 ということは、病の元凶は妹の方にあるということか。 それなら兄を守る者も必要か。俺一振じゃ手が足りんかもな…

2016-06-24 23:32:36
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(双子の兄を背後に庇いつつ、妹の胸元に手を置き怪しいものがないか探る。すると、ふわりと白い何かが潜んでいることに気付き。しかし怪しいどころか清いものを感じて眉を寄せ) ......おや、どういうことだ?

2016-06-25 00:07:08
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(気配を探り白いその魂を様子見すると。ぱちり、と視線があったかのような錯覚に陥り。息を飲んだ次の瞬間...) ...うぐっ!?何だこれは、もふもふ...? (子供の胸元から飛び出した光は一瞬で姿を動物に変えて鶴の顔面にぺしっとしがみつき)

2016-06-25 00:24:08
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

ちょ、ちょっと待てこのままじゃ息が出来ん! (顔に張り付く白い毛並みを両手で引き離すと、それはすとっと地面に降り立ち。ゆらゆらと尾を揺らして見上げてくる) ...小狐ま...違う白の子狐か。気配が稲荷の遣いに近いな?

2016-06-25 00:31:02
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

......!! 此処からが本番か...?

2016-06-25 00:32:08
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(白狐が双子の片割れに視線を遣る。その瞳は警戒心に溢れたもので、直感的にこの狐は悪しきものではないと理解する。そして恐らくその奥にあるものを抑えていたのだろうとも察せられた) 稲荷の遣い、君、一体何を抑えてたんだ…?

2016-06-25 00:54:06
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(白狐が妹の額に前脚をぴとっと置くのを見ると、まるで探ってみろと言わんばかりで。それに倣い自分の右手を額に置いてみる。狐が抑えねばならぬ程のものとは、と慎重に気配を探っていくと…何やら闇に混じって澱んだ何かの気配と血の香りがして……)

2016-06-25 01:11:11
露ノ鶴@修行中 @tsuru26tsuru

おや、…(高い音を鳴らして鯉口をきり)……何かあるなら斬るが

2016-06-25 00:42:35
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

@tsuru26tsuru 兄様、来てくれないかと思った…!

2016-06-25 00:44:09
露ノ鶴@修行中 @tsuru26tsuru

@tsuru_momiji 何やら調子が悪くてな。…何が出来る?斬るか

2016-06-25 00:45:37
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

@tsuru26tsuru 双子の妹の方に、一瞬だがおぞましい気配を感じたんだ…!

2016-06-25 00:51:06
露ノ鶴@修行中 @tsuru26tsuru

@tsuru_momiji おぞましい…?(えらくもこもこの狐じゃないかと首を傾げつつ目を閉じ耳に集中する。隣で相手が双子に手を伸ばす空気を感じつつ聞き取れた波動にハッとして声をあげ)まてゆる!こいつは鬼だ!!触るな!!

2016-06-25 01:08:16
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

……っ、!? (腹部に感じる鈍い痛み。ゆっくりと視線を落としていけば。 自分の腹に突き刺さる子供の手”だったはずのもの”。それはもはや人の手ではなく。赤黒く筋張り少しの力で皮膚を貫きそうな程の爪。この世の者ではない者の手)

2016-06-25 01:15:44
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

@tsuru26tsuru (気配を感じた頃には既に遅く、腹に突き刺さる手を両手で押さえ) 兄様…っ、こいつは人食い鬼だ。随分と大きな獲物を捕らえてしまったようだぜ…!

2016-06-25 01:18:10
露ノ鶴@修行中 @tsuru26tsuru

@tsuru_momiji (低く舌打ちして素早く太刀を抜きさり赤黒い腕に振り下ろすも瘴気に弾かれ腕まで届かない刃。瞳をぎらつかせ溢れる血をせめて抑えようと自らの羽織を傷口に押し付け)…ゆる、あとで説教な

2016-06-25 01:22:23
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

(白の衣が徐々に赤黒く染まるのを見て流石に背中に冷たいものが流れる。そのまま体を貫かんとする鬼の手を両手で押さえるが。鬼の気は体の一部を顕現させただけでも凄まじく、部屋の四隅に差された水晶が同時に音を立てて破壊され) この結界を崩す鬼なんて想定してないぞ!?……まさか平安の鬼か!

2016-06-25 01:23:16
ゆる鶴(跡地) @tsuru_momiji

いやはや同時代の鬼とこんなところで会うとは奇遇だな、あの頃を懐かしんで一杯酌み交わしたいもんだが……そうも言ってられんか。 普段は鬼界から出てこない奴がこうして魂魄を実体化させてくれたんだ、このまま引きずりださねば子供の命が危うい (血痰を吐き出し袖で口を拭えば金の目を細め)

2016-06-25 01:42:00