10周年のSPコンテンツ!
7

プロローグ〜第1話

審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
ーとある世界の本丸ー 「…ごめんなさい、あなたを戦場に送り出せなくて…審神者の任務を果たせなくて…」 ー時空の狭間ー …俺が前の主人を見た最初で最後…あの方は、本丸を襲撃した歴史修正主義者に貫かれていた。あの方は最後の力を振り絞って、俺を過去の世界へ送り込んだ…
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
ーそして、現在ー 「不審者はどこだ!」 俺のすぐ目の前を、この屋敷の警備員と思われる男が駆けていく。息を殺して俺は茂みの陰に身をひそめた。 「何故こんなことになった…」 前の主人が過去に俺を送り込んだことまではよかったが、盛大に受身を取れずに落下して派手な物音を立ててしまった。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
時代はわからないが、今俺がいるのは大きな屋敷の庭園、小手毬の茂みに潜んでいる。 …ふと、屋敷の方に強大な力を2つ感じた。片方は小さな宇宙を彷彿とさせ、もう片方はこの敷地を内包するような優しいもの。俺は思った。 「ここでじっとしていてもいずれ捕まる。ならば、この力の持ち主に頼ろう」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
そう思った俺は、茂みに身を隠しながら必死に出来る限り早足で進んだ。 前の主人がなくなったにも関わらず保たれている姿、何故かはわからないが、もしかしたらこれには意味があるのではないか、俺は希望と絶望、どちらになろうとも受け入れる覚悟で、屋敷へとむかった… ーとある刀剣男士の回想ー
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
ー出会いー 「何だか騒がしいですわ」 グラード財団・城戸邸。庭のテラスで城戸沙織は星矢と共にコーヒーを飲んでいた。 屋敷の警備員たちが慌ただしく動き出し、沙織が不思議そうにしていると、彼女の執事である辰巳徳丸が姿を現した。 「どうしましたか?」 「怪しい人物が邸内にいるようです」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「まあ、困りましたわ」 沙織が警戒の表情を見せる。星矢も表情が険しくなった。 「とにかく、見つけたら警察に…」 辰巳の言葉を遮るように星矢が言う。 「いや、警察に行く必要はなさそうだ」 星矢の視線は小手毬の茂みに向けられていた。 「そこにいるんだろ?姿を現したらどうだい?」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
びくりと小手毬の茂みが小さく震えた。そして…茂みの陰から、白い布で全身を隠した男が姿を現した。 「ややっ、まさしく警備員たちが捕まえようとしていた不審人物だ」 辰巳が身構えた…が、その時、布を纏った男か力尽きたようにその場に崩れ落ちた。 「お、おい大丈夫か⁈おい!」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
気がつくと、彼はベッドに寝かされていた。力の持ち主に会うために進んだのはいいが、彼らの元に姿を現した直後、疲労と緊張が限界に達してその場に崩れ落ちた…と、彼はゆっくりと思い出した。ゆっくりと上半身を起こし、辺りを見回す。俺に駆け寄ってきた男が言った。 「ああ、良かった気がついた」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「助けなくても良かったんだ。俺は朽ち果てる定めなのだから」 「そんなこと言うなよ。それより、何か食べるか?」 自暴自棄になっている男に対し、若々しい男は緑茶と大福を皿に盛りお盆に入れて渡した。 「俺、星矢ってんだ。あなたの名前は?」 「……切」 「え?」 「…山姥切国広だ」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「山姥切さん、いや、国広さんって呼べばいいのか?」 「山姥切、でいい。俺は写しだからそう呼ばれるのもおこがましいが」 大福を食べながら星矢と山姥切の話は続く。彼の話によると、未来から過去へ行った敵を倒すため、前の主人が彼を召喚したが、その直後に本丸を襲撃した敵が前の主人を殺害。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
前の主人は最後の力を振り絞って、山姥切を過去へ送り込み、彼自身は時空の狭間を彷徨ううちにここへ迷い込んだという。 「敵って何が目的で過去へ飛ぶんだ」 「過去を都合よく改ざんし歴史を変えるためだ」 「そんな事をしたらまた別の歴史も変わってしまうじゃないか」 「だから我らがいるのだ」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
山姥切がそう言った直後、女の悲鳴が響き渡る。 「きゃあああっ!」 「沙織さん⁈」 星矢が部屋の窓を開けると、外へヒラリと飛び出した。山姥切が外を覗き込む。 「あれは…!」 そこには、沙織、と星矢が呼んだ女性を襲う、歴史修正主義者たちの禍々しい姿があった。咄嗟に山姥切も部屋を出る。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「沙織さん、大丈夫か⁈」 「ええ」 歴史修正主義者たちと沙織の間に星矢は割って入る。闇を湛えた力が刀に宿り、星矢を襲う。直後、彼の拳がキラリと光り、激しい衝撃が歴史修正主義者たちを撃ち落とす。 「なんという力だ!」 山姥切は驚嘆しながら、立ち上がる歴史修正主義者たちを斬り伏せる。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「山姥切!もしやこれが…」 「歴史修正主義者だ。こんなところにまで現れるなんて…」 「倒せるか⁈」 「倒したいところだが、主人亡き今の俺では力を引き出せない」 歴史修正主義者たちに攻撃を仕掛けながら、山姥切と星矢は作戦会議を続ける。 「主人がいないと力が出せない?何らかの契約?」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
沙織が不思議そうに聞くと山姥切は答えた。 「俺たちは刀剣男士と呼ばれる、日本刀の憑喪神だ。俺たちを具現化し実体化させ力を引き出す強い心の持ち主、彼らは審神者と呼ばれる」 「審神者…」 星矢はそれを聞いて考え込む。沙織はふと思いついた事を呟いた。 「星矢が審神者となればいいかも…」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「沙織さん…それ本気で言ってますか?」 星矢が不安げに聞き返した。それが最善策じゃないかしら、と沙織は言う。二人が相談する間にも山姥切は、何度も起き上がる歴史修正主義者たちにじわじわと押されてしまっている。 「星矢、歴史を変えられたら世界が歪んで崩壊へと繋がってしまう恐れもある」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
沙織に促され、山姥切が徐々に傷つく様を見て、ついに星矢は覚悟を決めた。 「…わかった!山姥切、俺がお前の主になる!」 「本気か、星矢⁉︎」 「男に二言はない!」 星矢が本気で叫んだその時、抜き身の山姥切の刀身が白く光り輝く。たじろぐ歴史修正主義者たちを、先程以上の力で切り裂いた。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「す、すごい!」 「どうやら、俺の主として時の政府はあんたを認めたようだ」 急所を的確に狙い、山姥切は歴史修正主義者たちを次々に倒していく。光となって消えていく敵たち。その時だった。 「あれ、なんだあの光」 最後の敵を斬った時、禍々しい闇の中から光る刀が現れた。 「解放されたな」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
ふわり、と星矢の腕に収まった刀は、その姿を人間のそれへと変えていく。 「新しい刀剣男士の目覚めだ」 山姥切が呟いた。そして、刀は目覚めた。 「…え?」 「あらまあ」 現れたのは、5匹の仔虎を従えてスーツの様な服をまとった、白い髪の子供だった。 「は、初めまして…僕は五虎退です…」

第2話

審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
城戸邸に歴史修正主義者が襲来し、時を同じくして未来から迷い込んだ刀剣男士山姥切国広がそれを撃退してから数時間後。 「随分派手に傷ついたな…」 「多少血で汚れるくらいがちょうど良い」 「ふぇぇ…」 星矢と沙織は困惑していた。元が刀である刀剣男士には人間の使う薬が効かなかったのだ。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「おや、こんなところにおりましたか」 「誰だ!」 星矢が警戒して振り向くと、全身が金色で顔が仮面の様に白いキツネがいた。 「…こんのすけか」 山姥切は視線のみをその見るからに怪しいキツネに向けた。どうやら知っている様だ。 「…時の政府、つまり未来の政府からの使いだ。胡散臭いがな」
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「そんなに警戒しなくても、私はただの伝令役。本来の主が倒された時本来なら刀に戻るべき貴方が、彼によって過去に送り込まれて、新たなる主を見つけたという事実を確認しに参りましたまでです」 事務的に淡々と話すこんのすけだったが言葉の端々に沙織の小宇宙を感じて畏れから尻尾が揺れている。
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya
「この世界には玉鋼などの資材がないので、鍛刀や刀装作りができないという事実から、とりあえず手当用の砥の粉などを持ってまいりました。砥石だけならこの世界でも手に入りましょうが、できる事が限られてしまう事は確かです」 こんのすけはそういうと、手当用の道具一式を取り出し机に置いた。
残りを読む(447)

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする