空想の街 氷涼祭2016 #なごみ茶屋 #明代と柚木 #天真少年 #魔術師アル まとめ

空想の街に参加している、春木のん(Haruki_Non)は、今回からこちら(Non_Haruki)で参加いたします。 よろしくおねがいします!
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nonHrk @Non_Haruki

「それは災難ですね」腰痛。大事にしないと、癖になるという。「かえって、どうも」チョコチップと、ドライフルーツのスコーン。あまり食べる機会が無い。「じゃあ、これを」わらび餅を容器に入れて渡す。「容器は、カフェに行った時に」 @IrhnIhht #なごみ茶屋 #るる散歩 #空想の街

2016-07-01 16:04:50
ちりぬるをわか @IrhnIhht

まぁ!ありがとうございます!わらび餅、大好き。@Non_Haruki #空想の街 お子様はお元気ですか?#なごみ茶屋 寡黙な巌さんも、赤ちゃんが可愛い父親としてのに例外ではないはず。うふふ。#るる散歩

2016-07-01 16:07:57
nonHrk @Non_Haruki

「まあ、元気です」娘はよく泣き、よく飲んで、よく眠る。「賑やかになりました」子どもと言うのは、生命の塊だと、産まれてから理解した。 @IrhnIhht #なごみ茶屋 #るる散歩 #空想の街

2016-07-01 16:12:36
ちりぬるをわか @IrhnIhht

素敵だわ!@Non_Haruki #空想の街 あの、ごめんなさい、私、これからちょっと用がありまして。店先でこんな短いご挨拶で本当に失礼なんですけども、そろそろお暇いたします。#なごみ茶屋 場所もわかったし、今度ゆっくり伺わせていただいていいでしょうか。#るる散歩

2016-07-01 16:16:41
nonHrk @Non_Haruki

「わざわざ、ありがとう」頂いたお菓子の礼。「また是非、ゆっくり。お大事に」仕事人が、仕事をできないことは楽ではない。しかし、稀な休みを楽しんでいるようでなにより。 @IrhnIhht #なごみ茶屋 #るる散歩 #空想の街

2016-07-01 20:32:16

【 明代と柚木と 】

空想の街公式アカウント @humptyhumtpy

ある坂道をひとりで降りていくと、後ろから足音がすることがあるのね。それはノルンの足音なの。もし振り返ってしまったらはずかしがりやのノルンが大切な言葉をうばってしまう。でも大丈夫。同じ坂道を、今度は振り向かずに通ることができたら、ノルンは言葉を返してくれる。…らしいよ。 #空想の街

2016-07-01 15:01:50
nonHrk @Non_Haruki

#空想の街 #明代と柚木 「ねえ、お母さん」 少し先を歩いていた明代が、坂道の途中で振り返る。母の柚木は、まだ坂の上。 「どうしたの明代?」 「あの、ね」 何かを母に言おうと思ったのに、言葉はうまく出てこない。 もやもやする明代は、一気に坂道を駆け下りる。

2016-07-01 15:09:24
nonHrk @Non_Haruki

そして伝えたかった言葉を思い出す。 「足音がするの!」 「なんの?」 「わかんない」 「きっと自分の足音だよ」 そうなのかな?走る明代の後ろから、楽しそうにスキップしている足音の正体は。 「ま、いっか」 母を置いて明代は走り出す。伯母の家まで、あと少し。 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 15:10:32

【 明代と柚木と潮 】

nonHrk @Non_Haruki

#明代と柚木 #空想の街 氷涼祭、前夜。白鴉のワタリが終わり、夕闇が深くなった頃。 なごみ茶屋の前に、ひとつの影。住居側の玄関の軒先に付けられた、桃色の風船が彼の目印だった。 「ただいまー」 ガラガラ、と引き戸を開けるとすぐに、走ってくる足音。 「おかえりなさい、お父さん!」

2016-07-01 20:42:58
nonHrk @Non_Haruki

「ただいま明代ー」白い着物を着た、年の若い優男。彼は明代の父で、死者だった。 「風船ありがとなー今年もこれを目印に来れたよ」 「明代が膨らまして、お母さんに付けてもらったんだよ!」 「へーそうかーところで明代。お父さんお母さんって呼ぶようになったの?」 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 20:44:11
nonHrk @Non_Haruki

「もう明代はお姉さんだよ?いつまでもパパとママって呼んでいたら、恥ずかしいよ」 そう言われると、明代は前に会った時より背が伸びて、服装も口調ももう幼児では無くなっている。 親がいなくても子は育つもんなーと実感するのは、ありがたいような、さみしいような。 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 20:47:26
nonHrk @Non_Haruki

明代に手を引かれて居間へ行くと、柚木が「おかえり潮くん」と言ってくれた。まるで漁から帰って来た時のように。 「ただいま、柚木」それから義理の姉の椿木ちゃん、巌くんからも「おかえり」と声をかけられる。それから。 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 20:51:07
nonHrk @Non_Haruki

「どうも、瑞木(みずき)ちゃん」ちゃぶ台につかまりながら歩いている、小さなお嬢さま。前の氷涼祭では、死者として一緒に還って来た、柚木と椿木ちゃんのお姉ちゃん。 「瑞恵、ていう名前を付けたんだって。瑞木ちゃんから一文字もらって」と柚木。 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 20:55:02
nonHrk @Non_Haruki

「そうかー僕のことは生まれ変わった時に忘れちゃってるよね。じゃあ改めて、よろしく瑞恵ちゃん」 にっこり笑う潮に、瑞恵も足をバタバタさせながらキャッキャと笑った。ひと時の家族団欒に、みんなの顔が綻ぶ。 #明代と柚木 #空想の街

2016-07-01 20:57:38

2日目

空想の街公式アカウント @humptyhumtpy

おはようございます。みなさま、大切な方とはお会いできましたでしょうか。本日は氷涼祭ですね。予報は一日晴れだということですから、連れ立って思い出の場所をめぐるのも素敵かもしれません。よい一日をお過ごしください。(情報窓口 佐々木) #空想の街

2016-07-02 08:00:28

朝の散歩と 色売りさんの小瓶

萌葱[moegi] @hmoegi

朝の空気は程良く涼しく、道を歩くにも気持ちが良い。うっすらと漂う霧の気配が、街の輪郭をぼかしていく。霧から生まれる #霧青磁 (きりせいじ)。小瓶の中に小さな霧を閉じこめた。生者も死者も区別がなくなる一日が、静かに始まろうとしている。#空想の街 #色売り

2016-07-02 09:28:19
nonHrk @Non_Haruki

#空想の街 #天真少年 口の回りと手足だけは白い、銀の毛並みのミニチュアシュナウザーが時計塔の街を歩く。今日はこれから晴れの匂いがするが。街の片隅にから、不思議な香りがした。 「アルー!どこだよアルー!」 狼のしっぽを揺らして、藍色の作務衣を来た少年がその後ろから走ってきた。

2016-07-02 10:14:59
nonHrk @Non_Haruki

「ここだよ、天真範(てんますすむ)」 「勝手に先に行くなよ!」 アル、と名を呼ばれた振り返ったミニチュアシュナウザーは、さも当たり前のように人語を話す。そもそも犬ではない。魔術師アル。現世を離れて暮らしていた、推定でも数百歳の、おそらく人間。 #天真少年 #空想の街

2016-07-02 10:16:38
nonHrk @Non_Haruki

魔法の力で姿を変えることは、アルにとって日常生活のひとつ。その環境に溶け込む姿を好むからだと、天真は聞いたことがあった。今日は、犬の姿が良いようだ。 #天真少年 #空想の街

2016-07-02 10:24:53
nonHrk @Non_Haruki

「面白ものを見つけたよ」 アルが口にくわえた小瓶を、天真は受けとる。開けてみると、朝霧のような湿った、少し土と緑の濃い香りがした。 「これ、#色売り さんの小瓶じゃないかな?」 @hmoegi #霧青磁 #天真少年 #空想の街

2016-07-02 10:28:16
nonHrk @Non_Haruki

「色売り、ああ」 アルは、長く生きているが、記憶力は悪くない。その場にある実体の無いものを、小瓶に移し入れる不思議な能力をもったあの興味深い人間か、とすぐに思い出した。 #霧青磁 @hmoegi #色売り #天真少年 #空想の街

2016-07-02 10:29:46
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