☆安田章大【ふわり】

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蒼いの∞妄想部屋(月の間) @daikyury

《安田章大》 【ふわり 1】 “SOS” 三日前にきたLINE 生憎、俺はまだ発表できひん仕事で 地方ロケに来とって すぐ駆けつける事ができんかった “どないしたん?” 俺もLINEしたんやけど 既読、にはなるけど 返信は変わらず “SOS” うー…埒が明かん

2016-07-03 08:51:12
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【ふわり 2】 ”HELP ME“ 一昨日のLINE 何が起こっとる? あー…もしかして 発作起こしとるかもしれへんなぁ… たぶん?、いや、きっと、やな “大丈夫か?病院行ったん?” 今日も既読にはなる はよ、返信してやぁ… 俺の心臓が どくんどくんって 鼓動が早まる

2016-07-03 08:51:15
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【ふわり 3】 “I MISS YOU” 昨日のLINE そーとーしんどいんやろな 滅多な事で 泣き言なんぞ言わん もそっと甘えたらえぇのに いつも思う そんなオマエが “アカン” “助けてや” “逢いたい…” よっぽどやろ? 俺はタクシーの中で オマエに電話した

2016-07-03 08:51:18
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【ふわり 4】 何度かけても コール音だけが響いてる いつも少し手前のコンビニで降りる 今日もそう コンビニの駐車場で もいっかい電話した 変わらず響くコール音 諦めて切った途端LINEがきた めそめそ泣いてるウサギのスタンプ いてもたってもおられんくて 走り出してた

2016-07-03 08:51:21
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【ふわり 5】 アイツの部屋へ一目散に 鞄取り出した鍵が うまく入らんくて ガチャガチャさせてもうた 中に入ると 真っ直ぐ寝室へ 『はぁはぁ…っ、どないした?大丈夫か?』 「あ…章大…おかえり」 『おかえりやないで、』 「大丈夫…いつもの発作」 ケホンって咳き込むオマエ

2016-07-03 08:51:24
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【ふわり 6】 『腰は?痛いんちゃう?』 「んー…ちょっと」 えへへ、って笑うその顔は 青白くてしんどそう 慌てて擦ったんやろ 目が赤くなっとる 『薬は?』 「飲んだー」 そろっとベッドに近づいた 『ちゃんと寝とる?』 「寝てるよぉ」 『飯は?』 「食べてる…よ」

2016-07-03 08:51:27
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【ふわり 7】 また、一歩ベッドに近づいた ケホン、ケホンって咳をする 「章大…傍にきてぇ…」 『おん』 枕の傍に腰掛けて オマエの頭を撫でる 「手ぇ…」 甘えた声で 指を探す 『ん…』 小さな手 ぎゅって握った 「章大の匂いだ」 すぅーって 空気を吸い込む

2016-07-03 08:51:31
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【ふわり 8】 枕元には 充電器に繋がったスマホ 「章大…」 『なんや?』 「このまんま…暫くこうしてて?」 『えぇよ』 ほどなくして すぅすぅ聞こえてきた オマエの寝息 よっぽどしんどかってんな オマエがSOS出すのなんて 握ってた手が ゆるりと離れた 深い眠り

2016-07-03 08:51:34
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【ふわり 9】 そっと寝室を出た 開けっ放しの鍵を閉めて 荷物を片して テーブルの煙草に 手を伸ばした そや…今、部屋で吸うたらアカンな 煙草を手にベランダに出た 蛍族、言うんやっけ? 空に向かって 煙をはいた 部屋で吸うのはアカンやろ ここでも1本吸うとこ

2016-07-03 08:51:37
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【ふわり 10】 「章大…?どこ?」 目が覚めたんか 俺を探す声がする 慌てて吸いかけの煙草を消した 「ここにいたの…」 俺の背中にピタッとくっついて お腹に手を回してきた 「…章大の匂い」 回されて手に 俺の手を添えた 『ん?煙草?』 「ううん、全部…だよ」

2016-07-03 08:51:40
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【ふわり 11】 蒸し暑い外 くっついてるところから じわりと汗が滲む 『中、戻ろ?』 「…やだ」 『わがまま言わんで?ほら』 くるっと向きをかえて 向かい合う 自然と重なる唇 甘い…なぁ… もっともっと欲しい 「ん…ふっ、」 『あっ…』 呼吸が苦しいのか 逃げる唇

2016-07-03 08:51:43
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【ふわり 12】 『ごめん…』 「はぁ…」 『なっ、戻ろ?』 ふわりとオマエを抱き上げた ホンマはオマエを抱きたい 奥深く突き上げたい せやけど、今はアカン オマエの体を壊してしまう 「章大…ごめんね」 『ん?何がやぁ?』 「…シたいよね」 真っ赤な顔で囁く

2016-07-03 08:51:48
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【ふわり 13】 『まぁ…そりゃ男やし(笑)』 『せやけど、それだけやないで』 『笑顔でおかえり、言うてくれるとこや、うんまい飯作ってるくれるとこ』 『喧嘩するとぷーって膨れるとこ、仕事に一生懸命なとこ、色んなとこぜーんぶ好きや』 『せやから元気になったらいっぱいシよ』

2016-07-03 08:51:50
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【ふわり 14】 オマエを抱き上げて 部屋の中に戻る 『ベッドに戻る?ソファーにする?』 「ベッド…」 『おん』 「章大…一緒に寝て?」 『えぇよ』 オマエをベッドに降ろして 俺はTシャツとパンツになって ベッドに潜り込む 頭から布団を被って かくれんぼみたいやな

2016-07-03 08:51:54
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【ふわり 15 】 「お布団の中で悪い事してるみたい」 嬉しそうにクスクス笑う 『せやな』 オマエの背中や腰をさする 『無理はアカンで?』 「はぁい」 『元気になったらイヤ言うてもするで』 「元気になったら降参言うてもやめへんで」 『ぷっ、絶対降参なんかせえへんよ』

2016-07-03 08:51:57
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【ふわり 16】 「負けへんもん!降参って言わせてやる~」 布団から顔出して 唇をとんがらせて ぷって膨れる その顔が可愛いくてニヤニヤしてまう 「章大…ごめんね…」 「お仕事中なのに、心配させるようなLINEして…」 『かまへんよ、具合悪いの知らん方がいやや』

2016-07-03 08:52:00
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【ふわり 17】 『俺、彼氏やで?彼女の心配すんの当たり前やろ?』 「でも…」 『えぇの』 「…ありがとう」 『俺、仕事でオマエにしんどい思いいっぱいさせてるやん』 『オマエがいて欲しい時に、おらん時もいっぱいある』 『せやから傍におれる時は甘えてな?』 「いいの…?」

2016-07-03 08:52:03
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【ふわり 18】 『えぇに決まっとる』 「わがままさんになっちゃうよ?」 『いくらでもなってや』 「…それじゃ、あの、」 『ん?』 「子守唄…歌って…」 可愛いお願い 『ふっ、えぇよ』 『オリジナルでえぇかな?(笑)』 「うんっ!」 すぅー 深い呼吸を1つ

2016-07-03 08:52:06
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【ふわり 19】 囁くように そっと歌った オマエは嬉しそうに ニコニコ聴いとる そのうち柔らかい寝息が聞こえてきた 目が覚めたらなんか食えるかなぁ 後でコンビニ行くか 俺の彼女って言えへんから 色んな事我慢しとるはずや せやから具合悪い時くらい いっぱい甘えたって

2016-07-03 08:52:11
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【ふわり 20】 早う元気になってなぁ オマエが元気やないと 俺も調子でぇへん ユーカリの香りが微かに漂う オマエの寝息が子守唄になって 俺も眠くなってもうた 甘えたさんは俺やなぁ… 隣にいる喜びを噛みしめて 眠りに堕ちた pic.twitter.com/D7elpHDnMV

2016-07-03 08:52:19
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