BBB劇場【テンパード・スティール、ランパート・ディール】#1,#2
- ahiruchan_phi
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その中に、異様な三人組がつくテーブルあり。筋肉と筋肉と金髪。彼らはバリボリと何かを噛み砕き、好みの飲み物で流し込む。「持ち込みはシツレイじゃないかしら」妖艶な店主が顔をしかめた。「スマン、ウェットランジェリー=サン、でもこれ割といける」ジューテイオンが頬張りながら詫びた。
2016-07-04 19:35:42彼らが食べているのは、売れ残りのオセンベだ。「なんでオセンベなんか売ってたんだお前」ブラッディスウェットはもう一枚つまむ。「否。割って、売ったのだ。オセンベとはもともと平安時代にコウボウがだな」店で一番安いサケをちびちびと減らす。「なんでだオイ」「……反聖戦の軍資金が足らぬのだ」
2016-07-04 19:39:07「この店には仕事が集まる。だが店に入るにはカネが必要だ」ブルータルブラインドビーストはガマグチを振った。少しのトークンの音。「おまちどおさま」ウェットランジェリーがジューテイオンの料理を運んできた。「そろそろオセンベしまいなさいな、湿気るわよ」「肉だ!オラ!お前ら肉食え!」
2016-07-04 19:42:33ジューテイオンは豪快に特大骨付き肉に食らいつく。「ウマイ!これは俺が大好きな肉だ!」肉汁とかが凄い!「ジューテイオン=サン、それスゴイ高え肉」「ニンジャの年季の違いってヤツだな!ウマイことやればウマイものが食える!お、そうだ」酒を飲み干し、「お前らに合う仕事見繕ってやるよ」
2016-07-04 19:45:54「エッ」「カネ足りねえって言ってたろ、お前も!カネが無いとライブハウスにも行けねえ、お前が聴けねえ、俺が死ぬ、わかったか」ジューテイオンはひととおりまくし立て、そして二人を観察し始めた。「ニンジャの仕事ってのは命懸けだ、身の丈を知らねえサンシタから死ぬ。あとカラテの無いヤツだ」
2016-07-04 19:49:21アアアア…ジューテイオン=サンあれなの!?ツンデレっていうかツンバカデレなの!?…カワイイ過ぎて息できない… #BBBtxt
2016-07-04 19:51:20カランカラーン!そのとき、ドアが勢いよく開き、新たな客がやってきた。身長3mはあろう、巨大な……なんと、女性だ。片脚はさらに巨大なサイバネ置換で、歩く度に店が揺れるよう。「いらっしゃい、トランプラー=サン」「ドーモ、ウェットランジェリー=サン。早速だが、ヨージンボを探してる」
2016-07-04 19:53:05「ヨージンボ」立ち上がりかけたブルータルブラインドビーストを、ジューテイオンが頭を掴んで座らせた。「お前、見た感じカラテ無いだろ。なら無理だ。こういうのは」そしてブラッディスウェットの方を向き、声を張った。「オーイ、トランプラー=サン!こいつとかどうだ!カラテ野郎だぜ!」
2016-07-04 19:57:08声に気付いたトランプラーがゆっくりと歩み寄る。威圧感!「オイ酔ってんのかジューテイオン=サン!」「トランプラー=サン、ビズ内容は」「オイランの護送、その護衛だ」「護送車の防音は万全にしろよ」「了解だ」「了解じゃねえ!」水面に声が反響し、店主がじっとりと声の主を睨めた。
2016-07-04 20:01:10