商店街活性化の数値目標「通行量の増加」を考える

多くの商店街が活性化の数値目標を「通行量の増加×%」としています。 果たして通行量増加は活性化実現を導く目標たり得るのか? 意外な結論です。
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情報創発研究 @takeoquolaid

商店街活性化を推進する行政、商店街組織、個店,それぞれ目的は異なるが、目標は『売れる売り場づくり』で完全に一致する。「売れる売り場」の増殖無くして商店街活性化無し。ゆめ疑うことなかれ(^_^)

2017-05-21 11:20:20
情報創発研究 @takeoquolaid

中心市街地活性化については、昨夏の総務省の中心市街地活性化基本計画レビューで効果発言無しとされ、原因究明と対応を求められた。要するにこれまでの取組では活性化実現出来無い、と宣告されたも同然だが、対応策はどう検討されているのだろうか。原因究明は取り組まれたか。

2017-05-21 13:16:27
情報創発研究 @takeoquolaid

中心市街地活性化・経済活力の向上の数値目標として多くの基本計画で設定されている「通行量の増大」には深刻な問題がある。第一に「通行量」が定義されていないこと。通行量は多義ですからね。第二に、「目標数値」の意義。目標数値を達成すれば中心市街地ウの何がどうなることが想定されているのか?

2017-05-21 15:16:59
情報創発研究 @takeoquolaid

結局、通行者の客相は不問、頭数だけそろえばいい、と自己目的化、いろいろな動機で来街するであろう頭数を足し合わせて数値目標を設定。この設定は「経済活力の向上」とは何の関係も無い、という無定見。数値を達成すれば経済活力が向上する、というシナリオははなから無い、という何というか、

2017-05-21 15:23:00
情報創発研究 @takeoquolaid

基本計画所載の立派な?目的と無関係に設定されているのが、目標:歩行者の増大とその数値目標。 通行量主義とか通行量原理とか、理論がかった用語が出て来る話では無い。16年の総務省レビューで目標数値を設定せよ、例えば通行量、と示唆されたので、測定しやすい通行量を選んだだけ。

2017-05-21 15:28:50
情報創発研究 @takeoquolaid

商学、商業学系の学識経験者から批判、助言があるべきところ、皆無状態か。 われわれ以外で「目標数値・通行量」を論じているのは:goo.gl/ovkT0Zだけのような。筆者は社会学の先生。 三浦倫平『中心市街地活性化における「通行量主義」に関する批判的考察』

2017-05-21 15:36:35
情報創発研究 @takeoquolaid

商店街活性化において〈通行量増大〉が目標とされてきた経緯を大店法当時に遡及してその根拠を記述。根拠は当時大型店の出店の影響予測に用いられたハフモデルとする。以来、商店街活性化施策は〈通行量の増大〉を目標に推進された、という。ハフモデルとの関係の推定は興味深い。

2017-05-21 15:48:31
情報創発研究 @takeoquolaid

論文は主としてハード事業を中心に通行量増大策を検討されている。まとめとして通行証は商店街活性化の要因なのか結果なのか,と言うことは検証が必要という。そのとおりで、この作業にはソフト面の考察が不可欠。商店街活性化の加上として登場したコンパクトシティの矛盾も指摘されていて面白い。

2017-05-21 15:52:52
情報創発研究 @takeoquolaid

都市計画系で中心市街地活性化・商店街活性化・コンパクトシティに関心のある人は必読。とっくに読まれているかも知れませんが。 通行量批判、ソフト面では商学系から出されて当然ですが、出てきませんね。

2017-05-21 15:55:51
情報創発研究 @takeoquolaid

我々の「通行量原理主義」批判:goo.gl/WNx1Eb 今から7,8年前の掲示板記事。 商業理論を装備していれば、現実の挫折に先んじて思考実験として失敗を予測することが出来ますね。

2017-05-21 16:18:18