BBB劇場【テンパード・スティール、ランパート・ディール】#8,#9
- ahiruchan_phi
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#9
「イヤーッ!」「アバーッ!」トランプラーのビッグ・カラテが胡乱なヨタモノを壁に叩きつけた。「うちのオイランへの暴力は禁止と言ったはずだ」「アイエエエ!?ニンジャ!ニンジャナンデ!」「サヨナラ・イン・ファッキング趣味か?ファック野郎」ヨタモノは床に倒れ、恐怖で失禁していた。
2016-07-11 19:39:20トランプラーは、昨夜、店のオイランを瀕死になるまで殴りつけた異常性癖者への制裁を行っている。「契約違反については分かっているな」「アイエエエ!カネが無い!」「イヤーッ!」「アバーッ!」「為せば成る、成らせる方法もある」「アバアイエエエ!!」「腹を括れ」インガオホーである!
2016-07-11 19:43:01『後処理』を済ませた後、トランプラーはIRCを確認した。ブラッディスウェットからの定期連絡だ。コノメは無事。仕事も時間通り進行。金髪が職務質問。「よくやってるようじゃないか」止むを得ない場合の暴力は許可する、但し要報告、と返信した。多少のことなら揉消す後ろ盾はあるのだ。
2016-07-11 19:46:59トランプラー=サンに褒めてもらえるのって実際珍しいンじゃねえか?そんで金髪wwドンブリも食えねえし運悪いな… #BBBtxt
2016-07-11 19:49:15そのままトランプラーは『水面』へと足を運んだ。「あら、トランプラー=サン、ドーモ」水面はまだ開店していなかったが、「ゴボボボ」路地裏でモヒカンを相手にしているウェットランジェリーを見つけた。彼女のスイトン・ジツにより、モヒカンの頭は宇宙服めいた水の球に包まれている。「ドーモ」
2016-07-11 19:50:00「ゴボボーッ!」モヒカンは足をばたつかせ、手で必死に顔の周りの水を掻き出そうとしている。しかし超自然の力で球状に成形された水は、崩れてもすぐに元の形に戻ってしまう。無意味だ。「ゴ、ゴボボ……」四肢の力が弱まっていく。やがて抵抗する力も無くなり、モヒカンは呼吸を止めた。「あら」
2016-07-11 19:53:55ウェットランジェリーはジツを解いた。そして救急救命プロセスを開始する。「悪趣味なことだ」「可愛いものよ」モヒカンが息を吹き返すと、ウェットランジェリーはそれを放置したまま店へ戻った。トランプラーも続く。「情報が欲しいのよね?」「そうだ、妙な噂などは無いか。ニンジャ絡みでだ」
2016-07-11 19:57:35ウェットランジェリーは酒場の女店主に戻り、手早くチャを立てて差し出す。トランプラーは作法に則り、ユノミを回しながら飲んだ。「護送車がクローンヤクザに襲われた」「ヤクザクランかメガコーポに因縁は無いのね?」「無い。私の記憶の限りではな」チャを飲み干した。「どうもキナ臭い」
2016-07-11 20:00:21トランプラーは万札をウェットランジェリーに掴ませる。「エンデューロというニンジャはどこの所属だ」「フリーランスという説が有力ね。昔はソウカイヤだったみたいだけど」「元ソウカイヤならジューテイオン=サンをあたってみるか」トランプラーは密会を終え、店を出た。「イテラシャイマセー」
2016-07-11 20:03:15店の外で、トランプラーは妙なニンジャと対面した。メンポのつもりか、顔の大半を覆うヘルムを被り、汚れたツナギを着たニンジャだ。「『水面』ならまだ準備中だぞ」「うん?いや、入る気は無いよ。湿っていて肌が荒れるからね。先ほどケアが終わったばかりだ」「なら何の用だ」「人を探している」
2016-07-11 20:06:24