デレマスパロディ

ハイジ🍊 @gray_all

水が苦手な女の子と水と生きるモノの話です。神様パロディ。即興で打つので遅いし長々呟くやもしれない

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昔々から始まる話。あるところに女の子がおりました。いたって平凡な村娘。その子がある日、道端でぐったりしている女の子を見つけました。てっきりもう仏様になっていると勘違いして、行倒れかな可哀想にと手を合わせてそのまま通り過ぎようとしたところ、もし...と声をかけられ女の子は飛び上がる

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慌てて近寄るとその倒れてる女の子、お恵みを...と彼女の手に縋るけれど、残念なことに食べられるものは何も持ってない。あぁどうしようと周りを見渡して何かないかときょろきょろしてたところ、その女の子は「水を...」と言うもんだから水ですねそれならありますと竹筒を取り出して彼女に手渡す

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てっきり飲み干すのかと思っていたらその女の子、竹筒の蓋を開けた瞬間逆さまにして頭からザバッと中身の水を全部被ってしまいました。呆気にとられた村娘を他所にふるふると軽く頭を振った彼女はそのまま顔を上げて、先程までの今にも死にそうな顔なんて消し飛んだような晴れやかな笑顔で感謝を述べる

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助かりました、この恩は忘れませんと雫を弾いてキラキラ光る苔色の髪を揺らして嬉しそうに話す彼女に「はぁ...」としか返せない村娘。それではとその場を去ろうとすると、待ってくださいと手を引かれる。恩返しがしたいのですと言うからいりませんと即答。他人と関わることがあまり上手くないのです

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「それならせめて名前だけでも」とせがまれたため仕方なく「ミユです」と答える。ミユさんミユさんと嬉しそうに反復して呟く姿が少し面白くて思わずあなたの名前は？と聞いてしまう。けれど苔色の髪の彼女、うぅんと少し困った顔をして「ごめんなさい、答えられないんです」なんて

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「名前はあります。けれども、誰かに教えて良いものではないの」なんて言うのです。だから好きに呼んでください、あなたは私を、何と呼んでくれますか？だなんて、そう言うもんだから、ミユもうぅんと眉を寄せて、ふと彼女の後ろに立っている一本の木に気づくのです

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「楓、はどうですか。その木の名前と同じです」途端にパッと顔が明るくなって、楓カエデと繰り返す。「もういいですか、失礼します」と告げて去ろうとして、あぁ今のは少し冷たすぎる言い方だったかもしれないとほぞを噛むミユの腕を楓が掴む。「私もお供します」だなんて

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「...はい？」「名前を貰ったんです。だからあなたに着いて行かないと」「はい？」「まさか本当に名前をつけて貰えるだなんて思っていませんでした」「あなたが好きに呼んでくれと言ったんじゃないですか」「そうですね」「そうですよ」「だからあなたに着いて行きます」「どうしてそうなるの？？」

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どれだけ言っても会話が噛み合わないし頑として引かないしこのままじゃ埒が明かないということで、大きな大きなため息をひとつついて「わかりました...着いてきてもいいですよ...」だなんて根負けするお人好しだし、はしゃぐ楓を見てこの時初めて彼女の瞳の色が左右で違うことに気づくのです

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右は森の深みの色、左は川底の色。それが形良く細まるのを見て不思議な子だなと思ったり、いやいやただの変な子なのかもとも思ったり。そんな感じの出会い方をしたかえみゆの話です

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所謂霊媒体質で変なのいろいろ呼び寄せちゃうけど見ることは出来なくて聞く事話す事だけできる「聞き耳」のりーなちゃんと、キミはいたいけな人の子だからしょうがないからこの神様が守ってやるにゃぁと彼女の側にうろうろ彷徨う猫神さまの話

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「やぁ人の子チャン、今日も厄介なものばっかり引き寄せてるねぇ、この神様がいなきゃキミはすぐに憑かれちゃってるんだよウンウン感謝するにゃぁ」「李衣菜だよ」「んにゃ？」「名前、李衣菜だよ。ヒトノコってのやめてよぉ」「にゃ？！？！」

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「キミはおバカさんなのかにゃ？！どーして簡単に名前教えちゃうの？自分の名前がどれだけ大事なものか、わかんないの？！」「えっ...自己紹介くらいするでしょ」「ああぁーーーこれだから人の子は...キミねえ、この神様の前以外で自分の名前言っちゃダメだからね！良ーい？！」「えぇ...」

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見えてないけどいつでも耳元でうるさい神様が守ってくれてる話〜〜ッ！！

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よくりーなちゃんがご飯食べてる時に「あーあ、良いにゃあ美味しそうにゃあ。こんなに守ってあげてるのに人の子ちゃんはこの神様にお供え物のひとつも無いのかにゃあ？」なんてふよふよふわふわ恨めしげな声が聞こえたりする #神様パロ

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「なに？食べたいの？」「そうは言ってないにゃ。キミは少し信仰が足りないって言ってるにゃぁ」「食べたいなら食べたいって言えば良いじゃん...」「食べたいなんて言ってない、李衣菜チャンは気が利かないと言ってるんだよ」「えぇー...面倒くさいなぁ...」 #神様パロ

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「ほら、はい！いつもお守りくださりありがとうございます！」「どこ向いてるの、そっちじゃにゃーい」「分かるわけないじゃん！見えないんだし」「それに神様とあろう者が人の子の手から食べ物貰うなんてありえにゃーい」「......」 #神様パロ

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翻弄されて青筋たつけど、気づいたら寄せ分けてあげたご飯が消えてるし「なんだ、食べてるじゃん。美味しかった？」って聞いたら「まあまあかにゃー。まあまあ、合格にゃー」なんて生意気な声が返ってきてこのネコって思うりーなちゃん #神様パロ

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リーナは幼い頃、聞こえないはずの声が聞こえること、つまり当たり前に聞こえるこの声たちが他の人には全く聞こえていないことに酷く戸惑いその声を聞かないためにヘッドホンで音楽を聴くようになる。けれどある日を境に耳に流れる音と共にニャンニャンニャンなんて声も聞こえるようになる #神様パロ

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それが本当に聞こえている声なのか、それとも自分にしか聞こえていない声なのか分からないから、あぁまたかなんて思いながら音楽のボリュームを上げようとしたら「こらぁ、人の子チャン！神様のありがたぁい言葉を拒もうとするなんてバチ当たりにもほどがあるにゃ！」なんて聞こえてくる #神様パロ

ハイジ🍊 @gray_all

「神様？えっ？神様？？」「そーにゃ！猫の神様だよ！全く、人の子はそーんなこともわかんないの？」「猫？え？神様なの？？それじゃ、今まで聞こえてきた声も全部神様...」「そんなことあるわけないでしょー！！あーんな低級霊と一緒にするって、どういう耳してるのキミはー！！！」 #神様パロ

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キミのような人の子チャンはこの神様のように立派な霊属が憑いていないと、すぐに悪いモノに乗っ取られちゃうんだよ？わかってる？だから感謝してよ人間チャン！なんてプライドだけは異常に高い厄介で口の達者な神様に憑かれてしまい、見えないけれど毎日耳がうるさいりーなちゃん #神様パロ

ハイジ🍊 @gray_all

りーなちゃんは小さい頃から聞こえないはずのものが聞こえてきたもんだから、友達と一緒にいるとき例えば後ろから「お腹すいたよ」と聞こえたので「じゃあコンビニでも寄ってく？」と言い振り向いたら友達全員が怪訝な顔してこっちを見ている、なんて経験腐るほどしてる #神様パロ

ハイジ🍊 @gray_all

神様パロディ大好きすぎるからね？八百万の国サイコー！