BBB劇場【テンパード・スティール、ランパート・ディール】#10 前半
- ahiruchan_phi
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(前回までのあらすじ)ジューテイ王の統治下にあるメタルガルド地方は、暗黒ま王キンパツの解き放ったトランプの巨人の軍勢に侵攻されていた!巨人討伐に向かった勇気ある騎士ブラッディスウェットも未だ帰らぬ。無辜の民が蹂躙される様を見て、ジューテイ王は継戦か降伏か、選択を迫られる。
2016-07-14 19:56:31苦悩するジューテイ王のもとに、伝令エンデューロより書状が届けられた。それは騎士ブラッディスウェットが水の四天王ウェットランジェリーの手に落ちたとの報告だった!王は絶望する。そのとき、城の地下格納庫から伝説の巨大ロボット・インコンパラブルオーが発進し、巨人をカラテでブン殴った!
2016-07-14 19:59:48「……ッ!」声も出ぬほどの重衝撃に身体が浮く中、ブラッディスウェットは己の甘さを後悔した。これはビズだった。ビズということは誰かに属すことであり、誰かと敵対することなのだ。護送車が遠ざかる。ブルータルブラインドビーストとジューテイオンでは……否、彼らは部外者で、味方ではない。
2016-07-14 20:04:21このまま地面に強か打ち付けられればどうなるだろうか。ニンジャ耐久力で一命は取り留めるだろうか。或いは。「ン、ラーッ」衝撃波で緩衝を試みたが、声がろくに出ない。ビズは失敗か。ジューテイオン=サンへのシツレイだ。ブラッディスウェットは心の中で詫びた。身体が何者かに受け止められた。
2016-07-14 20:08:13「ケオスだ。何人いるんだ、ニンジャは」彼を受け止めた巨躯の女性は、その体格に似合わぬ、否、ならばこその速度で道路を駆ける。背後に巨大な足跡が残る。「トランプラー=サン……グワーッ!」安堵と同時に痛覚が戻ってきた。「運転してるのは誰だ。コノメ=サンは。状況を手短に説明しろ」
2016-07-14 20:12:11「しばらく飯が不味くなりそうだ、死んでたらな」インコンパラブルは誰にともなく呟き、ビズに意識を戻した。「ドーモ!インコンパラブルです!」ホバー飛行しながら護送車を追う。だが僅かにその速度に追いつけない!「ドーモ、エンデューロです」「ハッピープリンスです!」アイサツが返る。「何?」
2016-07-14 20:16:19ハッピープリンスを抱えたエンデューロは助手席横で並走していた!護送車の時速は100kmを超えているにも関わらず、エンデューロは息一つ切らさぬ!「コノメ=サン!僕だ!」ハッピープリンスが叫ぶ!コノメは怯え、車内のメタルに全神経を集中しているため気づかない!「クソーッ!」
2016-07-14 20:19:32「ドアを破壊すればいい」エンデューロが提案する。「バカ!コノメ=サンにケガをさせかねないだろ!」「ならばどうする」そのとき、彼らの後方で何かが発射された。そう、インコンパラブルの肩部ミサイルだ!「まとめて終わらせる!」ミサイルは計12発!それらが護送車とエンデューロたちを襲う!
2016-07-14 20:22:45「エンデューロ=サン!」「無論!」次々と着弾し起こる爆発の中、エンデューロはそれらを見事にかわしながら走り抜ける!バンはかわしきれず数発を食らう!堅牢な武装オイラン護送車といえど、無傷では済まない!車体が揺れ、ガラスが割れる!「ンアーッ!」「グワーッ!」スピードも落ちる!
2016-07-14 20:25:16「クソかてえな!だがスピードが落ちたなら拳で」「イヤーッ!」「グワーッ!?」ホバー飛行するインコンパラブルを、不意の重いビッグカラテ・パンチが撃ち落とした!「ドーモ、トランプラーです。ウチのオイランに手を出したな」「ドーモ、インコンパラブルです。ウェルカム床のヨージンボか!」
2016-07-14 20:28:11