「健康で文化的な生活」は何処へ?~権利としての生活保障を求めて(7/18集会ツイート)

2016年7月18日に開催された生活保護問題対策全国会議設立9周年記念集会の中継ツイートのまとめです。 ■場所 ハイライフプラザいたばし ■プログラム 開会挨拶・基調報告「生活保護をめぐる最近の状況」    小久保哲郎(弁護士・当会議事務局長) 続きを読む
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徳武聡子 @Satoko_Tokutake

さいきさん:高校卒業したら働いてお母さんを助けてあげる、という女子高生は周囲から「あなたがお母さんを助けてあげるのよ」と言われていた。そんな無邪気な声は社会からのネグレクトでもある。想像力のないことは責めても始まらない。知識として持っておくこと、背景を知ることが大事。続

2016-07-18 14:49:38
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

さいきさん:かわいそう型もいずれ飽きられて捨てられる。鈴木大介さんは「明日は我が身」という声もあるが、そうでなくても社会の問題として解決すべきなのが貧困問題、と言われる。かわいそうだとか損失とかでなく、貧困は人権問題だから正されなければならない。続

2016-07-18 14:50:52
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

さいきさん:『下流老人』が流行になったのは身につまされ型だが、後発報道は「下流老人にならないためには自分で備える」というもので、社会的な解決ではなく自分だけが助かればよい、というもの。損失訴求型はわかりやすいが、富裕層との分断を招きかねない。続

2016-07-18 14:53:58
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

さいきさん:「全ての子どもを守らなければ自分の子どもを守ることできない」というある弁護士のFBが解決の糸口か。憲法24条を女性だけの問題にしてはいけない、という声を見たが、憲法25条を困窮者だけの問題にしてはいけない。みんなで一緒に浮上していける方法を模索することを訴えたい。続

2016-07-18 14:56:31
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

さいきさん:憲法が壊れたら、自分のような貧困予備軍が真っ先に危機にさらされる。自分は憲法に対するカナリアのようなもの。自分の後に続く中間層に「次にカナリアにされるのはあなたたち」と伝えたい。ナショナルミニマムの意味を伝えていきたい。以上

2016-07-18 14:59:11
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

パネルディスカッション「権利としての生活保障を求めて」開始 コーディネーター:稲葉剛さん パネラー 花井佳子さん(中央労福協事務局長)、我那覇圭さん(東京新聞記者)、山田壮史郎さん、さいきまこさん

2016-07-18 15:16:51
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:中央労福協では奨学金の問題に取り組んできた。返すのは当たり前、という声がある。大学の学費は相当な高騰が続くのに、賃金は97年をピークに下がり続け、非正規労働も増加した。雇用の劣化は社会問題として認識されたが、学生の抱える課題は社会が認識できていない。続

2016-07-18 15:19:38
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:学生が多額の奨学金の問題が認識されていなかった。ある集会で学生が「こんなに多くの大人が自分たちのことを考えてくれている」との発言。大人の責任でもある。育英会の奨学金は2004年に完全に廃止され、一定の返還免除もなくなった。有利子奨学金はもうずっと前から。続

2016-07-18 15:21:26
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:中央労福教では2015年に奨学金のアンケートをとった。回答者13342名。その結果を冊子にまとめた。借入額は平均312.9万、返還期間は平均14.1年。卒業して結婚・子育てなど将来への基盤を築く時期なのに、その基盤を築くことができない。若者への負担をもっと訴えたい。続

2016-07-18 15:24:19
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

中央労福協「奨学金に関するアンケート結果概略版」 blog.rofuku.net/shogakukin/wp-…

2016-07-18 15:25:36
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:高等教育の授業料は無償化すべき、という設問では48%がYESでありNO(47%)と拮抗している。OECD諸国で日本だけが、高等教育無償も給付型奨学金もない。少し前までは、日本とチリがそうだったが、今や日本だけになった。続

2016-07-18 15:28:56
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:若者の中で自己責任論が強くなっているのを感じる。奨学金の返済については正規雇用で34%が、非正規雇用では56%が「苦しい」と答えている。日本学生支援機構では延滞は5%というが、返還している若者もくるしくないわけではない。続

2016-07-18 15:30:47
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:中央労福協では、このアンケート結果を基に署名活動を進めた。奨学金利用者が増え、それは家計収入が減少していること、何より大学の学費が高騰していること、有利子の奨学金が増えていること、世界の潮流は給付型、高卒の求人が減少していること、返したくても返せないことを訴えた。続

2016-07-18 15:33:52
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:奨学金について事実を知らなかったことが、社会問題化を遅らせた。運動は第1ステージ、第2ステージと運動を分けた。第1ステージでは組織内にしっかり周知させた。301万筆の署名簿を院内集会の会場に積みあげ、国会議員も呼んだ。第2ステージでは国会対策。第3ステージはこれから。続

2016-07-18 15:38:56
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

花井さん:奨学金対策全国会議の大内さんが全国を駆けめぐり、他団体とも連携していった。これが、運動を大きく進めたのでは。以上

2016-07-18 15:39:40
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇圭さん(東京新聞記者):生活保護の大学進学について。福島市の高校生への奨学金が収入認定された件を報道して貧困ジャーナリズム賞をいただいた。福島市の生活保護利用世帯の女子生徒が進学に向けた塾代に充てるために市から奨学金を受けたところ、収入扱いされて保護費をカットされた。続

2016-07-18 15:45:58
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:女子生徒は「努力が報われない」と落胆。子どもの無垢な意欲を削ぐような行政対応はおかしいと感じていた。しかし、大阪では似たような事例で真逆の対応がされていることが判明した。国会議員にも働きかけ、厚労省は「塾代などに充てる場合」は収入認定しない、と通知を是正した。続

2016-07-18 15:51:10
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:しかし大学受験や入学に充てる場合には収入認定、という部分は残っていた。子どもの貧困対策で、貧困連鎖を解消させようという取り組みも進み、厚労省も大学受験や入学金に充てても収入認定しない、とさらに制度を是正した。ただ、そもそも生活保護では大学進学を認めていない。続

2016-07-18 15:54:31
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:生活保護では、高校までに培った知識や技能を用いて就労すべきであり、大学に行くなら世帯分離され、生活保護から切り離される(注:同居してもいない者として扱われ、その分保護費が出ない)。学生は自分で自分の生活費や学費を面倒みなければならず、負担が大きい。続

2016-07-18 15:56:54
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:ある生活保護家庭の学生は、奇跡に近いが、高校で独力で勉強して東大に進学した。学費と生活費は有利子の奨学金とアルバイト。学者になって発言力を得て世の中を変えていきたい、とのこと。数学者を目指しているが、研究者として一定期間収入が不安定な状態が続く。続

2016-07-18 15:59:49
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:卒業したら奨学金の返還が始まるのに、収入はわからない。奨学金にも手をつけないようにしている。今後、寮を変わる必要があり生活費が上がるためアルバイトを増やすが、それでは学業に差し支える。生活保護の枠組みの中で大学進学できれば。続

2016-07-18 16:02:03
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

我那覇さん:自分は何が何でも大学に行くべきとは思わない。ただ、賃金などに影響する。大学進学したい学生が、経済的な理由で進学できないというのはおかしい。

2016-07-18 16:02:58
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

山田壮志郎さん:生活保護に関する市民の意識調査より。生活保護に関する市民の理解を広めることは運動の展開上も大切。/2000年代の半ば~後半は貧困や生活保護に対して同調的だったが、2010年前後から生活保護へのまなざしが転換し、徐々に空気が変わってきた。そして、バッシング。続

2016-07-18 16:06:39
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

山田さん:この10年間で大きな転換。結局、日本社会は生活保護や貧困問題への理解が低かったのか。正しい理解と冷静な議論が求められても、人野石決定判断は感情的判断と合理的判断があるという機能がある(行動経済学)を読むと、正しい理解には限界があるのではと不安を覚えてきた。続

2016-07-18 16:09:55