硬貨は金融純資産か? 通常の政府会計と、国家全体の金融評価(資金循環統計)の考え方の違い

「硬貨発行は金融純資産形成と言えるか」を端緒に、通常の政府会計と、それを俯瞰した場合の評価の齟齬について。 http://mokuroku.biwako.shiga-u.ac.jp/WP/No126.pdfによると、紙幣と硬貨の会計的な扱いに差が出るのは、政府が現金主義的会計、日銀が発生主義的会計を用いていることに由来するようだ。
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uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru ビットコインは、負債性のある通貨とは似ていないわけです。ですから、有形、無形の差があるものの、負債性のない硬貨と同等と考える事ができます。これで、最初の話に戻りました。

2016-11-13 00:51:47
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

その世界で仮に「資金循環統計」を作ろうということになったら、硬貨はその政府の負債として計上されることになっただろう。 実際、その硬貨の流通を保証した最終需要は、政府による(硬貨の)徴税だという制度的構造は共通する。 @uncorrelated

2016-11-13 00:53:56
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

見合い資産といっても、管理通貨制度における見合い資産というのは基本的に国債なので、統合政府で見てしまうと、市中から何らかの見合い資産を取り上げているわけではないので、そのまま刷っているのとほとんど見分けはつかない。 @uncorrelated

2016-11-13 00:57:31
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 資金循環統計は資金の流れをまとめたものであって、硬貨の債務性を示すことにはならないです。

2016-11-13 00:58:54
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

硬貨は、(実務会計的には違うが)社会全体の金融構造を評価するにあたって、その金融資産としての性質は、硬貨が中央銀行負債(統合政府負債)であることに依存している。(その理由は、金融資産が全体で見て純資産たりえないところにある) @uncorrelated

2016-11-13 01:01:10
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru まったく理解できていないようなので、硬貨を発行したときのバランスシートの変化を示す図を張りますね(出処:murc.jp/thinktank/econ…pic.twitter.com/GB2S7FdjbV

2016-11-13 01:03:24
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

資金循環統計は、それと同時に金融資産が全体で見てどう形成されるかを評価するものでもあり、ある金融資産は、常にある金融負債と対応することになっている。(金融資産それ自体が実物価値を持つわけがないので、この処理は全体評価として正しい) @uncorrelated

2016-11-13 01:03:35
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

そこで硬貨を中央銀行負債として処理することがあくまで便宜的なものか、硬貨の本質的機能に適合するかという問題がある。 私は中央銀行単体ではなく統合政府として考えるなら、硬貨を統合政府負債として計上するには理に適うと考える。その論理構造はバーグルンド参照 @uncorrelated

2016-11-13 01:05:56
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 硬貨を発行したあと(2)の状態になるのですが、日本銀行の資産と負債、両方、増えることになります。一方、政府の方は政府預金が増えるわけですが、負債は増えません。負債ではなく、発行益が計上されています。

2016-11-13 01:07:28
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

実務的には、日銀に帰ってきて無利子永久国債と同じ状況になる政府貨幣を、政府側が負債として計上しないからそうなる、ということはすでに承知していることを述べたわけだが…。それが国債の日銀永久直受けした場合と本質的に差がない、ということも。 @uncorrelated

2016-11-13 01:08:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

日銀直受けの場合と、政府貨幣の場合は、現実に市中にもたらされる通貨は同じであるにも関わらず、会計上、政府が負債とするもの(国債)と政府が負債としないもの(硬貨)が恣意的に分けられているということに過ぎない。 資金循環統計ではこの欺瞞は抹消される。 @uncorrelated

2016-11-13 01:11:05
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 思い違いをしていたからって、何でも欺瞞だとか罵らないでください。日本銀行と政府のバランスシートを合算しても、硬貨発行益が消えないこと、日本銀行か貨幣を国債や証券などと同様に扱っている(←図(5)参照)ことは確かです。明らかに、資産ですね。

2016-11-13 01:21:55
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

例えば、硬貨のみが流通した場合と紙幣のみが流通した場合を比較して、現金主義を採用した結果として法律的にはに政府が硬貨発行だと会計的利益を得るとして、そのことは実物面で見れば何の差ももたらさない。だけではなく、金融制度構造を理解する上でも無意味である。 @uncorrelated

2016-11-13 01:22:17
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 金融制度構造の理解なんて目指していませんよ。硬貨に債務性があるか否かの一点を話しています。

2016-11-13 01:23:22
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

というのは、国民は、政府の発行した硬貨が、会計制度的に純資産であるから価値があると見做すわけではない。これは会計制度的に純資産でも何でもない紙幣が硬貨に劣らないことからも明らかである。 ということで、国民が硬貨に価値があると認識する別の説明が必要。 @uncorrelated

2016-11-13 01:24:45
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 「国民が硬貨に価値があると認識する別の説明が必要」云々の前に、硬貨に会計上の意味で債務性がなく、常に資産として扱われている事を理解されたことを確認したいのですが、どうですか?

2016-11-13 01:25:56
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

まず、日本銀行が貨幣を資産として処理していることは、最初から否定したことはない。 次に、硬貨が会計上純資産として処理され、紙幣と差異が生じるのは、政府が現金主義、日銀が発生主義を採用していることで起こるのであって、本質的な差が問題ではない。 @uncorrelated

2016-11-13 01:31:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「政府の貨幣発行を日本銀行や民間と同様の発生主義会計で経理した場合には、貨幣の流通残高は債務として計上さる。」mokuroku.biwako.shiga-u.ac.jp/WP/No126.pdf 実際、永久債引き受けと政府貨幣発行が別物だと論じることに本質的な意味がない。 @uncorrelated

2016-11-13 01:35:55
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

まとめを更新しました。「硬貨は金融純資産か 通常の会計と、国家全体の金融評価(資金循環統計)の考え方の違い」 togetter.com/li/1047782

2016-11-13 01:36:58
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru まだまだ貴殿の理解がおかしい事が分かりました。「紙幣と差異が生じるのは、政府が現金主義、日銀が発生主義を採用していることで起こる」わけではないですよ。発生主義をとったとしても、そもそも硬貨に債務はないので、将来的に返済するものも無いからです。

2016-11-13 01:39:50
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

これは私が勝手に言っていることではないのだが… 単純に返済するものがないという意味なら、不換紙幣もその名の通り別に債務はないが、知ってのとおり負債計上されている。 @uncorrelated twitter.com/motidukinoyoru…

2016-11-13 01:42:52
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru 不換紙幣に何の債務があるのかの方が議論がありそうですが、日銀が不換紙幣を負債計上していて資産とバランスさせようとしているので、少なくとも負債であるとは言えるでしょう。まぁ、会計上、債務なのか、負債なのか、それ以外なのか外形的に考えましょう。

2016-11-13 01:43:49
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

硬貨の引き渡し義務がある、という論もたたないだろう。現実的には、硬貨両替自体は引き受けてくれるだろうが、別に硬貨を引き換えなければならないわけではないし、硬貨に引き換えられることが日銀券の負債性を支えているわけでもない。 @uncorrelated

2016-11-13 01:44:01
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

管理通貨制度では、日銀の資産に乗っているのは国債なので、統合政府で見ると、通貨発行それ自体は普通に負債超過になる。(それにより、国民は通貨という形で資産を持つことが出来る) バランスさせようとしているから負債だ、というのも少し妙な議論。 @uncorrelated

2016-11-13 01:52:12
uncorrelated @uncorrelated

@motidukinoyoru このペーパーと言うか大久保(2004)では、発行した貨幣で国債を購入することを前提に話を進めているので、そのような話にしたのだと思いますが、硬貨を製造してそのまま政府消費などで使う場合は発生主義でも変わらないです。

2016-11-13 02:03:01