編集部イチオシ

MMDの文化とVRCに関する考察・説明のメモ

2020/02/17まとめなおし:https://togetter.com/li/1469664 MMDの成り立ちとかVRCに対する立場とかそういうことを自分なりにまとめておく。 追記:色々追記しててツイートでも追記したけど元々のは無変更。(…VRC関係の方こそ広めてもらうべき案件なのですが、VRC関係の方へ喧嘩売ってる文章になってるせいでそっちの方面の方々にはあんまり見てもらえそうになさそうですね…それではこれをまとめた意味があまりにも薄いのでは…敵とみなされてしまうのは痛い失策では…?) 追記2018年5月17日0時過ぎ辺り:テキストでだけど大幅に追記。読まなくても可。 続きを読む
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Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

というかそもそも"法的な強制力"についても、あえてその話をするというのなら「同一性保持権」とかを持ち出すことになる。私は専門家ではないのでそれが実際に有効かは分からないし、見る人によって微妙にも見えるだろうが、私見として"適応の想定"はできるのではないだろうかと見える。想定だが。

2018-05-13 13:39:13

※2018年5月20日3時前追記
>どっちかっていうと「公衆送信権」とかを持ち出した方が直接的かもしれない。その場合基本的に規約へ利用範囲を明記されていることが重要そうだけど、"利用範囲が書かれていない"場合に「状況的に見て承諾されていない」とされれば書いてない方法での利用は全滅させられる。

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>だから"不明は了解の同義"と考えるのはあまり安全とは言い難いとも考えられる。ここで"暗黙の了解"と言っているものもそもそも「分からない部分は分からないのだからみだりに使うべきではない」という当たり前の話。そしてMMD素材では形態として"外の利用が想定外であると十分考えられる"からと。

2018-05-13 13:39:50
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>それに現実的な話をすると現実的な問題として法的な手段を取りうるのか?という考えにもなるだろう。そこはもう本当に倫理の問題であり、倫理に反することが(例え法的な処罰を受けないとしても)他人の心証を悪くするのは当たり前。そしてそれで人に悪く見られても"倫理に反した当人の責任"だ。

2018-05-13 13:40:01
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>まあ口を濁す話の再三の繰り返しになるけれどもMMDも権利的に微妙な部分がある。ただ現実として"文化的に(通念的に)許容されている部分がある"から、MMD素材を勝手に持ち出すのとは状況が違う。もっと言えば『持ち出すことが当然・常識とならないように注意喚起をし続けている』とも言えるわけ。

2018-05-13 13:40:10

Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

ちょろっと言ってたけど、モデルの利用範囲の限定性・健全性だけで言えばMMDよかVRCの方が優良なのではと思うのだ。 ただ提供する際に問題となるのはそれ自体の"信用度"と、あと"第三者へ提供することへの期待度"。 MMDが好まれるのは後者が"絶大すぎる"って点で、信用は…場所による…。

2018-05-16 18:59:58

(2018年5月17日0時過ぎ・ひとまずの追記)

もっと踏み込んだ"違い"について

違いについて一部を詳しくまとめた話。
いまさらすぎるし長すぎるのでツイートでなくコメント挿入で
(※必要に応じて編集するかも※内容が変化しない保証はないです。投稿する前に大部分を既に何回も書き直してるくらいで…)

情報の形態

MMDとVRCの大きな違いとして「情報拡散の形態」がある。MMDの情報は(例外はあれど)基本「個人の投稿」で公開される。VRCへの情報は「(共有された)ワールドへ情報を入れて利用」という形態で使用されるため"公共の場では不特定多数から記録される場合が当然としてあり"、個人の範疇に留まらない。

>なので【MMDは基本個人個人それぞれで使うので、概ねそれぞれの自己責任で済む】けれども【VRCは公然に第三者へ情報が渡ってしまうため"使用者の自己責任では済まない"場合がある】。細かくはケースバイケースで、MMDも十分な注意は必要だけどVRCはもっと慎重かつ厳格な注意が必要。

>VRC関係では『VRC内で撮影した映像・画像の中に"(意図に関わらず)不正な利用者がまごれこんでいた"ため撤去することになった』という事案がかなり大きな形で既に発生している。これは(MMD関係というより)"あらゆる不正な利用において同様の問題が起きうる"ものなのだが…。

>あらゆることに言えるが"確認を怠った状態・権利的に不明確なままで利用する"と問題が後から出てくる爆弾を抱える。この辺り口を濁す話としてMMDでも確認せず使うパターンもよくある。ただVRCは"周囲にも迷惑をかける行為"となるからその辺りはかなり慎重になるべきなのではという話。

>MMDも注意する必要が無いわけではない。口を濁す話でも"もちろん"と言わざるを得ないけど内外に不正な利用やこじれた問題を抱えている。作者の多くが個人なので個人の出来る範囲でしか対応できない実情もある。…なので新しく素材を配布するって人は慎重になるべきだよって言いたいくらい。

あと"黙認"と"関知されていない"はかなり違うし、関知されても"対処できないでいる"こともある。だから"「残っているなら問題ない」ではない"。…これはむしろMMDで特に気をつけるべきこと。それに例え"黙認"でも後から正式に不正とされる可能性もあるし、その時は対処されてもしかたない。当然の話。

>"正式な許諾"を得ない状態で利用するのは、そういう爆弾を抱えたまま利用するってこと。ちなみに法的な話では3DCGデータについて実のところ現行法では詳細な規定が無くまた参考にできそうな判例も見当たらない。それこそ「法的にどう扱われるかは確証が無い」と言った方が良いと考えられる。

>ただ何度も言っているように"倫理の話"。「著作者の意向を考慮せず、想定外かつ例外的な公正さも無い利用」について、それを"問題が無い"と考えるのは"倫理観が疑われる"、「例えもし実際に問題が無いとしても"関係者の信用を損ねる"こと」だという話。少なくとも"不正な可能性もある"と留意するべき。

>口を濁す話この辺りはMMDも素材利用に関して「必ずしも万全であるとは考えるべきではない」し、もし問題となれば撤収した方がよい(倫理的に撤収しなければならない)ものだけどね。ただVRCの場合「不正な利用は無関係な第三者にまで迷惑をかけうる」わけでさらに慎重になるべき環境でしょうと。

それに繰り返しになるけれども"信用を損ねる"のは損失を生む。素材を作れる人からの提供を躊躇されたり、あるいは既に提供しているものの打ち切りをされるなんてこともある。実際その辺りはMMDでも既に幾度となく通ってきてしまった道だし、ずっと注意し続けないといけないこと。なんだけども…。

MMDの魅力について

既に書いたことの詳細解説。

ただ"MMDだからこその魅力"があるのも確か。よく知らない人向けに説明するなら"MMDには他のあらゆるジャンルを見てもMMDにしかないような魅力"がある。特に「MMDの文化圏」という土壌には代わりとなるような場所は無い。"出てこない"じゃなく"出たくない"。まあ口を濁す話、面倒も抱えてるんだけど。

>MMDには数限りないモデル・ステージ・アクセサリ、モーション・カメラモーションにエフェクト等々が公開され、また慣例的に対応する楽曲の使用も概ね黙認されている状態(※全て黙認ではない)にある。利用者はそうした素材を(各規約を守った上で)利用し作品を作ることができる。ほとんど無料で。

>誰でも「創作する技術やセンスが乏しい人あっても一通りの素材を揃えて組み上げることで一本の動画まで作れる」。揃えて手順覚えれば手軽に作れるようになるし、"いずれかの技術やセンス"があるなら各自できる範囲で細かく調整したり、あるいは新たに素材だとかを作ったりすることもできる。

>なので【MMD作品は概ね無償で非常に多く多彩なMMD素材の中から好きなものを利用して(各規約を守る限り概ね)好きなように映像・画像を作ることができる】。極端な話、創作する技術やセンスが乏しくても一通り揃えれば動画が一本出来るし、もし技術やセンスがあれば調整したり一部を作ることもできる。

>3DCGを利用した映像関係の創作活動をする場としてはとても手軽で、また(配布に問題の無い)新しい素材を作ることができれば素材を提供する側にもなれて【MMD素材として公開すると"他の人に気に入ってもらえさえすれば"それを使った様々なMMD作品を勝手に作ってもらいうる】。素材を上げるだけで。

>そうして様々なMMD作品が作られ、MMDに惹かれた人が集まり、MMD素材が提供され、そしてまたMMD作品が作られるというファン活動の循環で作品も素材もどんどんと増える環境になった。素材を提供してもらえるのはいわば個人とMMD界隈との"ギブアンドテイク"の関係でもあるからと言える。

>利用に関して細かい制限・注意点はあるものの"趣味"の範囲なら概ね不便もなく、趣味で3DCG作品を嗜む環境としてとても恵まれている環境なのだ。またMMD素材を公開しても利用は基本「MMD作品(映像・画像)」に限定され"素材を第三者へ提供する必然性が無い"のも信用の面で大きな要素となっている。

>…とは言え口を濁す話として基本個人のファン活動であるため至らない点も多く、また人や物が集まっている分内外にこじれた話も抱えているという面もある。しかしあえて言うなら"それでもMMDに"といわれるくらいの魅力があるとも言い換えられる。…離れてしまうとしてもその心情はしかたないけど。

繰り返しだけどMMD本体は機能がほぼ"映像(画像)"の作品制作に限定されそれ以外での利用は考慮されておらず、同様に素材の多くはMMDでの利用=(MMDによる)"映像(画像)"作品の制作のみを想定しそれら以外での利用を想定してないことが多く、想定されてない範囲で使う事は好ましくないと言われる。

>そうした文化的な背景からもしMMD創作の範囲を超えるような利用をする場合には素材の作者それぞれに確認し承諾を得ることが求められる。このためMMDの素材を前提として活動する人にはMMDの外へ出ることは困難で、MMD以外の創作技術を持った人でなければMMD以外での創作活動は難しいと言える。

>ただ"MMD創作の範囲内であったとしても"、「ダメと言われてしまうものはダメ」である。提供していただいている素材作者の事を尊重し素材ごとの規約を守り、もし使用中止を求められたのならそれに応じることが求められる。言い分が強引な場合もありえるが、著作者の意向は重い判断として扱われる。

>それでも"趣味のファン活動"という程度であればMMDは丁度良いものである。気軽に様々なものを借りて作品制作を楽しむことが出来て、また魅力的な素材を提供すれば人が作品を作ってくれて楽しむことが出来る。…でも個人で対処するには難しい問題も起きやすく、万全に良いとも言い難いのが実情。

…何度も口を濁す話として繰り返し言及してるけど「"MMDだから大丈夫"ということでは無い」。利用されてる中にはこじれてるもの、怪しいもの、不正なものもまざっているので取り扱いにはなるべく注意した方が良い。その辺りの利用や対応、責任も個人それぞれに任されてしまっているのがMMD。

>MMD本体はただの編集ソフトでMMD自体には運営管理者がおらず総合的な指導者や意思決定をするような組織もいない。総合的なコミュニティも無く、それぞれでバラバラに集まりを作ったり作らなかったり。"何がダメで何が大丈夫か"についてハッキリしない場合や、実態と異なることまでままあるのが実情。

>既にあるもの・長く残っているものでも「大丈夫なもの」とは限らず"関知されていない"とか、あるいは"黙認(ひとまず保留)"や"放置"といった場合もある。なので素材を利用する場合には各規約の確認は必須、不明な点・不安な点は直接確認した方が間違いがない。もしダメな時は"しかたない"と諦める。

>もしよく確認せず使った場合、怒られたり他人から白い目で見られてもしかたない。もっと言えば界隈の性質上いままで大丈夫だったからといってこれからも大丈夫とは限らない。著作者・権利者に相当の権利があるということを理解した上で、素材などは各自の自己責任のもとで扱う事。

ちょっと まじめな VRChat の おはなし

ちょっと は しらべました

VRCは正当な利用であればとてもいいものだと考えられる。特徴的な「3DCGアバターをつかっての人との交流」だけでなく、様々なワールドを楽しんだり?、あるいは専用にプログラムされたゲームを楽しんだり?といった、仮想空間(3DCG世界)のSNSプラットフォームとして広く親しまれているようだ。


補足(なお3DCGを使ったSNSプラットフォームはVRCだけではない)

>自由度も高いようで(作った3Dアバターを使えるだけでなく)、ユーザーがワールドを作って公開したり、"動く仕掛け"を組み込んだりもでき「(VRを使った)体感型アトラクションパーク」にもできるらしい。そうした「作れる」自由度から様々な人が参加したり提供したりといった形で広まったようだ。

>VRChatの他のソーシャルVRプラットフォームと大きく異なる点は(おそらく)「ユーザーでも3Dモデルを用意できれば、それをアバターやワールドに使える」という点ではないだろうか。用意された限られた(あるいはダサい)姿ではなく"自由な姿にもなれる"魅力は非常に大きいと考えられる。

>「みんな好きな姿で、みんなが作った世界、みんなと楽しむ」という点は(交流的な創作活動をしてる人たちにとっては特に)非常に魅力的なものだし、それに惹かれて多くの人が集まったりしているのだろう。…口を濁す話、その過程で色々と問題のある部分も抱えて拡大していったわけですが…。

ちなみにVRChat運営は(膨大な情報の精査は現実的に無理なので)「ユーザーの投稿はそのユーザーが責任を持つ」としつつ一応「不正については(十分な情報を揃え)正式な権利侵害の申告なら」としている。この辺りはネットサービスでよくある形式だけど簡潔「運営は細かい保証はできない」からその点留意。


補足(既にあるモデル制作者が「不正だと通報しても情報が不十分だと対応されなかった(情報を揃えたりあるいは準備をすることは個人として難しい事情もある)」という話も出ている。)

>…ただ細かい不正は別にVRChatに限った問題でもない(MMDに至っては統合的な管理運営自体がいないし)。VRC特有の問題点を上げておくとVRChatでは「不正な利用に(それを知らず)第三者が関わってしまいやすい」点で、一番は既に起きているような【VRChat内を撮影したものにまぎれてる】って問題。

>VRChat内を撮影した動画を上げている人もよくいるわけだけど、…強い表現で言っておくと【もし不正な利用が混じっていると(知らずとも)動画へ権利侵害が疑われる】という事(…現実として実際に厳格な通報を受けるとも限らないが)。究極"信用できる特定個人との撮影のみを上げる"方が健全とは言える。

>…もっと言うのなら「当たり前のように不正を疑える利用の混じった動画が投稿されている」という事自体が(結果として"不正利用が当然"のように周知してしまい)"イメージダウンを招いている"と言った方が良いかもしれない。※これは倫理的な話で、倫理に反することは信用を損なうという話の延長。

…他のソーシャルVRプラットフォームサービスがアバターの利用などをサービスが用意したものなどに限っていることが多いのは、こうした関係において『(不正なユーザーやそれによる権利関係の問題が起きることによって)信用を無暗に損なう事』を避けるためなのでは…?

私はVRChatのシステムやそれによって構成される世界はとても素晴らしいものだと思うし、機会があれば(そして機械があれば)参加してみたいとは思いますが、…その好奇心の程度は手間や不安感などを払しょくするほどではありません。でも出会う時や私の立ち位置が違えば既に楽しんでいたと思いますよ。


VRCやらMMDやらなんやら含め文化文明技術諸々のさらなる発展を切に願うのです。


※(2018年5月17日0時過ぎ時点)補足※
回収の件についてMMDの関係が言われてますがそれについては詳細の説明が無いため「詳細は不明」ですね。
※2018年5月20日6時過ぎ削除※より詳しい整理をこっちの最後の方に書いたので→https://togetter.com/li/1228378


さらに書いたやつ案内

さらにVRChatユーザー向けの話(というかその点だけのまとめ・追記)

まとめ VRChatの話についての補足的なメモ(+雑誌回収についての情報整理&推理メモ) 前回(https://togetter.com/li/1226486)の話からさらにこっちに寄った話 前回のは読まなくても可。 ※基本的な部分は書いた当時の情報です。(2018年5月頃) 追記(2018年5月20日14時半過ぎ):雑誌回収の件について、そのテキストを投稿した丁度辺り(18日13時半前)に改訂版の発表があったらしくその件について今更確認して追記 2019年10月22日:雑誌の件について整理した分を追記・後日談追記 2019年10月23日:聞こえ伝わってくるVRCの現状について追記 3916 pv 3 107

MMDのデータに関する考察のまとめ

まとめ MMD用データの扱いに関する考察 前のやつ(https://togetter.com/li/1226486)からさらにしっかり考えようとしてまとめたけどツイートするのが精神的に重すぎる内容なのでテキストで投げておくだけ。 2787 pv 2