ベッセル・A・ヴァン・デ・コーク医学博士による東日本大震災被災者へのトラウマ・ケアについての講演会要旨
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ベッセル・A・ヴァン・デ・コーク医学博士による東日本大震災被災者へのトラウマ・ケアについての講演(本日、福島大学にて)の要旨を連続でツイートします。
2011-06-01 19:24:27ベッセル・A・ヴァン・デ・コーク医学博士による東日本大震災被災者へのトラウマ・ケア についての講演。通訳はヘネシー澄子 博士、コーディネーターは関西学院大学教授の池埜聡 氏。
2011-06-01 19:28:45【福島大6.1定例記者会見】(4)東日本大震災被災者へのトラウマ・ケア~災害後のトラウマにどう向き合うのか~ビッセル・ヴァン・デア・コーク博士を迎えて(PDF)>> http://bit.ly/iAsfp3 #fukushimadai
2011-06-01 19:58:05博士はオランダ出身。日本に来たのは8回目。初めての時は阪神淡路大震災の時。 トラウマの研究が専門。福島で起こっていることがそのままトラウマなのではない。
2011-06-01 19:31:31先日、仙台でも講演を行ったが、地震と津波については、いままでそれらに対するトラウマ・ケアを行ってきたこともあり、福島の状況と比べるとやさしいものだ。 放射能に対するものついては研究が少ない。私も広島・長崎などを調べたが、これらは忘れ去られてきている部分だ。
2011-06-01 19:31:56福島に住んでいる人がこの分野でのエキスパートになれる。 今、福島では情報や噂が乱れ飛んでいる。 福島大学が科学的な研究を行って発信する地点になってほしい。
2011-06-01 19:32:17広島長崎の被災者はいろんな噂で差別されたと本に書いてある。 福島では本当にそんなこと(噂で言われていること)があるのか、ということについて事実や知識を発信することになる。
2011-06-01 19:32:51あなた方には選択肢がある。「誰かに救助されるのを待っている」のか、「今回の災害に対するエキスパートになるのか」。 それを選択しなければうまくいかないだろう。
2011-06-01 19:33:39アメリカの9・11事件の時、直後はそれが事故なのかテロなのか分からず混乱した。福島の皆さんも今回の災害で混乱したのだろうと思う。 ニューヨークで皆が混乱した時に、すぐにジュリアーニ市長が「テロである」ときっぱりと主張した。それによって皆がしっかりとした情報を持ち、安心したのだ。
2011-06-01 19:35:26「知らない」ということが混乱を呼ぶ。そして「知りたい」ということに皆が集中する。 9・11の翌日、ニューヨークタイムズの記事では、事件の詳細が分からないままであった。
2011-06-01 19:36:15もし福大で文学のゼミを持っている教員がいたら、学類生に今回の震災について体験談を書かせることだ。 体験に対する思いを心に閉まっているままだと、頭がおかしくなってしまうだろう。
2011-06-01 19:36:51ある研究で、「事実のみを述べる」グループと、「事実とそれで人間関係がどう変わったか述べる」グループを比較した。 「事実とそれで人間関係がどう変わったか述べる」グループは肉体的にも健康で、免疫的な部分でも良好であった。
2011-06-01 19:37:26セラピーを受けるのであれば、効果がなければ。単なる聴き取りと相づち型のセラピー(立岩注釈:ロジャーズ派を表面的に真似たカウンセリング)よりも内観型のセラピーでうまくいった例がある。
2011-06-01 19:39:05子供に対し、「外は危ないから遊ばないように」といったことを言い続けることは、子供の興味や探求心を成長させないようにしているということ。恐怖心への対応のみが発達する。
2011-06-01 19:39:23アメリカの「遊び」による体験事例では、子供たちにパラシュートの生地を持たせ、大きく動かしたり、静かに動かしたりしてコントロールの仕方を学ばせている。(動画で紹介)
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