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@NATROM つまり今までのようなインフルエンザ検査してその結果に応じて何日休む、みたいなフローはあんまり意味が無いということでしょうか?
2020-02-24 07:59:29@ftakao2007 その通りです。インフルエンザの流行期には、インフルエンザの検査をせずに有症状者はみなインフルエンザだとみなして感染対策するのが理想です。現実にはなかなか難しいですが、少なくとも理想はそうだということを共通認識にすべきです。
2020-02-24 09:58:04(本流に戻ります)
@junmurot 同感です。テレビに出ている専門家とされる人でも全部するべきと発言されています。DNAを増やすPCRならまだしも、RNA抽出のステップがあるので難易度が上がります。機械は増やせても調製するのは人で、熟練した技術も必要です。その人達がどんな勤務状態なのかも心配です。
2020-02-24 11:15:29@junmurot 老婆心ながら。リアルタイムPCRの問題は、RNAを試料とする逆転写反応がRNAの質と量(コピー数)に大きく左右され律速段階で、ある意味トリッキー。リアルタイムPCR反応は融解曲線モニターで特異性はほぼ100%、勿論PCR自体もほぼ100%(スプライシングバリアントは別)です。nCoVが1pgレベルなら厳しい判定
2020-02-24 12:26:50ウイルスには遺伝情報をDNAに記録しているDNAウイルスとRNAに記録しているRNAウイルスがあります。コロナウイルス はRNAウイルスの一種です。DNAはより安定で大量の情報の長期記録に適していますが、RNAはDNAに比べてはるかに不安定で、記録できる情報量にも限りがあります。RNAウイルスは持てる遺伝情報量に限度があるため、DNAウイルスと違って遺伝子のコピーミスを修正する修復酵素を持つ余裕がなく、そのためDNAウイルスと比べてはるかに変異を起こしやすいのです。
RNAウイルスが感染した細胞中からウイルスRNAを抽出してその量を調べるには、
- RNA抽出
- 逆転写
- リアルタイムPCRによる増幅
の3つの段階が必要です。
細胞内にはRNAを分解する酵素リボヌクレアーゼが大量に存在するため、細胞中のRNAを抽出するには抽出操作中におこるリボヌクレアーゼによる分解を阻止するため非常に神経を使わなければなりません(この段階の大変さはDNA抽出とは比べ物になりません)。
さらに逆転写酵素(Reverse Trancriptase)を使ってRNAをより安定性の高いDNAに変換してからでないと、ウイルスRNAの量(コピー数)を調べるための増幅反応に入れません(RNAを逆転写してから行うPCR反応をRT-PCR=Reverse Transcription PCRと言います)。ここが抽出後はタンパク質を除去するだけですぐに増幅反応に入れるDNAとの違いです。あわせて逆転写反応の効率のよしあしによりその後の増幅反応の成功不成功が大きく左右されます。
@junmurot @xAegvg0JipIY0hD 尼崎市立衛生研究所 宮永恵三所長のお話では、1つの検査に全工程で陽性・陰性判定に6時間、検査機1台で1日コロナウィルス対象に絞っても24検体との事。重症者のみに優先して行うというのも検査の手間暇と検査機の限られた現状をセットに協力を求めなければ理解は得難いかもしれませんね。
2020-02-24 10:15:25(↑この記事は関西テレビのニュースの文字起こしで、症状からコロナウイルス感染が疑われた人から採取した検体が検査機関に輸送されてきたところから検査結果が出るまでの過程を写真入りで紹介しています。普通この手の報道では最終段階の増幅反応装置を写して事足れりとしているものですが、この記事は検体輸送の段階からきちんとカバーしているところが立派です。まとめ主もこんなに厳重な包装で送られてくるとは知りませんでした。ぜひリンクを開いてご覧ください↓)
@junmurot @smith796000 私はここでPCR検査の想像以上の手間とコスト、何より検査自体に危険が伴う事を初めて知りました。 感謝は出来ても、遅い事を非難する気にはとてもなれません。 shinjukuacc.com/20200224-01/
2020-02-24 10:57:22(↑RNA抽出の段階の操作は病原性を持つ完全な長さのウイルスRNAを直接扱うため、感染の危険性と隣り合わせなのです。この点で遺伝子の発現量を調べる目的で病原性のないmRNAを逆転写後増幅する場合とは違います↓)
@mami_tanaka これは読みました? なぜ新型コロナの検査件数が少ないか担当職員から anond.hatelabo.jp/20200223013119
2020-02-24 12:01:17(↑都道府県衛生研究所では通常業務と並行して新型コロナウイルスの検査を行っている実態がよくわかるブログ記事です。「県民からの電話で「けしからん」「知事を出せ」系の非生産的な電話は高齢男性ばかり」という指摘は興味深い↓)
(呼吸器疾患の場合、検査用検体の採取の段階こそ感染の危険性が最大かもしれません)
2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル 2月24日改訂 niid.go.jp/niid/images/pa… 検体採取は感度のいい鼻咽頭拭いに変わってます。ただし、鼻咽頭拭いの手技の際患者が咳等をすることがありますので、感染対策は厳重に
2020-02-25 17:30:33なるほど、こりゃ検体からのRNA抽出の時より検体採取の時の方がよっぽど感染の危険性が大きいですねtwitter.com/EARL_Med_Tw/st…
2020-02-25 18:30:27第1部の補講:たとえ感度と特異度の高い検査法があったとしても「この検査で病気の有無を間違いなく判別できる」とは言えない状況が存在する理由
話題の感度・特異度についてです。 ・感度 本当に病気がある人に検査をして、ちゃんと陽性と判定される確率 ・特異度 本当は病気がない人に検査をして、ちゃんと陰性になる確率 です。
2020-02-25 09:37:47直感的な理解のためには、「ミス」を考えるのがわかりやすいです。 例えば感度99%なら、 本当に病気がある人に検査をして、間違って陰性と判定される確率1% です。 つまり、感度が高いと「ミスって陰性と判定される確率が低い」、すなわち「陰性だったら多分病気はない」といいやすいです。
2020-02-25 09:37:47次に、特異度99%なら、 本当は病気がない人に検査をして、間違って陽性と判定される確率1% です。 つまり、特異度が高いと「ミスって陽性と判定される確率が低い」、すなわち「陽性だったら多分病気がある」といいやすいです。
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