- nanbashura
- 2188
- 0
- 0
- 0
まおゆうって、普通に魔王萌えだしね。啓蒙したいだけならあんな性格である必然性別にないわけで。あとメイド云々は近代的労働観とか主従と雇用契約とか描きたかったわけじゃなく(いや後付けでそれもやろうとはしてるだろうけど)、ともよちゃんが見抜いてる通り、ようはオタク趣味の発露だろうと。
2010-05-16 01:50:02日本にはメイドではなくメイドさんがいるんだ、っつーのはらきすたでも言ってたわけだけど、リアルな前近代メイドって、ほんとにそんなに面白いのjかなあ、とは思う。
2010-05-16 01:52:42@kaolu4s んー、確かに、19世紀のイギリスのメイドさんは近代の産物……とはいえますかね。新興勢力の前近代への憧れの産物なのか。
2010-05-16 02:06:32@daikif 時代考証はなかなか難しいものはあると思うのですが、時代劇的な意味で現代感覚を持った登場人物が多くて、その外の感覚からメイドの主従関係という型を見たときにどう感じるかってのを注意して書いた覚えはあります。
2010-05-16 02:11:26あとまおゆうは、魔王がある種世の中を甘く見てる学者バカだってのは、ちゃんと描いてはいて、あの自分の性的魅力への自信のなさは、学者バカぶりのねじれた表現なのかもしれないとは思った。羅針盤の話とか、そりゃあそういうふうになるだろうとは俺も思ったし。
2010-05-16 02:13:52文明的に遅れた人々は、遅れてるからって別にバカではないわけで、目に見えるところで、持ち合わせの理論で理解出来るものなら、がっちり損得勘定は出来るねえ。その意味ではあんな世間知らずの魔王よりも「賢い」。そこはまあ、いちおう描いてはいるのでは?
2010-05-16 02:14:25まおゆうのマクロ的構造を見ると、精霊が求める「終わらない世界」にはマルサスの罠とでも云うべき成長の限界があって、それゆえに「循環する世界」=「文明の興亡を繰り返す世界」になってる。そのループを線的発展ベクトルによって突破しようとする構造がある。
2010-05-17 11:20:23んでまあ線的発展ベクトルというものが極めて近代的な代物で、現代からは疑問視されるものであるのだが、その辺は中世から近世への発展として描かれたことを含みに入れないとちょっとずれる。中世の「マルサスの罠」を農業革命から始まる社会変化で突破することそれ自体は、正義といって概ね問題ない。
2010-05-17 11:25:54そういう問題設定が恣意的であり、現代的な問題を反映しておらず、ゆえに現代にそのような物語は無効である、というような謂も勿論ありうるが、ここで重要なのは「閉塞した世界を突破するためのビジョン」を持つ視点と、それを現実にするための意志が称揚されていることであり、これは割と普遍的命題。
2010-05-17 11:30:43社会批評とか文明批評とかそういうことは全くの本筋でなく、停滞の突破ということにどれだけ真剣に取り組めるか、というお話としてまおゆうはあるわけ。ここで重要なのは、善悪二元論とかすら「停滞」のモチーフでしかない、ということ。
2010-05-17 11:33:41つか、少年少女が出会って、この息詰まる/行き詰まった世界を変えてみたいと思った、という話を支えるモチーフでしかないのね、ほとんどのネタが。で、そのネタが陳腐なのは、前にも云ったように「高速化」のために既存データベースから臆面も無く引用をしまくってるからなんだけど。
2010-05-17 11:36:41@kaolu4s まあウテナがあればいいんだけど、別にウテナの劣化コピーがあってもいいじゃない的な寛容な態度はありうるようなないような。
2010-05-17 11:37:31んでまあ、その引用の体系自体が悪い、というのは――つまり21世紀にもなって啓蒙主義かよ、というお話については、もうちょっと考えてみたいところ。「啓蒙の弁証法」とか。
2010-05-17 11:40:39@crow_henmi ならばギアスR2があれば! いや、まあ、それがもう一個二個増えるのはかまわんのですが、にしても政治的に多少敏感な人はまずまあ鼻につく政治性を捨象しきれてないのはまずいんじゃないかなあ、と。
2010-05-17 11:41:06@kaolu4s その話はオブジェクトレベルではなくメタレベルの問題かなーと。21世紀の現代にあるわれわれが中世から近世へと発展する線的ベクトルをオーバーナレッジによって形成する話を見て感じる内的な情動への倫理的な向き合い、みたいな。
2010-05-17 11:43:57@crow_henmi まあその向き合いを俺だけが強制されて作者がのうのうとしているのが許せない、という僻みは無論あると思います。
2010-05-17 11:45:51@crow_henmi さん。なんとなく文脈を混ぜ合わせてみたくなりました。まおゆうとやらは読んでませんけど。http://flurry.hp.infoseek.co.jp/200308.html#03_1
2010-05-17 11:47:01Kanon的問題は鬼門なんだけど、ふるり先生の謂を借りていうなら「誰かが救われるためには、必ず他の誰かが犠牲にならなければならない」的価値観の悪を突破する物語としても、まおゆうは存在しているわけです。とか。(オブジェクトレベルでは)
2010-05-17 11:59:25メタレベルで云うと、まおゆうという物語が提示してくるものは植民地主義や歴史修正とはあまり関わってこないと思う。あえていうなら「オーバーナレッジによる優越感確保」が精神的に植民地主義的、とは云えるかもしれない。(これはオブジェクトレベルでも魔王の言動に散見される)
2010-05-17 12:03:31