界線・句読点・鍵括弧・長音符・濁点……の歴史

日本語を読みやすくするための様々な工夫。活字印刷以前・以後を問わず、興味の対象は尽きません。今後の研究課題となりうる問題を指摘した様々なツイートをまとめてみました。 「『書き文字から印刷文字へ』の構想」 (http://togetter.com/li/279799) の続編のつもりでしたが、むしろ内容的には「戦前の小書き仮名の表記・組版」(http://togetter.com/li/279797) の続きです。
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Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

@uakira2 著者割をお願いしたいなと思いつつ、先立つものがないので言い出せない現状……

2012-04-20 16:50:32
小形克宏 @ogwata

@uakira2 大阪府立中央図書館の架蔵書を待ってるところです。もうすこし安ければね……。

2012-04-20 16:52:56
Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

@ogwata 汲古に頼めば違うんじゃないですかね? 分りませんがw 学会展示まえになくなるなんてあるのかしらん……

2012-04-20 17:01:52
小形克宏 @ogwata

@kzhr たしかに日本語学会で売れないで、どこで売れるという本ではあるw

2012-04-20 17:04:43
汲古書院 @kyukoshoin

@ogwata @kzhr そんなことはありません! 在庫あります!(汲古書院 の)

2012-04-26 09:53:42
Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

@kyukoshoin @ogwata わざわざありがとうございます、amazonで売れ切れているだけだろうとは思っていました^^;

2012-04-26 10:11:29
小形克宏 @ogwata

それは失礼いたしました。ご健闘をお祈りしております。RT @kyukoshoin: @ogwata @kzhr そんなことはありません! 在庫あります!(汲古書院 の)

2012-04-26 10:38:07
UCHIDA Akira @uakira2

840ページってボリュームで、部数が見込めないとなると、この値付けも解らないではないんですが… やっぱ図書館が備えるべき「資料」であって、個人が架蔵するもんじゃないなという気が。 @ogwata @kzhr

2012-04-20 17:56:13
Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

@uakira2 あとは公的な研究費ですねー

2012-04-20 23:45:54
きえだ ゆうすけ(清閑堂/ハクバオウジ)@『数式組版』ラムダノート @p_typo

@kzhr 公的な研究費での書籍購入は善し悪しですよ.異動のときに置いていかねばならないという宿命があります.これが結構イタイノデス @uakira2

2012-04-20 23:59:05
Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

@p_typo @uakira2 まあそうですね。わたしのてもとにも公費で買ってもらったものがありますが、修了したときに返すように言われています

2012-04-21 00:00:17
Kazuhiro hokkaidonis @kzhr

明治時代はなんか変えてやる的ないきおいに任せてへんな表現が多々見えるけどそれを現代の人が見て昔はそうだったんだと誤解することもあるのだろうか(結論梨

2012-04-21 21:15:43
久保木秀夫 @nosuke_pooh

「\/」に関しては、今西祐一郎氏「「あなはら\/」考」(『ことばとことのは』1999)が必読文献。源氏物語の「あなはら\/」について、「あな、腹々」と解釈してきた従来説(これに基づき日国も「腹腹」を立項)を否とし、「あな、腹、あな、腹」と読むべきことを提唱。とても美しい論証。

2012-04-22 13:05:50

話は少し戻ります.

小形克宏 @ogwata

近世刊本から濁点も句読点もあるが、著者の稿本にはなく、朱や薄墨で書かれていることから、読者が読解のために後から付けるものだったことが明らか。作者が原稿に濁点を書いたのは樋口一葉『たけくらべ』(M28)が嚆矢。

2012-04-18 00:22:55
2SC1815J @2SC1815J

曲亭馬琴『南総里見八犬伝』自筆稿本 http://t.co/h5ruGfhI を見ると濁点も句読点もありますが如何。QT @ogwata 近世刊本から濁点も句読点もあるが、著者の稿本にはなく、朱や薄墨で書かれていることから、読者が読解のために後から付けるものだったことが明らか。

2012-04-23 00:10:37
小形克宏 @ogwata

句読点については、近世刊本の頃から傍訓(ふりがな)に添える形で表記された。M18『当世書生気質』でも同じ形。 http://t.co/UFld5MgV しかしこの方法では傍訓の途中で改行すると文の切れ目とずれてしまうので、やがて仮名や漢字と同様1マスを与えられるようになった。

2012-04-18 00:30:49
2SC1815J @2SC1815J

趣旨は分かりますが、例えば『伽婢子』 http://t.co/u07oMEhw などを見ると本文文字間に入れようとする意識も見えて「傍訓に添える形で表記された」とだけ言っていいものか。QT @ogwata 句読点については、近世刊本の頃から傍訓(ふりがな)に添える形で表記された。

2012-04-23 00:54:33
小形克宏 @ogwata

@2SC1815J ご指摘の件、短くまとめすぎてしまったようです。自分が理解した限り、すこし丁寧にご説明します。

2012-04-23 00:54:11
2SC1815J @2SC1815J

@ogwata ありがとうございます。本当は自分で矢田勉『印刷時代における国語書記史の原理』に当たらなければならないところ、お手数をおかけして申し訳ありません。御説明を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

2012-04-23 00:58:44
小形克宏 @ogwata

@2SC1815J まず濁点。矢田勉『印刷時代における国語書記史の原理』では、これを「濁点」と「濁音点」に区別します。前者は現在の我々が目にするような濁音を表示する、いわば完成形。後者はその前段階で、読解の際に付されるもの。これは読者が付すとは限らず、書いたものが付す場合ある。

2012-04-23 01:04:05
小形克宏 @ogwata

@2SC1815J 〈書写者と付点者が異なる場合は勿論、一致する場合でも、本文と濁音点とは紙に載せられる過程で時間的先後があり、それが場合によって、筆勢の差、墨色の差となって現われる〉(p.574)

2012-04-23 01:08:22
小形克宏 @ogwata

@2SC1815J そこで八犬伝 http://t.co/NmalrOPs に戻りますと、文字と濁音点の墨色の差が現われていることに気づきます。つまり矢田が指摘するように、はからずしも濁点は本文が書かれた後で付されたことを証明していると受け取れます。

2012-04-23 01:11:19
2SC1815J @2SC1815J

@ogwata なるほど興味深いですね。例えば八犬伝 http://t.co/cn4JFTBo に見える朱書の「ゼニ」の濁音点はどうでしょう。朱書で「セニ」と書いて後から濁音点を付したのか。「本文と濁音点とは紙に載せられる過程で時間的先後があり」という主張を強める例か弱める例か。

2012-04-23 01:35:44