差別に使われてきた歴史のある言葉の使用をめぐって
--「何が悪いか」について私の再コメント
@kdxn (1)まずここで「特定の語」というのは比較的強く差別の歴史と結びついている言葉のことです。したがって「あらゆる侮蔑が対象になってしまう」という応答 https://t.co/i9O0kmnCFy は的を外しています。
2013-09-22 08:01:18@kdxn (2)そうした語は差別の歴史と結びついているがゆえに、発言者の意図や想定する文脈を越えて、当事者や関係者の聞き手に被差別の文脈を喚起させ傷つけてしまうことがあります。暴力描写が暴力の被害者を傷つけてしまうことがあるように。これが「問題」です。
2013-09-22 08:01:38@kdxn これは必ずしも「発言者による差別」とは言えませんが、語が背負った差別の歴史によって人が傷つくという、差別と関連した被害の問題です。
2013-09-22 08:02:11@kdxn 「差別発言」と「言葉を向けた相手だけへの単なる罵倒」のあいだにこういう被害があるということを理解することが、言葉が文脈によって持つ意味の多様性を理解するということです。「差別発言でなければ差別とは無関係なただの罵倒だ」という二分法は乱暴にすぎます。
2013-09-22 08:02:39@kdxn また、上記の問題は基本的には「可能性」の問題ですが、暴力の被害や差別の歴史の重さを考慮に入れるならば、対処しなければならない「重い」可能性だと私は考えます。
2013-09-22 08:02:51@kdxn (3)さらに単なる可能性の問題だけでなく、実際に野間さん自身、「長男が統合失調症」だという人に「無用に人を傷つける」という問題を指摘されています。 https://t.co/LSbWoOKbO6 https://t.co/6y9LThfAuL
2013-09-22 08:03:03@kdxn これに対して「あなたの息子に言ってるのではない」と応答することは、不特定多数の人が見る場所で暴力描写を流してフラッシュバックを起こした人が出たときに「あなたに見せたのではない」と言うのと同様、問題を軽く見過ぎと思います。 https://t.co/BNt737EVos
2013-09-22 08:03:54@kdxn (4)上記の問題は、差別の歴史と結びついた言葉が使われるがゆえに生じる問題です。したがって「恣意的に言葉を選んで禁止している」という指摘 https://t.co/r7BeDX7jOq は的外れです。
2013-09-22 08:04:06@kdxn また上記の問題は、差別と関連した問題であるので、単に相手を馬鹿にしたり侮辱したりして生じる「傷つけること一般」の問題とも違います。したがって「誰も傷つけない言葉を使えということ」という指摘 https://t.co/MJ7hqbxeb6 も的外れです。 以上です。
2013-09-22 08:04:28--野間さんからコメント欄に寄せられた反論
@froots ①②はループなので飛ばして、③について。私はこの「無用に人を傷つける」ということを、「アホ」「バカ」という語でも指摘されたことがあります。 http://t.co/UBGtApUad8
2013-09-25 23:04:09@frroots それは、身内に知恵おくれの家族がいる人からです。知恵遅れの人は「アホ」とか「バカ」とかいって蔑まれてきたのだから、これは差別語だというわけです。 http://t.co/phX1NgYJNd
2013-09-25 23:06:33@frroots そこで問題となってくるのが、あなたの「比較的強く差別の歴史と結びついている言葉」という規定についてです。 http://t.co/Pefhdh1N4e
2013-09-25 23:09:17@frroots あなたは「キチガイ」と「バカ/アホ」のを比べた場合、いずれかがより「強く差別の歴史と結びついている」とお考えですか? それとも、両者は等価でしょうか。 http://t.co/g9STXKP83S
2013-09-25 23:10:19@frroots 罵倒に使われる「知恵遅れ」の例でも説明したように、私はこれらの言葉が「どれぐらい差別に結びついてきたか」ではなく、「どれぐらい意味の広がりがあるか」を問題にすべきだと思います。 http://t.co/GY49rxA40D
2013-09-25 23:11:34@frroots 「バカ/アホ」は差別語だと主張する人や当事者団体に対して、「キチガイに比べれば差別との結びつきは少ないのだからあなたは我慢すべきだ」という論理が通用するでしょうか。 http://t.co/J5YCt1l47O
2013-09-25 23:12:44@frroots つまり、語の意味自体が広がりを持つ場合、「当事者に向けて言ったのではない」という事実は非常に重要となります。 http://t.co/TEt01Gt1Jb
2013-09-25 23:14:36@frroots 逆に、意味にほとんど広がりがない場合(「知恵遅れ」の例)、どんな用法でも罵倒に使えばそれは当事者に向くことになります。また、そもそもが罵倒語かそうでないかという違いもここにはある。 http://t.co/eR1kupNYyK
2013-09-25 23:15:27@frroots 「知恵遅れ」という言葉にはほとんど意味の広がりがないため、通常の使用でも罵倒での使用でも、これは精神遅滞者全般を指すことにしかならない。だから罵倒に使えば精神遅滞者を差別する用法と.. http://t.co/ijWEAWDYXc
2013-09-25 23:19:23@frroots たいしてキチガイはそれより意味が広く、バカ/アホはさらに広い。しかも、この両者は「知恵遅れ」とちがって、もともと罵倒に使われる頻度が高い。ネガティヴな評価をはらんだ語です。 http://t.co/k4ONEKvhIX
2013-09-25 23:20:59@frroots 「知恵遅れ」「キチガイ」「バカ/アホ」これらの語がそれぞれどれぐらい「強く差別の歴史と結びついている」か、今のところ小宮さんから定量的な論拠が示されてはいない。私は全部だいたい同じ.. http://t.co/IzFSmk29h7
2013-09-25 23:22:33@frroots しかし意味の広がりを基準に考えれば、そこには明確な違いがある(これは辞書で定量的に確認できる)。「知恵遅れ」という罵倒を受けて「精神遅滞者のことを言っているのか」と理解するのは妥当.. http://t.co/w3gnbOCKAe
2013-09-25 23:24:30@frroots 「キチガイ」を受けて統合失調症やうつ病その他精神疾患あるいは精神障害を指すと理解するのはやや無理があり(これは小宮さんも認めている通り)、「バカ」を受けて精神遅滞と理解するのはさら.. http://t.co/7y7Of08l56
2013-09-25 23:25:43