IJET-25基調講演(2014/6/21土)「村岡花子- 『赤毛のアン』翻訳に託した未来への希望」実況まとめ

2014年6月21日(土)に東京ビッグサイトで行なわれた英日・日英翻訳国際会議「IJET-25」の基調講演のまとめツイートです。 村岡花子-『赤毛のアン』翻訳に託した未来への希望 基調講演者:村岡恵理(作家) http://ijet.jat.org/ja/ijet-25/program/keynote - - - 聴講者のお一人である @cop_eku さんによる以下のまとめも併せてご覧ください。ドラマ版との関係性など、様々な意見が出ています。 続きを読む
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Garyou Tensei @Garyou_Tensei

そういった孤独感から読書に没頭し、熱い友情に憧れたのかもしれない。 #IJETKEY

2014-06-21 10:25:41
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

東洋英和では日本語の古典文学の勉強ができないことがだんだん気になり始める。 #IJETKEY

2014-06-21 10:26:12
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

8つ上の伯爵令嬢、柳原燁子が入学。厳密には家同士の政略結婚で悲しい離婚を経験した身、当時の身分の高い家では恥とされていた状況。居場所がなく、孤独をたたえてたどり着いた学校。 #IJETKEY

2014-06-21 10:27:51
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

身分も年齢も大きく違うのに、どうして友情が育まれていったのか。燁子さんと花子は、洋の東西にそれぞれ造詣が深く、<お互いに見えるものを見せ合う窓となっていた>。 #IJETKEY

2014-06-21 10:29:40
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

花子も歌人になろうと思っていた時期があり、その頃に詠んだ詩は情熱的で、内に秘めたものが垣間見えるようなものが多い。 #IJETKEY

2014-06-21 10:30:22
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

恋を罪と訳した((?))与謝野晶子の影響を受けていたものの、自分の歌人としての天賦のなさに歌人の道を諦めた、と後に随筆に書くことになる。 #IJETKEY

2014-06-21 10:32:29
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

限られた字数の中で日本語を厳選していく感覚。 #IJETKEY

2014-06-21 10:33:11
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

片山広子 ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%87… 歌人にして翻訳家、アイルランド文学を初めて日本に紹介 の影響。芥川をして、才覚の上でも格闘できる女性 と称させた方。 #IJETKEY

2014-06-21 10:34:40
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

片山広子 から人間的に多大な影響を受けた花子。東洋英和卒業後、すぐに文筆系の仕事を志したものの、時代的になかなかつけず、校長の通訳兼英語の先生として赴任。東京から来た若い先生として人気。授業の終わりに翻訳した物語や創作小説を読み聞かせ。生徒たち大声でアンコール。 #IJETKEY

2014-06-21 10:36:17
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

日本の少女たちがこんなにも物語を欲しているのに、それにふさわしい本があまりにも少ない、と感じた。 #IJETKEY

2014-06-21 10:36:42
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

不幸に酔いしれるような、健康的ではない小説。どんな状況でも頑張っていれば必ず報われる、という内容の物語がどうして日本にはないのだろう。子供から大人になる途中、青春期にこそ読めるようなものが日本にはなかった。 #IJETKEY

2014-06-21 10:37:56
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

山梨での5年間の教師時代に翻訳や執筆も続け、大正6年の24歳時に初の翻訳短編集を出版。 #IJETKEY

2014-06-21 10:38:32
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

初の翻訳短編集「炉辺」の出版を機に東京に戻り、子供向けの雑誌の編集者として就職。編集者時代、大正8年の写真。 #IJETKEY

2014-06-21 10:39:59
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

聖書や賛美歌などの出版を手がける福音印刷の村岡儆三(敬三とも)と出会う。 #IJETKEY

2014-06-21 10:41:37
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

花子は整理をあまりしない人。本や原稿がどんどん山積みに。「赤毛のアン」の原稿も引き出しにばさーっと入っている感じ。なのにある文箱に丁寧にしまわれて異彩を放つラブレターが。 #IJETKEY

2014-06-21 10:43:08
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

他人様に読んでもらうわけにいかず、恵理さん、御姉妹でおそるおそる内容確認。ほとばしる情熱のままで草書で書いているため、日本語なのに読めない…! 専門家のヘルプを得て解読してみると、祖母も祖父も非常にストレート。天国で「個人情報だ!」と怒ってるかもしれませんが。 #IJETKEY

2014-06-21 10:45:48
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』にはその中の品のいいものを掲載しています。((会場から笑い)) #IJETKEY

2014-06-21 10:46:17
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

これを機に祖母である花子が、自分の認識の中で、一人の女性に。その流れで伝記を書こうと思うように。 #IJETKEY

2014-06-21 10:47:00
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

愛情を注ぐ対象を失い、ペンを折りかけた花子を、片山広子が励ました。日本の出版界、文学界に必要なものを示唆。一例として Mark Twain の The Prince and the Pauper。 #IJETKEY

2014-06-21 10:55:13
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

花子の中でキリスト教的ヒューマニズムは欠かせない。堰を切ったかのように翻訳に注力。それまでは多面的にペンを握り続け、自分の本道を探り続けていたが、これ以後、翻訳に集中。 #IJETKEY

2014-06-21 10:57:34
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

花子を取り囲んでいた素晴らしい環境や人たちがどんどん失われていく中、一冊の本が手元に残り、それを灯火管制の中、スタンドの灯りの中で翻訳していった。 #IJETKEY

2014-06-21 11:04:51
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

友情の証を立てるつもりで訳した。 #IJETKEY

2014-06-21 11:05:18
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

282枚の原稿用紙、と書き込みがあったので信じていたのに、筆算メモを確認したら計算が間違ってた。そこまで算数が苦手だったのか花子。 #IJETKEY

2014-06-21 11:06:12
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

戦争によって失われた出版業界も、戦後に徐々に復興。そこに戦時中に訳していた「赤毛のアン」を。 #IJETKEY

2014-06-21 11:06:54
Garyou Tensei @Garyou_Tensei

昭和26年なのでにかなりの推敲。コピーもないので清書も手書き。今の人間はどんなに楽をしているのか、なのにこれくらいの仕事しかできていないのか。 #IJETKEY

2014-06-21 11:08:02