- kisopsy_kun
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@soundofphysics @APbot_ 中学の音楽で習ったのは、絶対音感には2種類あって、ピアノ習ってる人がドレミ(固定ド)で採譜できるようなの、もう一つは耳にFFTとカウンタが仕掛けてあって、音名(移動ド)で絶対値の狂いが分かる人って。
2014-07-21 17:27:48@ElekiTan @soundofphysics 後者の感覚がどんなものか読み解ききれないので、ゆっくり考察させて頂きますね。耳にFFTとカウンタがあれば、それは固定ドなのでは...?申し訳ありません、読解力が低くてご迷惑おかけしました。
2014-07-21 18:22:13@APbot_ @soundofphysics あれ?移動ドと固定ドを間違えたかな?40年前の授業なんでちょっとアレかも…
2014-07-21 19:33:06@kisopsy_kun @soundofphysics 私の体感からすると、幼少期にこつこつと刻みを入れて作ったお手製の定規がある感じですね。定規をそのまま使っている訳ではなく、その定規のメモリを記憶した音高判別機があって、それが無意識的に音高を拾っている感じでしょうか。
2014-07-21 18:25:30@kisopsy_kun @soundofphysics 今度、私の絶対音感について図表も交えて詳しく説明する必要があるかと感じています。色々と批判や個人特定に繋がる要素もあるので、どこまで公開すればよいか等で迷っていますが...。
2014-07-21 18:27:37@kisopsy_kun @soundofphysics 今すぐ言える説明としては、脳内にくし型のフィルタがある感覚です。そのくしの間隔が平均律に合わせられている、ということですね。
2014-07-21 18:29:41さて、程よく基礎心理学くんをいじったところで予告していた連ツイの準備でもしましょうか。目安は18時半ごろかな。。。
2014-07-21 17:39:25連ツイラッシュの予感を感じさせつつ,カレンさんの本題に帰還。
さて、同じバロック期でも、465と392では、音階でいえばドとミ♭(短三度)もの差があります。古典派期以降の過程は、430前後から440にじわじわ上がった…という音高合戦とみてだいたいあってるのですが、同時代にこれほどの差が併存したのは、それだけでは説明できませんね。
2014-07-21 15:13:01弦と管によるオーケストラ(管弦楽)の基礎ができたのが1600年前後のバロック初期ですが、当時は楽団の人数が一般的に、現代よりずっと少なく20人くらいでした。「室内管弦楽」程度ですね。 そして、宮廷付き楽団が教会楽団を兼業するのが一般的でした。実はそこに鍵があります…♪
2014-07-21 15:19:30普段は王侯貴族や司教様の館などで、宴のBGMや貴人の嗜み演奏のお伴として弦と木管やリュートなどだけで室内楽を奏で、大きな祝祭やオペラ上演の時には、大きな聖堂やホールに赴いて、合唱や金管楽器を加えた盛大な演奏を行う…場所と規模が違えば、残響や要求される音量も大きく違います。
2014-07-21 15:26:07そこで、弦楽器はピッチを切り替えるという手法を取りました。静かな室内楽では、弦をゆるーく張った低いピッチで倍音も少なく…盛大な教会祝典音楽やオペラでは、きんきんに張った高いピッチで倍音も多く…でも、管楽器はそうはいかないので、弦は全音差でピッチを替え、管は移調楽器として使うという
2014-07-21 15:32:29ドイツ語で、高いピッチは「コーアトーン」(合唱ピッチ)、低いピッチは「カンマートーン」(室内ピッチ)と呼ぶ言葉が文献に残っていることから、それが推察できます。現代古楽でいうと、465が前者、415が後者、その間は全音差です。フランスではさらに低めだったようなので、392を用います
2014-07-21 15:38:48けれど、弦のピッチを切り替えるのは手間もかかるし楽器にも優しくなく…特に、今より弱い構造で弦もガット(羊の腸)だったヴァイオリンには、きんきんピッチは虐めです>< バロック後期になると、バヨ奏者人口が増えて安価にもなったので、低いピッチのまま人数を増やして音量を増すようになります
2014-07-21 15:45:24昔のトランペットは、ピストンが付いていなくて演奏の難しいナチュラルトランペットだったので、吹ける調が限定されます。トランペットが入る盛大な曲の定番の調は、17世紀にはハ長調が多く、18世紀にはニ長調が多くなります。17世紀でもイタリアはハ長調、フランスではニ長調…これも証左ですね
2014-07-21 15:54:23つまり、これは調が変わったのではなくて、ピッチが変わった証拠なのです!だって、トランペットって長持ちだし高価な楽器…C管楽器をぽいしてD管楽器に総買い換えなんて簡単にはできません。絶対音高はそのまま、トランペもそのままで、バヨのピッチを替える習慣の有無で記譜上の調の差があるのです
2014-07-21 16:01:27と…バロック後期、いまよく知られるバッハ、ヘンデルあたりの時代には、いちおうA415前後に収束の勢いになった基準ピッチですが(なので、バロックピッチといえば半音低いと思ってる方も多いかも?)…その後古典派・ロマン派の時代には、歴史上は「欧州大革命」と「産業革命」の嵐です!
2014-07-21 16:09:35嵐に煽られて、楽器もめまぐるしく技術革新していきます。すぐに時代遅れになって買い換え…そして、音高合戦が始まります… ふぅ…長文が続いたので、今昔の楽器変遷の一例を写真で見比べてみましょうか♪ こんなに変わりました! ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA…
2014-07-21 16:17:27というわけで、この蒸し暑さの中みなさんもカレンも知恵熱出ちゃいそうですので、ちょっと休憩に…(*・◡・;) やっぱり「音」は「楽」しんでなんぼ…ということで、実際に古楽器・古楽奏法による演奏をご紹介してみましょうか♪ 紅茶を用意して午後の古楽ブレイクです(*・◡・*)
2014-07-21 16:25:37まずは、時代を画したバロック最初期、最古級のオペラ…1607年作のモンテヴェルディ「オルフェオ」冒頭ですyoutu.be/mjpFi9bn1do 指揮者が肖像のモンテベさんそっくり、マントぶわっ!かっこいいです♪ 中世フィドルの面影を残す古い形のヴァイオリンも見えますね。
2014-07-21 16:40:04次は、名前だけ有名パッヘルベルさん…youtu.be/4hyHlQhpgEg アレ以外にも素敵な曲たくさんですので、一発屋呼ばわりしないであげてくださいね(*・◡・;) モンテベさんから100年ほど後の曲ですが、ヴェネツィア初期バロック風の名残を留めた、やや古風な作品です。
2014-07-21 16:51:12ヴァイオリンの音色が、かぼそいけれどきらきらつやつやした感じがありますよね♪ 現代楽器とはだいぶん違った音色…トランペットもつんつんせず丸い響きです。 この繊細でつややかなバヨが、A465のぴちぴちピッチのガット弦を撫でるように弾くと出せる、17世紀ならではの音色なのです♪
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