intellectual history をめぐる書き込み

タイトルのまんまです。
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Adam Takahashi @adamtakahashi

@odg1967 「思想が歴史的文脈を超えて持ちうる力に魅力を感じています」というのは、誰も否定しないと思います・・・。勿論、私もです。

2010-03-10 05:13:39
@odg1967

@adamtakahashi 諸々の分野の歴史家たちはどうなのでしょう。とても気になるところです。

2010-03-10 05:16:52
Adam Takahashi @adamtakahashi

自分で「泥沼」だから嫌だといっておいて、自分で(泥沼ならぬ)「腐海」を作ってしまっているというのは、本当に馬鹿者です・・・。

2010-03-10 05:24:04
@odg1967

(ぼくはCharles Taylor 研究の都合上、Skinner の嫌らしい部分がよく分かるものを集中的に読んでいるので、純粋な思想史的関心から Skinner の思想史研究を読んでいるひととでは、かなり評価が違うと思います。以前堤林さんと話した際にもそれは痛感しました。)

2010-03-10 05:32:20
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

大切なことだと思います。 RT @adamtakahashi だから、少なくとも英米圏の historian たちは、常にどのような方法論やナラティブの型があるかということに、気を配っているということだと思いますけれども。

2010-03-10 05:36:29
Adam Takahashi @adamtakahashi

@odg1967 @t_ohnuki @fujitayuh @contractio 単に「腐海」を生むだけになってしまったかもしれませんが・・・、ツッコミを入れてくださった皆様に感謝をいたします。研究に励みたいと思います。

2010-03-10 05:43:30
@odg1967

@adamtakahashi ご活躍を心より祈念しております。

2010-03-10 05:45:25
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

やはりodg1967さんのtweetでした。 RT @odg1967 研究が多様化する中で研究分野としての存在感を示すことができなくなりつつある歴史学や思想史学が、何らかの歴史学方法論とか思想史方法論(〜)を共通の知として示すことで自らの学問的同一性を示そうとしているような・・・

2010-03-10 05:47:36
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

@odg1967 @adamtakahashi 思想史は全く分からないのですが、お二人のtweetsを読んで知的刺激を受けました。ありがとうございますm(_ _)m

2010-03-10 05:49:19
Adam Takahashi @adamtakahashi

問題となっていたのは、①intellectual history とは何か?②哲学と哲学史の関係とは何か?それを超えて③ history とは何か?と、おそらくこの(計り知れないほど大きな・・・)三つが問題になって、かつ錯綜した形でやり取りが成されていたと思います。

2010-03-10 21:03:57
Adam Takahashi @adamtakahashi

自分としては、③の大きな問題の前に、①と②に一応限定して、話をしたつもりでした。端的に自分の主張を繰り返すと、近代以前の哲学・科学者の残したテキスト・史料を「我らが同時代人」という観点で読むのではなくて、その同時代の歴史的コンテキストのなかで解明しよう、という穏当なものです。

2010-03-10 21:08:28
Adam Takahashi @adamtakahashi

それを言うために、具体例が挙げられないで議論がなされていたので、『思想史とは何か』という翻訳もあるクエンティン・スキナーに言及しつつ、「我らが同時代人」としてホッブズを読むのではなくて、あくまで当時のコンテキストの中で読むことが前提として重要だ、ということを確認したつもりです。

2010-03-10 21:10:42
Adam Takahashi @adamtakahashi

逆に言うと、スキナーに言及したのは、同時代の歴史的コンテキストの重要さを強調するためだけであって、彼の「方法論」を金科玉条のごとく守りましょうとか、そういうことを意図して述べたのではありません。その点については、何度かコメントを頂いたので、再度ここで念を押しておきたいと思います。

2010-03-10 21:12:19
Adam Takahashi @adamtakahashi

テキストをコンテキストの中で読むというのは歴史学の人から見れば言うまでもなく当たり前だと思われるかもしれないですが、哲学の場合だと、例えばドゥルーズが言及しているからスピノザを読む、とか現代の形而上学的観点から中世の唯名論を読みなおすとか、そういうのもありふれているし、それは

2010-03-10 21:15:06
Adam Takahashi @adamtakahashi

それで結果的に面白ければ良いと思うので、「我らが同時代人」的な観点から古典的なテキストを読み直すこと、それ自体を否定する気も、私にはありません。ただ、その現代的な読みを優先するものとは違って、intellectual history というものが他方ではあって、そこでは単に現代的

2010-03-10 21:16:35
Adam Takahashi @adamtakahashi

観点から見たら、疑似科学と思われるものとか、理論的に甘いと思われるものとかも含めて、どうして、思想的なテキストが数ある歴史的可能性の中から、そのように生まれてきたのかをコンテキストに沿って解明するという学問もあります、と。

2010-03-10 21:19:23
Adam Takahashi @adamtakahashi

BH 的に言うと「個々の文学や芸術作品などの背景にひそむ文化的・知的コスモスを探る作業」ということです。

2010-03-10 21:20:38
Adam Takahashi @adamtakahashi

ここまでは自分でも予想していたことですし、特別に何かの「方法」が云々ということを声高に主張しているつもりもなかったのですが、歴史学の O さんのコメントをお聞きするうちに、氏が考えている「方法」や「理論」というものでイメージしているものが、私が意図しているものとは違うのではないか

2010-03-10 21:24:50
Adam Takahashi @adamtakahashi

と思い始めました。というのも、ご本人は「史料中心の歴史学の手法」が大事だという当然のことを伝えたいだけだと思うのですが、それに付け加える形で「歴史研究者が原始的で職人的な心性に基いて研究するのは相当自明」とか「理論化の作業」が別にある、と仰っている。

2010-03-10 21:27:55
Adam Takahashi @adamtakahashi

まず、「理論化」の方ですが、(史料批判という歴史学の「方法」の重要性は踏まえるとして)例えば歴史学でも初期のアナール派は社会学・人類学から影響を受けたとか、60年代は言語行為論から、その後は・・・みたいに外付けのグランド・セオリーを受容して歴史学が活性化したものがあると思う。

2010-03-10 21:33:06
Adam Takahashi @adamtakahashi

で、そういうグランド・セオリーが重要とか、もしくは「職人的」な歴史記述とは別にある「理論」なるものを導出しようとか(もしくはそれを踏まえて歴史を書こうとか)、そういうことを、少なくとも僕は主張しているわけではないのです。たとえば、ということで、昨日も少し上げましたが、

2010-03-10 21:35:42
Adam Takahashi @adamtakahashi

American Historical Review の書評欄には、毎号「特集」の次に「理論と方法」という特別な枠が設置してあって、そこで幾つかの本が書評されていると思うのですが、ではそこであげられている本が何かグランドセオリーや「職人的」な歴史記述を超えた「理論」なるものを提起

2010-03-10 21:38:02
Adam Takahashi @adamtakahashi

しているかといったら、そうではないと思うのです。おそらく、そこで問題となっているのは、これまで注目されていなかったどういう史料を用いているのか、どういう観点で分析しているのかといった問題だけではなく、さらにはより説得力を持って議論を示すために援用されているナラティブの「型」

2010-03-10 21:40:49
Adam Takahashi @adamtakahashi

だったり、アーギュメントを印象的に導出するための技法だったりを含むと思うのです。具体的に言えばパークが、おそらく「世俗化」ということで済まされてきたものを the shift from wonder-working objects to anatomical evidence

2010-03-10 21:44:31
Adam Takahashi @adamtakahashi

という形でアーギュメントを残すことによって、中世の女性神秘主義者を語る歴史学的言説と近代科学の「証拠」や「実験」について言われてきたものが一つの地平で語られるという興味深いことを主張できていると思うのです。それが「世俗化しました」だけでは、やはり説得力がない。

2010-03-10 21:47:01
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