日本甲状腺学会雑誌への寄稿「甲状腺癌と超音波」から始まった議論:30年前、日本は21世紀の韓国にならずにすんだけれど・・・
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『過剰診断』については、まずこれ(Free)。→ Welch HG, Black WC : Overdiagnosis in Cancer. J Natl Cancer Inst (2010) 102 (9): 605-613. jnci.oxfordjournals.org/content/102/9/…
2014-07-03 17:34:57(↑この論文では臨床試験データの検討をもとに乳癌、肺癌、前立腺癌について過剰診断を論じました↓)
(著者ウェルチは後に論文の内容を元にした本を出版)
Welchって、『過剰診断: 健康診断があなたを病気にする』の著者の一人。私の書いた書評[ amazon.co.jp/review/R1MNS0X… ]。帯以外は良い本です。読む価値があります。
2016-04-15 14:25:26φ(..)memo スクリーニング・プログラムによって過剰診断が増えれば増えるほど、プログラムの人気は高まる。過剰診断が増えれば増えるほど、診断される知り合いが増え、個々人の“リスク感”が高まる。その結果、検査はいっそう重要なものになる。(続く)
2016-10-19 12:22:46(続き)過剰診断が増えれば増えるほど、スクリーニングによって命拾いしたと信じる人が増え、スクリーニングがさらに強力に推し進められる。(続く)@kanna07409
2016-10-19 12:24:39(続き)覚えておいてほしいのは、過剰診断された患者の予後はとてもよいために、早期に発見されたから助かったという結論になりやすいことだ。いったんこのサイクルが回り始めると、この影響は、スクリーニングを推進する力(金銭や信念など)が他になくても続く。(続く)@kanna07409
2016-10-19 12:27:50(続き)こうなると、たとえ医学界が、検査をやめることが正しいと考えたとしても、実際にやめることは難しい。つまり、どんな場合であっても、人々は検査をより多く求めるようになるわけだ。(H・ギルバード・ウェルチ他「過剰診断」p255〜)@kanna07409
2016-10-19 12:32:20「過剰診断は害をなす」というのはもっと知られないと。過剰診断の害を無視して甲状腺検診の議論はできないよ。問題はトレードオフ。過剰診断のデメリットよりも大きなメリットが個々の受診者にあるのかどうか。デメリットのほうが大きいなら、続けるべきではないんだ
2016-11-04 10:34:43ganjoho.jp/med_pro/pre_sc… 「早期発見されたがんの中には、一定の過剰診断例が含まれていますが、がんの種類や検査法によりその割合は異なります。現在の医療では、どのようながんが進展し、生命予後に影響を及ぼすかはわかっていません。」
2016-11-04 10:30:28検診を行えば過剰診断が生じるというのは一般に正しいとされている話ですから。進行が遅くて死亡率が低いがんでは過剰診断は多くなる。基礎レベルの話です。
2016-11-04 10:32:44(がん検診の利益と不利益を知るための資料や本が出ています)
第19回がん検診のあり方に関する検討会(平成28年9月23日) 資料3 がん検診における過剰診断(祖父江構成員提出資料)(PDF:1,290KB) mhlw.go.jp/file/05-Shingi…
2016-10-09 07:00:12丁度先月開催された厚労省の「第19回がん検診のあり方に関する検討会」で過剰診断についてのわかりやすい資料が配布されていたのでリンクを貼っておきますね。 mhlw.go.jp/file/05-Shingi…
2016-10-09 00:01:00(↑これはとてもわかりやすい日本語スライドですのでぜひご覧ください)
一通りの科学的知識がある専門家のはずでも過剰診断の問題をなかなか理解できない人はいる。ハマりどころなんだ。心情的に理解したくない人もいる。「がん‐4000年の歴史」の最後の方だけでも読んでくれないかな。よい解説になっている。 hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetai…
2016-10-15 08:49:38<米国疾病予防医学専門委員会のガイドライン案:無症状の一般成人に対する甲状腺癌スクリーニングの推奨グレードはD=推奨しないと明記>
これは1996年に作成されたガイドラインを20年ぶりに改訂するもので、推奨グレードDは前回の判断を維持したものです。
U.S. Preventive Servies TASK FORCE (USPSTF: 米国疾病予防サービス・タスクフォース)の推奨度。 推奨グレードの定義 cancerit.jp/30433.html @cancer_refさんから
2017-03-14 10:50:482012年7月に改訂された米国予防医学専門委員会=USPSTFの推奨グレード最新版の定義は以下の通りです。矢印の右側は推奨グレードに基づく「診療への提言」です。
グレードA:USPSTFはこの医療サービスを推奨している。高い確実性で十分な純利益がある。→この医療サービスを提案ないしは提供する。
グレードB:USPSTFはこの医療サービスを推奨する。高い確実性で適度な純利益があるか、適度な確実性で適度または十分な純利益がある。→この医療サービスを提案ないしは提供する。
グレードC:USPSTFでは、専門家の判断と個人の選択に基づいて、個別にこの医療サービスを提案ないしは提供することを推奨する。純利益が小さいことの確実性が、少なくとも適度にある。→この医療サービスは、個人の状況により、特定の個人に対して選択的に提案ないしは提供する。
グレードD:USPSTFはこの医療サービス提供を推奨しない。適度または高い確実性でこの医療サービスには純利益がないか、不利益が利益より大きい。→この医療サービスの使用をやめさせる。
甲状腺癌スクリーニング bit.ly/2mlAnsF 過剰診断 can result in unnecessary treatment of these tumors, which can cause harm. Treatment typically
2017-03-14 11:06:00