日本甲状腺学会雑誌への寄稿「甲状腺癌と超音波」から始まった議論:30年前、日本は21世紀の韓国にならずにすんだけれど・・・
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(福島民報 9/15 一面トップ)甲状腺検査「維持」が大勢 県民健康調査委、今後の在り方議論 minpo.jp/news/detail/20… pic.twitter.com/TR3zI2XYpP
2016-09-15 09:35:33(福島民友 9/15 一面トップ)甲状腺検査...『在り方』議論 福島県民健康調査・検討委員会 minyu-net.com/news/news/FM20… pic.twitter.com/9neM0hgTLP
2016-09-15 09:39:02参考:過剰診断の報告が世界各地から
韓国から過剰診断の最新報告→ 「韓国の甲状腺癌検診は乳頭癌を多く検出しただけで、甲状腺癌の死亡率に影響を与えなかった」 Thyroid. 2016 Nov;26(11):1535-1540. ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27627550
2016-11-03 09:55:48【論文】韓国の甲状腺がんスクリーニングはがんの種類や死亡率に影響を及ぼすことなく乳頭がんの検出を増やしたncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27627550最後の一文が辛辣。「何の利益も伴わない無症状の数千の癌患者を生み出した甲状腺がんスクリーニングの拡大は注意深い検証が必要である。」
2016-11-03 10:17:28【結果】2008-10年の甲状腺がんの発生率は10万人に64.1人。女性107.3人、男性21.1人。甲状腺がんスクリーニング実施地域と甲状腺がん発生率に強い正の相関が見られた (r = 0.77, [95% confidence interval 0.70-0.82])。(続く
2016-11-03 14:28:33承前)どの年齢のグループでも女性(r = 0.88 [CI 0.83-0.92]) が男性 (r = 0.76 [CI 0.67-0.84])より相関の程度が高かった。甲状腺スクリーニングは甲状腺乳頭がんとのみ相関があり (r = 0.74 [CI 0.59-0.88])、(続く
2016-11-03 14:32:23承前)甲状腺がんによる死亡率との相関は見られなかった(r = -0.08 [CI -0.59-0.63]) 。了
2016-11-03 14:33:54フランスからも甲状腺がんの過剰診断の報告 →「1975から2014年のフランスのマルヌとアルデンヌ地方における甲状腺癌の過剰診断」 Ann Endocrinol (Paris). 2016 Sep 15 ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27641079
2016-11-03 10:19:17「世界的な甲状腺がんの流行?過剰診断の増加の衝撃」 N Engl J Med. 2016 Aug 18;375(7):614-7. nejm.org/doi/pdf/10.105…
2016-11-03 10:23:40(↑この論文の日本語による紹介記事が日経メディカルに出ています↓)
甲状腺癌の世界的な増加は過剰診断が原因か:日経メディカル medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/h… /著者らは、原発事故のような例外的な出来事によるリスク上昇が想定された人々を対象とする大規模スクリーニングデータを解釈する場合は、非常に注意深く行うべきであると指摘
2016-09-09 09:45:20(過剰診断はがん検診にかかわる臨床医も検診を受ける人も知っておくべき新しい概念)
過剰診断は病理の概念ではなく、(統計的な数値から導かれる)疫学上で定義されるものだということくらい調べてからものを言えばよいのに。いくらがんを切り刻んでも少なくとも現在の医学・生物学からは過剰診断であるか否かの判断はできない。 twitter.com/masanoatsuko/s…
2016-09-13 08:34:28診察した上で過剰治療にならないよう説明するのは医師の責任であり、患者を診察してもいない人が、「過剰診断」と数の多さだけみて言うのは変ですね。 twitter.com/winny_yotsuya/…
2016-09-12 19:41:07知ってる人には当たり前だけど「過剰診断(overdiagnosis)」って疫学上の概念であって実は診断上の話じゃない。 にも関わらずこんな名前がついてるせいで、誤診や偽陽性みたいな診断上の問題と混同されることが多い。とても多い。 本当に。 マジ勘弁。
2016-02-13 18:57:15ハーベスト効果 =スクリーニング効果(やがて臨床症状がでる病気をみつける) +過剰診断(死ぬまで臨床症状を示さない病気をみつける) →福島県の甲状腺検査の結果は、スクリーニング効果だけでは説明できない - Togetterまとめ togetter.com/li/826714
2016-08-31 06:57:57(↑無症状のうちに発見される検出率が増えているのに死亡率が減らない状況が過剰診断です↓)
スクリーニング効果は検診での診断増加が真の増加かどうかで、過剰診断は検診での早期発見の増加が死亡率の改善に繋がるかどうか。これまでは真の増加ではないというのが専門家の共通の見解だから過剰診断の方が問題になってるけど、2巡目の結果が出ればしばらくは真の増加かどうかが話題になるかも。
2016-09-13 23:26:05乳がん検診による過剰診断についてNEJMに載るのをみると、検査によって病気をみつけることの有用性と害の問題は医療において重要な問題になってきてるんだなと思う。 結核とか感染症が死亡原因ならみつけて治療が基本だったんだろうけど。 nejm.org/doi/full/10.10…
2016-10-13 12:07:11NEJM。過剰診断の問題の解決。がん検診の分野では過剰診断は一大トピックです。がん検診に関わる臨床医は目を通しておいたほうがいいよ。 htn.to/D1NXHPYf
2016-10-21 20:05:17本文にもあるけど、過剰診断をしても臨床医にフィードバックがかからないので、より注意が必要。誤診すると後から患者さんからクレームがつくけど、過剰診断で治療しちゃった患者さんは、治療で予後が改善した患者さんと区別がつかない。むしろ再発もなくうまく治療してもらったと感謝される。
2016-10-21 20:08:53チェルノブイリ事故当時は『過剰診断』という概念はほんと希薄であった。ウェルチらの "Overdiagnosis in Cancer"は2010年の論文。その後で、福島で原発事故が起こり、無慈悲な裁定が始まった。
2016-10-21 20:16:52(この論文の話です↓)