サンダル履きで歩ける都市をめざして――横丁と路地と城下町

小林一郎著『横丁と路地を歩く』、佐藤滋著『城下町の近代都市づくり』、レム・コールハース著『S,M,L,XL+:現代都市をめぐるエッセイ』、磯崎新著『日本建築思想史』などについて。読書メモ。
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未発育都市 @mihatsuikutoshi

中井正清が設計した江戸は「町人地に至るまでしっかりとした都市計画のもとにつくられた」。よって、江戸時代からある路地はどこも直線的。曲がりくねった路地は明治時代以降につくられたものである。

2015-05-03 19:14:42
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)「当初、直線でできた世界は明治維新以降、町割りが壊れ、直線構成から折れ曲がりの路地へ。これにより新たに見え隠れする世界が誕生した」。明治維新以降の近代化過程に江戸(東京)にカオスが誕生した、ということである。逆説的でさえある。

2015-05-03 19:18:56
未発育都市 @mihatsuikutoshi

まぁ、僕の歴史認識は甘かったな。

2015-05-03 19:27:50
未発育都市 @mihatsuikutoshi

佐藤滋教授の本に書かれていたのだけど、日本の近世城下町は既に近代都市としての基本的な要件を備えていた。よって、明治維新以降の城下町の近代化では、一部手直し的な改善型の都市計画で対応可能だったとのこと。日本の城下町はグリッド型ですからね

2015-05-03 19:44:58
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というか、考えてみると、ハリウッド映画に描かれているような日本の都市の“アジア的カオス”のイメージは基本的にはハイテクとローテクの混合ですね。そう考えると、明治維新以降の近代化の過程で日本の都市にカオスが産まれたのだという話はまさにそのまんまであると言えるのかも知れない。

2015-05-03 20:01:30
未発育都市 @mihatsuikutoshi

まぁ、現代の東京はジェネリックシティ(無印都市)化しているけどな。今月号の『新建築』にはその様が詳しく載っている。

2015-05-03 20:15:29
未発育都市 @mihatsuikutoshi

小林一郎著『横丁と路地を歩く』 amazon.co.jp/dp/4760144099 の第3章「横丁は発見、路地はときめき」を途中まで読んだ。第2章に続いて、この章も面白い。まぁ、そのうちぼちぼちツイートする。(そのうち

2015-05-07 17:59:01
未発育都市 @mihatsuikutoshi

まぁ、第3章に関しては、直接、買って読んだほうが早いなw。前の第2章「横丁と路地の誕生」が路地の理論編(史実編)であるとすれば、この第3章は実践編ですね。いわゆる「書を持って街へ出ようー!」というあれ。なので、この本を買って、この章で紹介されている路地をぶらり旅してみるのが正解。

2015-05-07 18:02:04
未発育都市 @mihatsuikutoshi

東京は「坂が多い」と言われるけど、江戸時代はこのような場所は空き地だった。坂があるエリアが市街地化したのは、明治時代に入ってから。いわゆるかつて郊外化(スプロール化)したエリアであるということです。意外と歴史はない。

2015-05-07 18:09:44
未発育都市 @mihatsuikutoshi

江戸(東京)という大都市のアイデンティティは「人口が多い」ということと「典型的である」ということの2つだろう。つまり、圧倒的に典型的。それが江戸(東京)。

2015-05-07 18:32:33
未発育都市 @mihatsuikutoshi

逆説的な言い方をすれば、江戸(東京)は「意外とたいしたことない」ことこそが最大の魅力なのだ、ということである。それゆえにとても開放的。そしておそらくここに21世紀の今後の都市のあり方(指針)の最大のヒントがあるのだろう。この設計思想を僕が今つくっている都市モデルでも採り入れたい。

2015-05-07 18:42:40
未発育都市 @mihatsuikutoshi

まぁ、いまどき「都市モデル」づくりなんて時代錯誤かも知れないが^^;

2015-05-07 18:54:14
未発育都市 @mihatsuikutoshi

どちらかと言えば、都市に「パッチを当てる」といった感じの保守主義的な開発のほうが好まれるし、そのほうがまだ実践的だろう。

2015-05-07 18:56:29
未発育都市 @mihatsuikutoshi

いずれにせよ、近頃は(80年代頃から?)東京の歴史を深く掘り下げるなどして、東京をやたら"重く”する試みが随所で行われて、そういった言論はとても人気があったりするわけだけど、僕はむしろ東京を“軽く”することを考えたい。というか、それこそが東京のオーセンティシティ(真正性)である。

2015-05-07 19:04:21
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@1_o_4_Ace そうですね。明治時代以降の城下町の近代化過程はほんとにつぎはぎだらけの「パッチを当てる」タイプの計画の連続です。それはそれでとても面白いんですけどね(^^

2015-05-07 19:16:58
未発育都市 @mihatsuikutoshi

小林一郎著『横丁と路地を歩く』の第3章を読むと、東京はやはり東京都心~東京東部のほうが面白いんだよね。こっちには江戸時代からの名残りがたくさん残っている。東京西部はしょせん浅はかなスプロール地帯に過ぎぬ。

2015-05-07 19:25:43
未発育都市 @mihatsuikutoshi

東京西部の魅力はフィクション性にあると思う。分厚い絨毯(じゅうたん)のように住宅が敷き詰められただけの街に、想像上の花をいくつも咲かせている、みたいな。

2015-05-07 19:32:47
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@etketketketke ですね。まぁ、明治時代以降でも既に100年以上経っているから、それなりに歴史があると言えなくもない。

2015-05-07 22:39:31
DJあかい @aka1you

東京西部はフィクション性に魅力があるからこそ歴史のある町より歴史のない町の方がかえって評価される 八王子より立川、府中より国立、歴史がないからこそ現代の価値観により合致した街づくりができる twitter.com/mihatsuikutosh…

2015-05-07 19:50:04
未発育都市 @mihatsuikutoshi

江戸の城下町と現代の東京の地図を見比べてみると、明治維新以降の約150年間で東京がどれだけ圧倒的に成長したかがよく分かる。実際のところ、東京のほとんどはその間に造られたインスタント都市である。そして、それにも関わらず、それなりにきちんと組織化されているというのは凄いことだよな。

2015-05-08 00:36:17
未発育都市 @mihatsuikutoshi

2~3年前に書いた記事だけど、立川市について。→【再掲】超絶発展する立川市――「逆都市化」する東京 - 未発育都市 d.hatena.ne.jp/baby_theory/20…

2015-10-16 10:01:58
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「オープンブロック」のアイデアは面白い。/ Spotlight: Christian de Portzamparc archdaily.com/627659/spotlig… >RT pic.twitter.com/5u7BPYxi0i

2015-05-07 20:32:35
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未発育都市 @mihatsuikutoshi

一応、さっきの「オープンブロック」の何が面白いかと言うと、コーリン・ロウの「図と地」的な意味でな。/ コラージュ・シティ (読書メモ) togetter.com/li/574113

2015-05-07 20:43:28
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