自由研究で作った「ろ過装置」がティッシュに敗北?思てたんと違う結果に悩んだお子さんが出した結論とは
時を少しさかのぼって8月末、子どもの夏休みの自由研究を手伝うお父さんによる、悩ましいツイートが反響を呼んだ。
子供の自由研究を手伝う
テーマは「ろ過」
HPを参考に頑張って作ったろ過装置よりも、比較実験として作った「ティッシュを何枚か重ねたもの」のほうが遥かに綺麗にろ過できてしまい、頭を抱えている https://t.co/NdmnsB9BuL
— ほうおん (@Houon_gp03) 2022年8月23日

自由研究のテーマは「ろ過」。東京都が運営する「下水道アドベンチャー」 のホームページを参考に作った「ろ過装置」でろ過した水より、ティッシュを何枚か重ねてろ過した水の方がはるかに透明度の高い仕上がりになってしまったとのこと。たしかに、大人的にこの結果をどう反映したものか…?と悩んでしまうのもわかる。
投稿したほうおん(@Houon_gp03)さんの困惑を知ってか知らずか、リプライ欄には「大発見ですね」「夏休み明けで学校巻き込んで色々と実験継続しても良い気がしました」「どの銘柄(?)のティッシュが1番綺麗になるかとかに路線変更するのも面白そう!」と好奇心旺盛な意見が集まった。
このような結果になった経緯について、ほうおんさんに、詳しい話を聞いてみた。
「どう発表すればいい? 嘘はつけないし…」
件のろ過装置の材料を見ると、⼩⽯、砂利、砂、活性炭(バーベキュー⽤の炭でも可)、脱脂綿と用意する材料も多く、準備段階でけっこう大変そうだ。
ろ過装置の材料は過不足なく揃えることができたのでしょうか?
主にホームセンターで揃えましたが、脱脂綿が水槽用の「ろ過ウール」であったり、活性炭はキャンプ用の炭を砕いて代用したりと、完全にHPの内容通りに用意できたわけではありませんでした。 砂はどこにも売っておらず、家の庭の砂っぽい土を使用しました。
結果的にこの土が混ざってしまい、透明にならなかったのかもしれません。

ティッシュの方がうまくろ過できてしまった時の感想は?
「ろ過装置を使ったことにより泥水がきれいになりました」という結論の自由研究にしたかったのに、まさか試しに使ってみたティッシュの方がきれいになるとは想定外でした。 どうやって結論をまとめよう…と困ってしまいました。

この結果にお子様の反応は?
ティッシュできれいな水ができた時は楽しそうな反応をしていましたが、いざ発表するためにまとめる話になると「ろ過装置を作ったけどあまりきれいにならなかったという結果をどう発表すればいいの…? 嘘はつけないし…」と戸惑っていました。
自由研究の着地をどうするか、決まっていますか?
実はまだまとめきれずにいます。
これについてはリプライ欄に皆さんから頂いたコメントなども参考に、最終日までにまとめる予定です。
おそらくですが、結果をそのまま載せ、想定した結果と違ったこと、ティッシュが意外なろ過性能であったことも結論として書くことになると思います。
以上のお話を聞いたのが、8月の終わりごろのこと。
その後、最終的にどんな着地に至ったのか。こちらについても、後日追加で聞いてみた。
耐久面、という新たな視点を追加
最終的にどのような結論で仕上げたのでしょうか?
ろ過装置よりもティッシュの方が綺麗になった結果は、そのまま書きました。
それに加えて、ろ過装置の水はろ過の回数を重ねるとどんどん綺麗になるが、ティッシュは1、2回の使用で全体が濡れてコップの外に水漏れしはじめたり、複数回の使用に耐えられなかった旨を書きました。
この結果を受けて、最終的には
「耐久面ではろ過装置がティッシュに勝る。複数回実験を重ねて分かることもある」
とまとめていました。
なるほど、耐久面は盲点だった。予想外の結果からさらに実験を深掘りし、新たな結論を導き出したほうおんさんのお子さんに拍手を送りたくなる結論だ。