47都道府県6000地点を網羅した『懸垂のできる公園リスト』、サイト制作者のパッションがすごい
Twitter上で、個人が制作したサイトが話題となっている。その名も『懸垂のできる公園リスト』。
名前の通り、47都道府県に分布する懸垂のできる遊具がある公園が、マップ上や都道府県名から検索できる。
検索結果から所在地・公園名だけでなく、判明しているものについては遊具名と遊具のメーカー名の説明までもが表示されるという、手の込みようだ。
何のためにこんなサイトを? どんな動機で? 気になることが多すぎるので、制作者である「公園の鉄棒」(@pull_up_bar)さんに話を聞いた。
懸垂のできる公園めぐりをします。
https://t.co/xrvlVTg1Wf
#鉄棒 #雲梯 #健康遊具 #懸垂のできる公園
すでに訪れたところは赤いマークで塗っていきます。 https://t.co/x7VqT5nsOk
— 公園の鉄棒 (@pull_up_bar) 2020年12月5日
現在、6000件もの情報を収集済み
全国の懸垂ができる公園をリスト化しようと思った理由は?
自分のジョギングコース上にある、懸垂器具のある公園をGoogleマップ登録していたのがきっかけです。
捜索範囲を広げているうちに、同じように苦労して集めている人がいることを知りました。
ネットで探したところ、情報の形式がバラバラなのが気になったので「同じ形式で1サイトに全部まとまっていると役立つだろうな」と思ってリスト化していきました。
ここまでリストを拡充していったのは、収集癖がゆえだと思います。
リストは、ネット上の既存の情報ページを一つにまとめたのでしょうか?
そうです。自治体や、個人ブログなどで公開されているリストなどを、Googleマップ上で写真を確認し、マップに登録していました。
現在、合計6000件程掲載していますが、内訳はおおよそ以下の通りです。
①1,000 件 : マップを公開していたサイトによる情報
②2,000 件 : 自治体ページやGoogleマップ等で検索した情報
③3,000 件 :お問い合わせフォーム等からの情報③の方法での情報提供者は、数人で9割以上の件数を占めています
全情報の約半分は、懸垂ラバーの有志で集められた情報だった!
器具・遊具のメーカーまで明記しているのはなぜですか?
マップ上のピンで、写真のない所でも遊具の種類が分かるようにするためです。
Google マップ上に投稿されている写真やストリートビューを見て、遊具の写真を確認してからマップに載せていくのですが、公開されている写真を勝手に使うわけにもいかないので名前を記載していました。
始めは「ぶら下がり系」など適当な名前で記載していたのですが、名前が分かったものは順に名前を書きかえていきました。名前が分かるのがあとになるほど、さかのぼって書きかえないといけないピンが増えるのが面倒なので、あるタイミングで、各メーカーのサイトに公開されているカタログ等を元に調べました。
マップ上のピンの色分けの意味を教えてください。
現時点での色分けの意味は以下の通りです。
赤: 訪問して撮った写真を載せたピン
紫: 訪問したが混んでいた等の理由で写真の撮れていないピン
黄: 問い合わせフォーム等経由で、頂いた写真を載せたピン
青: 未訪問
灰: 撤去・誤情報・懸垂するには低すぎる等の理由で除外したピン
これからもリストは追加していく予定ですか?
現存する懸垂遊具の情報は網羅できできていると思っています。
今後は情報の精度を上げるため、ピンの追加はペースダウンし、訪問済みのピン(赤)を増やす活動を中心にしていく予定です。
(一部の懸垂ラバーにとって)気軽に使えて便利なこのサイト。制作は、懸垂できる遊具がある公園を自身で訪れ写真を撮影するという、地道で途方もない作業により支えられていた。
「公園の鉄棒」さんが全国をジョギングして捜索するのはあまりにも大変だと思われるので、まだマップにない懸垂遊具をご存じの方はこちらのフォームから情報を提供して欲しい。