3Dプリンターの力で作られた国宝「金印」が現代的過ぎ!見た人が思わず「漢委奴国王」に爆笑

印影にはあのコードがあります
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こちらの動画に登場しているのは金色の印。国宝「漢委奴国王」の金印に似ているが…動画を見ていると、この印にまさかの仕掛けがあることが判明する。その仕掛けとは…

まさに教科書で見たことがあるあの「金印」にそっくりだが…(3Dプリンター作)
印影が漢委…ではなくQRコード

印影はなんとQRコードになっていた。そしてこのコードを読み込むと…

紙に押されたQRコードを読み込むと…

スマホには「漢委奴国王」というテキストが表示される。ひどく現代的な金印だ。

スマホに燦然と表示される「漢委奴国王」!

遊び心あふれるギミックにTwitterユーザーからは「これは面白い」「漢委奴国王www」「無駄に1手順増えるところとか現代的」とまさかのオチやアイデアを賞賛するコメントが集まっている。

なぜ「金印」を作ろうと思ったのか、制作したまこ(@MakoTr_315)さんに詳しい話を聞いた。

考えていたら「金印」を思いついた

なぜ3Dプリンタで「金印」を作ろうと思ったのですか?

あまり特別な理由はありませんが、ある日入浴中に「3Dプリンターを使ってどんなものが作れるか」について考えていて、思考中にどこかのタイミングで金印がつながりました。

金印の印面が正方形であることから、この凹凸がもしQRコードだったら、と突然思い付いたのがきっかけです。

「金印の印面がもしQRコードであったとしても、刻まれたデジタルデータのテキスト情報が実物の内容と同じであれば、その印字が人間に直接読める読めないかに関係なく意味するものは同じだよね」というのが、今回の作品の一番重要なコンセプトです。

「漢委奴国王」と彫るのではなく「QRコード」にした理由はなんですか?

3Dプリンターでただ金印を造形したところで本当に何の面白みもないので、3Dプリンターという現代技術と融合するひと捻りを入れてみた結果になります。

QRの部分の定着が悪くて何度も試行錯誤されたとのことでしたが、何回やり直しをされましたか?

QR部分がなかなか定着せず苦戦したとのこと

失敗品は捨ててしまったので正確には分からないですが、サイズ違いを含め5,6回は作り直しました。

金印の総制作時間を教えてください。

一回の印刷に少なくとも3時間程度かかります。プリンターのメンテナンスにもある程度時間がかかるため、3日かけて設計と試作、最終品の製作を行いました。

金印のサイズは「実物大の180%」とありますが、具体的にどのくらいでしょうか。またそのサイズに決めた理由を教えてください。

インターネット上の情報で23.47mm角とあり、3Dデータのスケールは実物相当で設計しました。

しかし実際の金印が私の想像していたものよりも小さかったことや、見た目のインパクトを重視したこと、また家の3Dプリンターの印刷精度やQRコード部分の凹凸の強度を考慮した結果、手に持ってちょうどいい、大きすぎず小さすぎないサイズを検討した結果、180%サイズとなる42.25mm角のサイズとしました。

活用法は一緒に考えて欲しい(笑)

この金印の今後の活用法を教えてください。

私の思い付く限りどこにもありません(笑)。ぜひ皆さんもご一緒に活用法を考えていただければと思います。

実際の金印は福岡市博物館に所蔵されている。ぜひ本物を見に行ってはいかがだろうか。

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書いた人
しのむ

トゥギャッターオリジナル記事編集部のライターです。

甘いものとスーパー戦隊を愛するアラフォーです。