新しい筆に付属のサヤはすぐ捨てて!筆専門メーカーが教えてくれた事実がためになる
書道を習い始める子どもがいるであろう新年度に向け、新しい筆に付属しているサヤを「すぐにお捨てください」とうながした筆専門メーカーのツイートが話題だ。
(聞こえますか…春からお習字を始めるお子様方…保護者の皆様…)
(新しい筆をおろしたら、付属のサヤはすぐにお捨てください…)
(ご使用後、サヤをして保管されますと、筆の穂が腐って使えなくなります…)
(サヤはすぐにお捨てください…筆屋からのお願いです…)
#サヤダメゼッタイ https://t.co/LR0hTKIsUN
— 株式会社あかしや【公式】 (@AkashiyaFude) 2023年3月13日
投稿したのは、1716年に創業した筆づくりの株式会社あかしやの公式Twitter(@AkashiyaFude)。使用後にサヤをして筆を保管すると、湿気が逃げずに腐敗やカビの原因となってしまい筆の穂が腐ってしまうのだそう。「サヤダメゼッタイ」のハッシュタグがついており、捨てて欲しいという強い想いが伝わってくる。
このツイートを見たTwitterユーザーからは「知らなかったし、子どもの筆にはまさにサヤしてある…」「そういえばすごい勢いでカビたな…よかれと思ってやってたのに」「付け直すのが正義だと思ってましたー」など、サヤをキャップと勘違いしていたという声が多くあがった。また「もっと広めて下さい! 知らない保護者さんがほとんどです」など、筆の保管方法を周知してほしいといったコメントも。

あかしやさんに、筆のサヤについてツイートした理由などを詳しく聞いた。
サヤをして保管していた方が多くて驚いた
筆のサヤについてツイートしたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
製品をチェックする製造担当のそばをSNS担当が通りかかったのが直接のきっかけで「春はお習字を始める方が増える時期だから、授業やお稽古で悲しい思いをする方が少しでも減れば…」という思いで投稿させていただきました。
多くの方がキャップと勘違いしていた事実を知ってどう思いましたか。
社内でもいろいろな感想がありました。
「サヤ=梱包資材」が常識になっているベテランからは「サヤってそんなに丈夫やったっけ」と驚かれました。
私(SNS担当)は比較的社歴が浅いこともあり、サヤをかぶせて保管されるケースは身近にあることを知っていましたが、サヤをして保管したことがある方がここまで多かったことに驚きました。
もしかしてこちらが思っているより、サヤダメゼッタイは知られていない…?
見ていただいた方、もしよろしければご協力いただけますでしょうか。
書道筆のサヤ、ご使用後はどうされていましたか?
— 株式会社あかしや【公式】 (@AkashiyaFude) 2023年3月14日
筆のサヤをキャップと認識される方が多かったことと、大きな反響をいただいたことの両方に驚いています。
今までツイートした中で反響が最も大きかったと感じたものは?
やはり「サヤを捨ててください」のツイートが一番多くの反響がありました。
「知らなかった」「もっと早く知りたかった」のお声や、「自分もカビさせていた」など、過去の学生時代の経験談も多くいただきました。
また、時期的に「ちょうど書道セットを買ったタイミングで知れて良かった」などのお声もあり、反応いただいた皆様のおかげで多くの方に知っていただけてとてもありがたく思っています。
サヤ以外のツイートですと、筆のお手入れ動画のツイートを多くの方に見ていただいたようです。
筆のお手入れ方法とかって需要あったりします…? https://t.co/u1FBn6DKY7
— 株式会社あかしや【公式】 (@AkashiyaFude) 2022年10月27日
特に細筆のお手入れには「はじめて知った」というお声を多くいただきました。
細筆のお手入れ動画です。
洗わなくてもだいじょうぶ! https://t.co/R3dQ8pGQ1W
— 株式会社あかしや【公式】 (@AkashiyaFude) 2022年11月8日
今回のことで、お伝えのしかたをもっと工夫する必要があると改めて感じました。お手入れや取り扱いについては、これからも定期的につぶやいていきます。
洗った後は…
・穂先を下に
・風通しの良い日陰に吊るして
完全に乾くまで乾かしてください。
ご家庭では、洗濯ばさみ等で吊るしていただくのがやりやすいかと思います。 https://t.co/LSqFOLgTVx
— 株式会社あかしや【公式】 (@AkashiyaFude) 2023年3月15日
株式会社あかしや(@AkashiyaFude)さんがツイートする筆にまつわる情報がためになった人や興味をもった人は、この機会にフォローしてみては。