抜けた羽を紙に貼って再現した「平面インコ」が実物そっくり!羽根集めの期間や作り方を聞いた

羽を貼る順番がポイントだそう
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換羽期にペットのインコから抜けた羽を集めて紙に貼り、「平面インコ」を作成したという投稿がTwitter上で話題となった。

平面インコ
本物の羽を使用しているので立体感がある

投稿したのは、株式会社いわさき_食品サンプル(@IWASAKI_SAMPLE)の公式アカウントの担当者さん。当時飼っていたというソラちゃんの抜け羽を利用し、色や形を型どるように紙に貼り、「平面インコ」を作った。約10年前に撮ったという動画と画像には、突如現れた平面インコの姿にあたふたして走り回っているソラちゃんのかわいい姿が映っている。

平面インコ
分身のような美しい仕上がりにソラちゃんもびっくり?

Twitterユーザーからは「娘も抜けた羽根を集めているので、集まったら作ってみたいです」「すごいですね! 色の配置もそっくり!」など、芸術的な作品に賞賛のコメントがあがった。

投稿者さんに、作った経緯や方法など詳細を聞いた。

抜け羽がきれいで瓶に入れて集めていた

「平面インコ」を作ったきっかけは?

日頃世話をする中で見つける、抜けた長い尾羽や風切羽がきれいなので捨てるには忍びなく、瓶に入れて集めていました。

ある時ふと、「毎年何回も羽が入れ替わるんだから、全部集めて組み立てたらインコの姿を再現できるのでは?」と思いつきました。何かを見たわけでもまねをしたのでもなく、ただ思いついたという感じでした。

制作にかかった期間はどれくらいでしたか。

大きな羽は3年分ほどのストックがあったので全て揃っていたのですが、思い立つ前は極小から中ぐらいのサイズの羽は捨てていたので、全部集めるのに数ヶ月はかかったと思います。

平面インコ
ソラちゃんの顔アップ。色の配置もバッチリ

特にセキセイインコの顎のところの紋様の羽は、ほかとは変えられず希少で。紺色の小さな羽を発見した時は、お宝を見つけたような気持ちでした(笑)。

さらに紺色の紋様の下の小さな黒い点のある羽は、小さな黄色の羽の真ん中に黒丸がちゃんとあり左右各1枚しかない超レアな羽だったのですが、奇跡的に確保。羽は自然に抜け落ちるのを待つしかないので、気長な作業でした。

組み立てには、少しずつやって3日ぐらいはかかったと思います。パズルのような感覚で大変ですが、かわいがっているインコのことなので結構楽しい作業でした。

ちなみに、くしゃみをすると羽が飛ぶので注意が必要です。

作成時に難しかった点やこだわったところは?

山盛り集めた羽を、まずは色と翼・腹・頭部など体のパーツごとに細かく分類。これは抜け羽を見続けていたので、どこのパーツかわかるようになっていました。

さらに鳥の羽は、右半身と左半身のもので反りが真逆なのでそれぞれ分けます。そして紙に実物大ほどのインコの輪郭を描いてピンセットで、軸の先にボンドを付けて紙に貼っていきます。

平面インコ
鏡映しのよう

そしてこれはやってみてわかったことですが、羽の重なりの関係で下半身から貼っていくのがポイントです。本物のインコをお手本に、観察しながら作業するのが良いと思います。

くちばしと鼻と足は、どう作るか悩みました。私の場合は絵の具で水を加えずに濃いめに色を作って、それを爪楊枝でちょっと立体的に盛り上げるように練りつけました。粘土などを使っても良いかと思います。目は、黒いビーズで仕上げました。

平面インコ
「平面インコ」の周りを走るソラちゃん

楽しかったのは、インコ本人の反応でしたね。ムービーで観ていただいたとおりです(笑)。ソラちゃんは一羽飼いの手乗りインコだったので、とにかく驚きと混乱があったようですね。

このムービーを撮ったのは10年以上前のことでソラちゃんはもういませんが、今もこの「平面インコ」は形見としてきれいに残っていて、ときどき懐かしく見て羽を撫でています。

ちょっと根気がいる作業ですが、小鳥飼いの方はチャレンジしてみるのも良いかと思います。

日頃は、本物そっくりな食品サンプルの情報を発信しているこちらのTwitterアカウント。「本物とそっくり繋がりで、たまには変わり種を」という気持ちで「平面インコ」を投稿したそう。

平面インコ
こんなこぼれてたらびっくりしちゃう
平面インコ
味噌汁の反撃
平面インコ
食卓に置いておきたい

担当者さんの「平面インコ」を本物そっくりに再現することにかける熱意に、株式会社いわさき_食品サンプルのものづくりへのこだわりと相通じるものを感じた。

おいしそうな食品サンプルが気になった方は、楽しいグッズを販売しているいわさきオンラインショップをのぞいてみては。

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