とにかくデカすぎる !食品サンプル会社が特注で手掛けた「寿司」「ラーメン」制作秘話を聞いた

飲食店のメニューにあったら注文をためらうサイズ
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精巧な食品サンプルで業界トップシェアを誇る株式会社いわさき_食品サンプル(@IWASAKI_SAMPLE)さんが、とある会社から依頼されて作ったという超巨大なサンプルの写真をTwitterに投稿した。そのビジュアルのインパクトが注目されている。

んんん…?

なん…だと…?


今回いわさきさんが作ったのは、巨大なマグロの寿司と、デカ盛り系のラーメン。どちらも相変わらず本物かと思うほどリアルなクオリティだけど…。

いやいや、大きすぎません???

寿司は通常サイズと比べても軽く数十倍は超えるレベル。ラーメンも麺が見えないくらい野菜がうず高くそびえ、特盛どころの騒ぎじゃない。

超巨大ながら、どちらもシズル感たっぷりでおいしそうだ。嗚呼、おなかすいた…。

通常サイズ(右)と比較してこの大きさ
そもそも丼の大きさから違う!!

依頼主は、岐阜県を拠点に業務用食器の開発・製造・販売を行っている丸モ高木陶器(@marumo1887)さん。超巨大寿司とラーメンは、店内ディスプレイ用としてオーダーしたというが、どうしてこの2種類をチョイスしたのだろうか。

気になる経緯を、いわさきさんと丸モ高木陶器さんの両担当者に聞いた。

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SUSHIとRAMENは海外市場のキラーコンテンツ

食品サンプルに寿司とラーメンのチョイスした理由は?

丸モ高木陶器さん
弊社代表の高木正治は、食器を世界に発信するべく活動をしております。

また、我々は「和食文化との伴走」を意識しており、海外マーケットから見た和食として「SUSHI」と「RAMEN」は絶対的なキラーコンテンツです。海外マーケットに向けた最初のフックとして、この2品が必要だと考えました。

弊社のギャラリーは「空間提案型」の設計になっており、その中にはお寿司屋さんをイメージしたスポットもあります。来社される海外の方々の気持ちを掴むために、依頼をさせていただきました。

丸モ高木陶器さんが誇る日本最大規模のギャラリー


今回のような超巨大なサンプルは、通常サイズと比べて作り方に違いはありますか?

いわさきの製作部門さん
スケールアップする際、不自然な仕上がりにならないよう完成した姿をイメージしながらサンプルの原型を作っていきます。

バランスも重要になってきますので、ネタ(マグロ)の曲がり方やラーメン具材の切り方・盛付けの角度など、ちょっとしたポイントも本物に近づけるようこだわっています。誰が見てもひと目で「ラーメンだ!お寿司だ!」と伝わる仕上がりになっていると思います。

あとは「いかに軽量化するか」にも苦労しました。

完成品を見た時の感想はいかがでしたか?

丸モ高木陶器さん:
「いいものが売れるわけではない」というフレーズをよく聞く時代にあって、「人が人に伝えたくなる要素」は重要です。完成したサンプルを目の当たりにし、お客様が喜んで写真や動画を撮影していただける流れになるな、と感じました。


ほかにもビッグサイズの食品サンプルを見てみたいです!

いわさきのTwitter担当さん
いわさきで作ったビッグサイズや超大盛りなどの食品サンプル写真をご覧ください(下の画像)。

弊社の「食品サンプル展」イベント内の、「おもしろ撮影コーナー」で展示したアイテムです。お客様に本物ではあり得ないサイズ感の食べ物サンプルとびっくり写真を撮ってもらうスポットとして、SNSに投稿するなどしてお楽しみいただいています。

とにかくビッグなおにぎり
超大盛 海鮮どーんっ!(高さ47cm)
タワーバーガー(高さ70cm)
チョコレートタワー(隣のケーキもすごい)
ロングロングそば

さすがトップシェアメーカーとばかりに、柔軟な姿勢で依頼主の要望に応えたいわさきさん。丸モ高木陶器さんの依頼も、海外マーケットを視野に入れた試みとして日本の食文化の分かりやすさとインパクトを重視したチョイスだったとうなずける。

まだまだ進化を続ける食品サンプルの世界に今後も注目したい。

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