「食卓で世界一周計画」2年以上かけ49カ国の料理を作った人におすすめのメニューを聞いた

在宅で海外旅行気分
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「食卓で世界一周計画」と題し49カ国のご当地料理を手作りし、完成画像をTwitterに投稿し続けた2年3カ月分の記録が興味深い。

記念すべき1カ国目は韓国、メニューは「ビビンパ」

韓国の「ビビンパ」を皮切りに、各国の料理を作り投稿してきたじゃん(@substitute_jan)さん。対象はドイツやフランスといった日本でもおなじみの国の料理から、サウジアラビアやエジプトなどあまり触れる機会のない国まで幅広い。一つの国につき複数のメニューを作ることもあり、作った料理は100種類近くにもなったようだ。

これまでにじゃんさんが作ったすべての料理は、こちらのTogetterまとめで見ることができる。

一番よく知ってる料理

49カ国目でラストを飾ったメニューは「寿司」。長きに渡る旅の末、無事日本へ帰国といったところか。

なぜ「食卓で世界一周」を行ったのか、そして日本ではなじみのないメニューはどのようにして作ったのか。じゃんさんに話を聞いた。

モンゴルの「ツォイバン」、エジプトの「コシャリ」がお気に入り

「食卓で世界一周計画」をやろうと考えたのはなぜですか?

コロナ禍で家にいる時間が多くなったので、料理に凝ろうと思いました。

「なじみのある料理のクオリティを突き詰めるより、食べたことないものを自分で作って食べてみよう」と外国の料理を作ると決め、せっかくなら世界一周しようと考えました。

特に見通しを立てていなかったので、2年以上続いたことに自分でもびっくりです。

完走した今は、同じ国で選ばなかった料理や飛ばした国の料理、日本各地の郷土料理を作ってみたいと考えています。

メニューはどう選び、レシピはどのように探しましたか?

ネット検索で「国名 料理」で探したりWikipediaで調べたりして、写真やレシピを見ておいしそう・作りやすそうと思ったメニューを直感で選びました。

レシピについて、日本でも有名なメニューは「クックパッド」などのレシピ紹介アプリを使ったりしました。

初めて知る料理でも、料理研究家の方のサイトやその国を旅行した人のブログで紹介されているものを参考に作りました。

食材の入手や調理に苦労したメニューはありましたか?

メニュー選びの段階で、入手が難しそうな食材を使ったレシピは弾きました。羊肉やホールクローブなどのちょっと珍しい食材は大きなスーパーやカルディなどで手に入るので、調達には苦労しませんでした。

明確に失敗してしまったのは、サウジアラビアなど中東諸国で親しまれている「ファラフェル」です。

タネがうまくまとまらなかったという「ファラフェル」

豆を潰してコロッケのように揚げる料理なのですが、うまくまとまらない上に油を吸いまくってぐずぐずになってしまいました。

フランスの「ガレット」は、上手に形を整えられずバラバラになってしまいました。

そば粉を使ったブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」。確かに散らばっている

ドイツの「アイスバイン」は、肉を塩水に5日ほど漬ける工程があり、待つ間はそわそわしました。

右側に写るのが、肉を塩漬けにして燻製した料理「アイスバイン」

気に入ったメニューを教えてください。

モンゴルの「ツォイバン」です。

画像左が、羊肉と野菜・麺を蒸し焼きにする「ツォイバン」

焼きうどんのような料理で、きしめんと羊肉を使って作りました。羊の臭みがまったくなく、じっくり蒸したきしめんがもっちもちで、おかわりしたくなるおいしさでした。

味付けは塩のみで素材の旨味を感じつつもさっぱりとしていて、それまでまったく知らなかったこともありそのおいしさにびっくりしました。

また、エジプトの「コシャリ」もおいしかったです。

エジプトの「国民食」ともいわれる「コシャリ」。酸味と辛味のソースを混ぜあわせて食べるそう

お米とマカロニを混ぜ合わせたものなのですが、一緒に食べても違和感がなくて不思議でした。

コロナ禍により増えたお家時間を、食卓に並べるメニューで世界一周気分を味わうという有意義な試みに費やしたじゃんさん。


海外の料理を自宅で作って食べてみたい人は、じゃんさんのまとめやレシピの探し方を参考にチャレンジしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。