今にも桶からあふれそう!「タコさんウインナー1600匹いるイカしたオフ会」に行ってきた

こんなにたくさんのタコ、見たことない!
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2023年6月10日、Twitterユーザーの投稿がきっかけで企画された「タコさんウインナー1500匹いるオフ会」が開催された。

「タコさんウインナー」とは飲食チェーンPRONTO(プロント)の夜業態「キッサカバ」で用意されているメニューのひとつ。そこにあった「タコさんウインナー500匹」(要予約・税込24,200円)というメニューに目を留めたのがTwitterユーザーのPandora(@IDR0566)さんだ。

Pandoraさんのツイートに大きな反響があり、ついにオフ会の開催に至った経緯は以前こちらの記事で紹介した。

オフ会の参加者は申込された中から抽選で選ばれた100人。共通点は「TwitterでPandoraさんのツイートを見た」ということだけ。

いったい、どんなテンションで集まってくるのだろうか。JR池袋駅構内にある「PRONTOエキア池袋店」(キッサカバ)で開催されたオフ会を、オリジナル記事編集部のピノ宮とわたし(紫蘇)で取材させていただいた。

バッジ、コップ用シールと、とにかく準備が完璧

入り口に行ってみると、タコさんのイラストが描かれた旗を持った人たちが手際よく参加者を誘導していた。完全に何かのイベント会場だ。

誘導の旗ももちろんタコ

会費を支払って店内に入ると、まず渡されたのが特製のバッジ。

さらに「グラスにつける名前シール」と「お皿に貼る名前シール」も準備されていた。シールに名前を書いてコップやお皿につけておけば、飲み会にありがちな「誰のグラスか皿なのかわからなくなる」状態を回避できるというわけだ。

これはピノ宮のビールです!ってわかるからいいね〜と話していた

なおこの会ではドレスコードが設定されており、何かしら赤いものを身につけてくるということになっていた。それゆえ、会場にはワンポイントとして赤いアクセサリーを身につけて来た人から、タコのTシャツや被り物をかぶってきた猛者まで。中には浴衣やインド風の服装の人も。

タコさんウインナー1600匹あらわる

オフ会開始からおよそ1時間近くなってきた頃に本日のメインイベント、タコさんウインナーが用意された。

主催のPandoraさんによると、当初は500匹用意する予定だったはずが、参加希望者数や開催店舗の店長と相談するうちに1500匹に増え、そして当日になって1600匹までに達してしまったという。

記念撮影に集まる参加者のみなさん

この日会場に滞在していたPRONTOの広報担当者によると、これだけの量のタコさんウインナーを準備するのにおよそ1時間かかったとのこと。さすがに個人的に1600個ものウインナーを調理したことがないので、質問したくせにそれが早いのか遅いのか、正直ピンと来なかった。だが冷静になって考えると、やはりお店としてもかなりの労力が注ぎ込まれたのでは!?

登場からしばらくの間は撮影タイムが設けられ、参加者たちは思い思いに写真を撮っていった。

それにしても、一生のうちにこれだけの数のタコさんウインナーを見る機会が何度あるだろうか
記念撮影するPandoraさん

撮影タイムが終わると、タコさんウインナーはお皿に取り分けられ、参加者の口に……。

1人あたりの「タコさんウインナー」ノルマは13個だった

食べてもなくならないのではと思うほどの量だったが、取り分け作業が進み、ついに桶はカラになった。

タコさんで山盛りだった桶はカラになり…
美味しくいただきました

福島から来た人、子どもの誕生を待つ人…参加者の人生いろいろ

参加者はPandoraさんのツイートを見て集まった人たちということだけが共通点。いち参加者として今回参加したきっかけなどを聞いてみた。

友達と3人でオフ会に応募したが、当選したのが自分だけだったという女性。「よくある、友達に誘われてオーディションに応募したら自分だけ受かったというパターンです(笑)」

大学4年生だという女性はタコさんウインナーを見たいわけではなく「人がこれだけ集まるということ自体に興味があって来ました」と話していた。

また、別の20代女性はタコさんウインナーの存在自体を知らず、この日初めて目にしたのだとか。お弁当などに入っているのも見たことがなかったという。

人がタコさんウインナーに初めて会った瞬間に立ち会ってしまった

盛り上がっている中、比較的静かに飲んでいた男性は「会費4000円は安いじゃん」などと思って応募した。もうすぐ2人目の子どもが生まれるという彼は家で酒を飲んでいないのだそう。スマホの待受画面にうつった、かわいらしいお子さんの顔を見せてくれた。

この日のために福島からやってきたという女性は、ノリで応募したら当選したので赤のマニキュアで塗ったタコのヘアピン、赤いパーカーで参戦。元は東京在住だったが、リモートワークとなり福島の実家に戻っていたところ、このオフ会のことを知ったとのこと。オフ会のためにまた東京へ逆戻りだ。

このように、参加者の年齢も職業もバラバラだったが、「楽しそう、面白そう」というシンプルな好奇心から応募したという声が多く聞かれた。

企画者のPandoraさん「協力者に恵まれた、奇跡の会」

約2時間半のオフ会はあっという間に終了へ。

参加者を出口で見送りながらPandoraさんは「店長やお店のスタッフ、手伝ってくれたフォロワー、参加者の皆さんなど、多くの人に恵まれて今回オフ会を開くことができた」と強調していた。また、あらためて今回のツイートがなぜバズったのかを考えてみたという。

「やはりコロナ禍で長い間楽しいことが何もなかったところに、たまたま自分の発言が注目されたのではないかと思います」という考えに至ったそう。

Pandoraさんは今後もこうした楽しい会を開いていきたいそうだ。

参加した人たちは「1500匹分のタコさんウインナーを見たい」というだけが動機ではなかった。世の中の暗い雰囲気を吹き飛ばして「何か楽しいこと」や人との触れ合いを求めていたのかもしれない。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。