「定休日も店の前でずっと待ってる」ロンドンの魚屋にやってくるカモメのエピソードにほっこりする

ロンドンの街に駐車されている車の上で、じっとこちらを見ているカモメの画像がTwitterに投稿され、話題を呼んでいる。

投稿したのは、イギリス・ロンドン市内の鮮魚店に勤めている「プリヒル姉さん（@Puriketsunesan）」（以下、投稿者）。投稿者によると、こちらのカモメはお店の“常連”で、スタッフが与えてくれる余りものの魚を目当てに来ているという。

そんな中、投稿者は通りがかりの人に「お店が定休日の時、ずっとお店の前で待ってるのよ。ずーっと」と聞き、泣きそうになったのだそう。

投稿を見たTwitterユーザーからは、「ハマチでもマグロでも丸々一匹あげたいぐらい」「もうペットですね」「彼らの忠誠心（食いしん坊っぷり）には、本当に心打たれます」などの反響が寄せられている。

投稿者はこのカモメを2年ほど見ており、好みもわかっているという。こちらの動画では、魚卵をもらってしっかり食べているカモメの様子がうかがえる。

好物まで熟知しているほどカモメを観察してきた投稿者に、今回のエピソードについて話を聞いてみた。

「誰も人間いないし察して」という気持ちもあった

カモメさんが定休日も店先で待っていると知った時のお気持ちは？

「えーー(泣)」が、第一声と最初の気持ちでした。しかしよく考えたら、定休日なんてわからないし仕方ないか…と。

そして「誰も人間いないし察して」という気持ちも同時にありましたが、無理ですね。

営業日にはカモメさんは毎日見かけるのでしょうか？

まず、この子がやってくるのはほんの数ヶ月だけです。 カモメは夏の間が繁殖期なので、盛んにエサを食べるのだと思います。よって、より栄養のあるエサを求めてうちのお店にやって来ているのではないでしょうか。

私の過去のフォトフォルダにはやはり6～7月のみカモメの写真がありました。基本的にこの2ヶ月間は1日に最低1回、多い時は4、5回は見かけます。

その後、カモメさんへの気持ちやおすそ分けの内容に変化はありましたか？

定休日に待っていることを聞いてからは、気をつけて外を見るようになりました。

接客業なので外ばかり見てはいられないため、いるかどうかできるだけ早く気づいてあげられるようにして、いたら少しでもたくさん魚を持っていってもらえるようにしています。

カモメさんが通う魚屋として、良い点や困った点は？

良い点は、鳥が大好きな私が癒されることです。ただそれだけで、お店が有名になったとか、お客さんが増えたとかの変化は全然ありません。

困った点は特にないです。この子は人を襲ったりゴミをあさったりすることもなく、おとなしいのでお店的にはまったく迷惑していません。

投稿者はカモメの足の形が愛用のフライ返しに似ていることから、「#今日のフライ返しさん」というハッシュタグを付け、カモメとのふれあいを日々ツイートしている。ロンドンのカモメの様子を見守りたい人は、ハッシュタグを追いかけてみては。