娘のリクエストに応え「サックスを吹くミジンコ」を刺繍!唯一無二のかわいさを放つハンカチが完成

動き出しそうなミジンコ
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「サックスを演奏しているミジンコ」というシュールな世界観の刺繍が投稿され、話題になっている。

ミジンコが一生懸命に演奏しているかのよう

この作品を投稿したのは、普段からさまざまな刺繍作品を制作している糸くずぐらし(@itokuzu_gurashi)さん。

ミジンコが好きな娘さんのリクエストから誕生したというこちらの作品は、小学生の頃に理科の授業で見たような透けた外観を丁寧に再現。触覚は手に見立てられており、器用にサックスを持つその姿はなんとも愛らしい仕上がりになっている。

糸くずぐらしさんは「最近刺繍できてなかったのでリハビリ!…うちの娘にしか需要ないけど」とコメント。Twitterユーザーからは「需要あります!! ここにも!!」「かわいすぎて胸が苦しくなりました」と絶賛の声が集まっている。

この素敵な作品はどのようにして生まれたのか、詳しい話を聞いた。

刺繍を喜んで抱きしめてくれた娘さん

「サックスを吹くミジンコ」というアイデアを思いついたきっかけは?

娘から「大好きなミジンコをハンカチに刺繍をしてほしい」とお願いされました。

娘は吹奏楽部でサックスを吹いているので、好きなものを2つ合わせたらかわいいのでは? と思い提案すると「欲しい!」と賛成してくれました。

ミジンコやサックスの細かいパーツまでは刺繍できないため、色やステッチ・手(触覚)の位置でできるだけ本物の見た目に近付けられるように工夫しました。

この刺繍を見た時の娘さんの反応は?

とても喜んで、抱きしめていました。次の日には学校に持って行きました。

印象に残っている作品は?

『ポケットモンスター』のオムナイトをモチーフにした「編み物をするオムナイト」は、各パーツをどうやって立体的にするか考えるのが楽しかったです。編み物をしている部分がそれらしく再現できたので気に入っています。

殻部分にフェルトを入れ、ふっくら仕上げた「編み物をするオムナイト」

苦労したのは漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物・谷垣源次郎です。彼特有の胸毛を再現するために、糸をワイヤーに巻きつけたり細いかぎ針で編んでくるくるにしたり、何パターンか試しました。結局、漫画らしくステッチするのが一番しっくりきました。

試行錯誤した胸毛は、太さにバリエーションを持たせたステッチに

娘さんからリクエストされた「ミジンコ」という題材をアレンジし、唯一無二の作品に仕上げた糸くずぐらしさんは、いろんな作り方で振り幅が広い刺繍作品作りを目指しているという。

そんな気持ちを込めて作られる作品の数々は、これからも娘さんをはじめ、見る人に新しい刺繍の楽しみ方を教えてくれるだろう。

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