本物そっくり!庭に咲く一輪のひまわり…と思いきや、まさかの洗濯バサミで作られたアート作品だった
緑の草木が生い茂る庭にぽつんと生える、洗濯バサミで作ったひまわりの画像が話題となっている。
ヒマワリ、見えますか?・・・それ、洗濯ばさみです🌻 https://t.co/xyO9Ag8ZwL
— 洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう (@okaphotoart) 2023年7月30日
画像を投稿したのは、洗濯バサミフォトグラファーの岡本なう(@okaphotoart)さん。
2021年3月よりアーティスト活動を開始し、色とりどりの洗濯バサミを組み合わせたアート作品を次々と生み出してはSNSへ投稿している。
今回話題となっているのは、「ひまわり」をモチーフとした洗濯バサミアートだ。周囲の黄色い花びら、種ができるコゲ茶色の中央部分、茎から広がる緑色の葉など、それぞれに色を合わせた洗濯バサミを使ってひまわりを表現している。
画像を拡大してようやく「洗濯バサミだったのか!」とわかるほど精巧に作られているので、言われなければ気づかない人も多いだろう。
ヒマワリに、てんとう虫がキターッ🐞 https://t.co/zoPCbZCRSA
— 洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう (@okaphotoart) 2023年8月1日
ほかのユーザーからは「文章見るまで洗濯バサミだと気づかなかった」「本物のひまわりです!」「拡大したら、真ん中や葉っぱも洗濯バサミ。すごいな」などと称賛の声があがっている。
ひまわりの制作秘話や、そもそも「洗濯バサミでアート作品を作る」という着想をどのようにして得たのかなど、岡本さんに詳しく伺ってみた。
SNSで「紫陽花」がバズったことがきっかけ
洗濯バサミをモチーフにしたアート制作を始めた経緯は?
洗濯バサミを使った立体作品を作り始めたのは、2022年4月にSNSへ投稿した「(下の画像の)①洗濯バサミ草」がきっかけです。
「蛍のように撮れないか」と洗濯バサミに蛍光塗料を塗ったものを乾かしていたとき、雑草が生い茂る庭にいい光を見つけたので、撮影してSNSへ投稿。思ったよりも反響があり、より多くの方に楽しんでもらいたいと思いました。
その後、花が咲いたら面白いかと「②洗濯バサミ草の花」を制作。次はタンポポのように綿毛になったら…と「③洗濯バサミ草の花(綿毛)」を、梅雨に入ったので「④洗濯バサミ花(紫陽花)」などとつながっていきました。
この紫陽花が人生で初めて(ちょこっと)バズるという状態になったので、洗濯バサミを使ったアートの側面としての作品作りを続けていこうと思い、現在に至ります。
青い彼岸花を咲かせました( ´ ▽ ` ) https://t.co/GlgWV6JPa2
— 洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう (@okaphotoart) 2022年9月16日
ひまわりの制作にかかった時間はどのくらいでしょうか?
トータルで6時間ほどかかりました。
朝9時頃から制作を開始して、13時くらいまでの約4時間で完成させました。
しかしその日の深夜、撮影時に感じていた違和感の原因に気がつき、翌日さらに2時間ほど手を加えて改良しました。
制作する上で、特にこだわったポイントを教えてください。
ひまわりの中央の部分、筒状花の部分にこだわりました。
2022年にも洗濯バサミでひまわりを作っているのですが、 中央の小さな花の集まりである「筒状花」の表現方法に苦慮しました。その点、今年の方が自分に納得のいくデフォルメができました。
しかし実際に撮影をしてみると、自分のイメージと違うと感じました。熟考した結果、筒状花の部分の洗濯バサミが立体的に見えすぎていることが原因だと気づいたのです。
そこで翌日、周りの黄色い花びらの部分を改良し、さらにふだんの洗濯バサミフォトよりも遠景で撮影して筒状花の部分がフラットに見えるようにしました。
また、去年はひまわりの後ろ姿は作成しなかったのですが、今年は後ろも作っています。この点もこだわりですね。
洗濯バサミアートを作り続ける岡本さんの座右の銘は、「人生は選択と洗濯の連続である」。
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