大量のトマトを投げるスペインの奇祭「トマティーナ」に参加した日本人旅行者の感想「想像以上にクレイジー」

10年越しの夢を実現!
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トマトを投げ合うスペインの奇祭「トマティーナ」に参加し、現地の様子を撮影した旅行者の動画がX(Twitter)で話題だ。

トマティーナ
一面トマトに染まった道路
トマティーナ
トラックからはたくさんのトマトが投げ出されている

撮影したのは海外旅行中の「なほ」(@nahoOo09)さん。動画では、一面トマトまみれの道路に転がったりお互いにトマトを投げ合ったりと、全力で楽しんでいる人々の姿がよくわかる。

トマティーナは毎年8月にスペイン東部の町ブニョールで開催されているお祭りで、普段は静かな田舎町に約2万人が集まるほどの人気。動画の通り、人々がトマトを投げ合い、街中が真っ赤に染まってしまう驚きのお祭りだ。

投稿を見たユーザーからは「撮影するのさえ躊躇するほどの混沌ぶり」「これは…ものすごいお祭りですね!!」など、トマティーナの迫力に驚くコメントが寄せられている。

なほさんに、今回トマティーナに参加した理由や事前準備の内容、実際に参加した感想などを聞いてみた。

テレビ番組で知り、10年越しに参加し夢達成!

トマティーナへ参加した理由をお聞かせください。

10年以上前、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)の放送を観て「世界にはこんなクレイジーなお祭りがあるんだ、私もいつか参加してみたい! 」と思ったのが始まりです。

今回初参加し、約10年越しにその夢を叶えることができました!

お1人で参加されたのでしょうか?

過去に参加した方から、お祭りの時期は宿代が普段よりも高くなるので複数人でAirbnb(※)を借りたほうがコストを抑えられると聞いたんです。

そこで、ルームシェアしてくれるトマティーナ参加予定者をInstagramで募集したところ、集まった10人みんなでトマティーナに参加しました!

(※)…通称エアビー。世界191カ国以上で利用される民泊サービス。

チケット購入やホテルの確保はいつから準備しましたか?

日程が近づくにつれ宿代は高くなり部屋の選択肢も限られてくるので、部屋は6月上旬に予約しましたが、早めに確保して大正解でした。

チケットに関しては、当日でも買えると聞いていましたが、バタバタするのが嫌だったので1ヶ月前には購入しました。

服装や装備品はどんなものにしましたか?

服に関しては、トマトの色が目立つよう白くて捨ててもよい服にしました。

トマトが目に入ると痛いと聞いていたので、ゴーグルはあらかじめ準備していきましたが、ほとんどの参加者がゴーグルを付けていました。

目は痛くなるしトマトまみれで目が開けられないこともあったので、ゴーグルは持って行って正解でした。

私はビーチサンダルで参加しましたが、トマトの量が尋常ではなく1回片方のサンダルが脱げてしまい、見つけて回収するのに苦労しました。

人が多過ぎて足をたくさん踏まれるので、踵がある履き物(クロックスなど)のほうが良かったなと思いました。実際にお祭りの最中や終了時、持ち主不明のビーサンが流れているのを見かけました。

トマティーナ
全身トマトまみれでみんな楽しそう!

事前に心構えしていたことは?

スリが多いと聞いていたので、私はiPhoneなどの貴重品は持って行きませんでした。

幸いすぐに気付いて盗難は免れていましたが、防水ケースに入れ首にかけていた友達はストラップを切られ持って行かれそうになってました。首からスマホをかけるのは、スリ対策には不十分なようです。

実際に参加した感想は?

世界一過激と言われているインドのホーリー祭り(※)にも今年参加しましたが、それ以上に過酷でクレイジーだと感じました。

人が多いので終始押しつぶされている状態ですし、トマト自体、当たったら痛かったです。でも本当に楽しくて、参加して良かったと思いました!

(※)…色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして春の訪れを祝う、ヒンドゥー教の祭り

トマティーナ
地面はトマトで埋め尽くされている

世界を放浪中で、すでに35ヵ国を訪問済だというなほさん。これからも安全に楽しく、思う存分旅を楽しんでほしい。

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