「洗濯物しんだでござる」噴煙が上がる桜島を見た瞬間の投稿に鹿児島の人のたくましさを感じる

鹿児島在住の投稿者に対策などを聞きました
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噴煙が上がる山の画像とともに「洗濯物しんだ」というつぶやきがX(Twitter)に投稿され話題を呼んでいる。

雲のように青空に高く舞い上がる火山灰

投稿者のAlpheus(@wawawakun_7)さんは、鹿児島県の大学に通う大学生。船の上で撮影したであろう画像には、海の向こうでモクモクと火山灰を吐き出し噴火活動を続ける桜島の全容が写っている。

火山灰は風に流され鹿児島の空に降灰するそうだが、噴火を見てもたじろがず洗濯物を心配するAlpheusさんの様子から、鹿児島に住む人達にとっては日常茶飯事のようだ。

Xユーザーからは「鹿児島の人のたくましさを感じる」「懐かしの日常ですね(笑)」「車の洗車も諦める人が多い」など、地元の人や鹿児島を知る人から共感のコメントが多く寄せられている。

桜島が噴火をする頻度や季節による降灰の違い、洗濯物を干す際の対策などをAlpheusさんに詳しく伺った。

降ってくる火山灰は微量で黄砂のような印象

どのくらいの頻度で桜島は噴火してますか?

噴火自体はほぼ毎日していると聞いたことがあります。

「今年は秋に入っても火山灰が止みそうにない」とのことですが、季節により量が異なるのでしょうか?

しばしば、先の投稿のように灰が高く昇るときがあります。

季節風の影響で、夏と冬とでは降灰場所に違いがあります。鹿児島市でいうと、冬より夏の方が灰が降ります。


洗濯物に火山灰がかかるとどんな状態になるのでしょうか?

基本的には降ってくる灰は微量なので、ほとんど問題はないです。黄砂みたいな印象でしょうか。

ただ、時折とんでもなく灰が降ることがあり、そのときは灰の粒が見えるぐらい汚れてしまいます。

火山灰で困ったエピソードを教えてください。

灰が室内に入ってくるので、窓を開けるのを躊躇してしまいます。

この時期は気温も下がり窓を開けて涼しい風に当たりたい気分になりますが、油断すると床がザラザラになるのでなかなかそうもいきません。


洗濯物を干す際、火山灰の対策はありますか?

私はあまり気にしないですが、鹿児島の人はその日の風向きを見て、外干しか部屋干しか決める方が多いです。

鹿児島では、天気予報のコーナーに「降灰予報」というものがあり、降灰状況を確認できるアプリも存在します。

鹿児島に住む人たちは火山灰とうまく付き合うため、さまざまな対策をとって生活しているようだ。

Alpheusさんは別の投稿で、鹿児島のおいしい郷土料理や温かい県民性についても伝えている。噴火はあれど、鹿児島にはそれに代えがたい魅力で溢れているのだろう。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。