想像以上の型崩れ!家庭で洗濯厳禁のコートを水洗いし乾燥した人の実験結果がためになる

洗濯表示マークには従うが吉
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洗濯厳禁のコートを実験的に家で洗ってみたという報告がX(Twitter)に投稿され話題だ。

普通だったら洗うまい注意書きの数々

捨てることにしたコートを「洗濯してみるとどうなるのか実験することにした」B型ちゃん(@bbbgatachan)さんは、コートの洗濯表示タグを撮影し画像を投稿。

その情報を見ると、表生地は毛・ナイロン、裏地はキュプラとなかなか自分で洗うには手強そうな素材の表記が。

また、記載されている「洗濯表示マーク」は…

・家庭での洗濯禁止
・酸素系・塩素系漂白剤禁止
・タンブル乾燥はできない
・110℃以下でアイロン・スチーム禁止
・石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
・ウェットクリーニング禁止

とあり、家の洗濯機に入れてはいけない・水に漬けてすらいけないものだと分かる。

洗濯厳禁。しかし、洗う

この投稿には「今もっとも続報を楽しみにしているツイート」「これは大需要。今とても洗濯機で回したい」と、洗濯した結果を待ち望む声が集まっていた。

さまざまな洗濯方法を行った結果は?

続々と「中間報告」していったB型ちゃんさんは、まず洗濯機で水洗いを終え、室内で陰干し中のコートの画像を投稿。

もともと型崩れや毛玉・毛羽立ちはあったそうが、型崩れと質感の劣化が少しだけ進んだ程度だろうか。まだ乾いていないせいもあるのか、ものすごく生地が傷んだような様子は見られない。

ちなみに洗い方は、洗濯機に搭載されている傷みを抑えて優しく洗える「おうちクリーニング」コースを選択し、ネットに入れず回したそう。

この段階では、毛のコートもお家で洗濯しちゃって良いのかも? と思える仕上がりである。

前身頃と裏地にややヨレが見られるが、濡れているせいかも
後見頃はあまり変化を感じない

この結果を受けてB型ちゃんさんは、洗濯機乾燥にもチャレンジ。

乾燥は「ソフト乾燥」モードを使用。途中、めちゃくちゃ油臭くなったそうだが、もう一度洗ったら臭いは7割方取れたそう。

そして、洗濯・乾燥を繰り返したコートは、毛の部分は縮んでしまい表面は毛羽立ち、裏地のキュプラ素材は皺が増えてシャカシャカに。表の生地が縮んだことにより裏地がダボつき、そのせいもあってかかなり型崩れが悪化してしまったそう。

確かに画像で見ると、毛本来の上品な艶感は失われボサボサとしており、裏地のキュプラ生地にいたっては特有のしなやかさが消失してしまっている。

敵はタンブラー乾燥にあったのか、そもそも自然乾燥でもこうなっていたのかは定かではない。しかし明らかな劣化が見られ、「スーパーに着て行くのも個人的に躊躇うレベル」の仕上がりになってしまったそう。

素材の劣化と生地の波打ちがひどい
表生地の縮みにより裏地が余ってしまった
毛100%の後見頃ははっきりと分かるレベルで丈が縮んでしまった

洗濯厳禁のコートを思う存分洗濯・乾燥したこの結果に何を思うのか? B型ちゃんさんに詳しい話を聞いた。

高機能ドラム式洗濯機を導入したので洗ってみたくなった

コートを洗濯機で洗う実験をしようと思ったのはなぜですか?

本命の洗いたいコートがあったので、そのために実験として捨てるコートを洗ってみました。

あと高機能のドラム式洗濯機にしたので、なんでも洗ってみたくてどこまでいけるのか実験しようと思いました。

洗濯機に投入した時や待っている時のお気持ちを教えてください

どんな結果でも捨てるつもりではいましたが、「あまり傷まなければ良いなぁ」とは思ってました。

乾燥までしてしまい、本来の水洗いのみの結果をしっかり出せなかったのが残念です。

コートを洗濯・乾燥をしてみて感じたことは?

異素材同士では縮み方に差ができてしまうこと、型崩れがひどくなるので型がしっかりしている素材は洗濯を避けたほうが良いと思いました。

また、乾燥にかけるのはやめた方が良いかなと思います。

家事をする人なら、「家で洗えたら良いのにな」「本当は洗濯機で洗えるんじゃないの?」という思いを一度は抱いたことがあるだろう。そんな疑問を少しすっきりしてくれた、今回の結果報告だった。

「難しいかも」と少しでも躊躇する衣類は、クリーニング屋さんに頼んだ方が良さそうだ。

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