100種類以上の「シュトレン」を紹介するブログに反響!運営する人にシュトレン愛を聞いた

長年のシュトレン愛が詰まった圧倒的情報量
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ローストチキンやケーキなど、さまざまな食べ物でお祝いするクリスマス。そんなクリスマスシーズンに食べるドイツの伝統菓子「シュトレン」のレビューをまとめたブログがX(Twitter)で話題だ。

100種類以上のシュトレンが掲載されたブログ『シュトレンログ』

ネットや店頭の販売商品、手作りキットなど100種類以上のシュトレンが掲載されている『シュトレンログ』を運営するのは、漫画家の杉乃紘(@SUGINOkoh)さん。

『シュトレンログ』は、杉乃さんがこれまでに食べたシュトレンを記録するために始めた。ブログの開設は2020年だが、シュトレンの記録自体は2011年から始めたそうで、筋金入りの愛が伝わってくる。また杉乃さんはブログだけでなく、シュトレン情報発信専用のXアカウント(@stollenlog)も作っている。

今回、価格帯別にシュトレンを探せるようにブログのカテゴリーをリニューアルしたことを、ブログのスクショとともにXで報告した。投稿を見てブログの存在を知ったユーザーからは、「ありったけのシュトレンの集合知…!」「シュトレン大好き人間としてはすごくありがたい」「お名前がシュトーレンじゃなくシュトレンな辺りにガチの愛を感じる」など、驚きと称賛のコメントが相次いでいる。

杉乃さんに、情報発信を始めた理由やシュトレンを好きになったきっかけや、特に印象に残っている商品について伺った。

宝探しのようなシュトレン探索

シュトレンに関する情報の発信を始めた理由を教えていただけますか?

夫に「ブログ始めたら?」と言われたのがきっかけです。正直言うと「情報発信」はあまり意識しておらず、自分用に記録して、ついでに公開している感じです。

ショコラ系のシュトレンも

いつ頃からシュトレンが好きなのでしょうか?

中学生の頃、親戚が送ってくれたシュトレンがきっかけです。初めて見るお菓子で、食べてみたらあまりの美味しさに衝撃を受けました。家族はあまり口に合わなかったようで、ほとんど私一人で食べてしまいました。

当時はまだ一般的でなかったのでそれっきりでしたが、大人になってたまたまお店で見つけたので買って食べてみたら、子供の頃に食べたものとまったく違う味で驚きました。お店によって、味の振れ幅が大きいのがとても面白いです。

今はシュトレンを扱っているお店もずいぶん増えて、有名店のシュトレンをネットでお取り寄せ出来るようになりました。しかし自分で歩いて町のパン屋さんや洋菓子屋さんなどを回り、宝探しのようにシュトレン探索をするのも込みで好き、という感じです。

「シュトーレン」ではなく「シュトレン」としている理由はありますか?

シュトレンを買い始めた当時、「シュトレンなの?シュトーレンなの?」と思い、「Stollen」の発音CD付きのドイツ語勉強本を買って聞いてみたところ、「シュトレン」と聞こえたからです。

昔は「シュートレン」や「シュートーレン」といった表記もあって面白かったのですが、今はほぼ「シュトレン」と「シュトーレン」の二大勢力になっていますね。近年は「シュトーレン」呼びがかなり優勢だなあと感じております。

これまで食べた中で特に印象に残っている品があればお聞かせください。

初めて食べたシュトレンが一番印象に残っているのですが、それがどこのお店のものか分からないのです。あの味が私の中で一番なので、ずっと探しています。

最も印象に残っているシュトレンの詳細がわからないという杉乃さん。シュトレンの情報が豊富に掲載されている『シュトレンログ』には、思い出の味を求める杉乃さんの探求心が表れているのかもしれない。

クリスマスが近づくこれからの時期。すでに購入している人も購入していない人も、『シュトレンログ』で心ときめくシュトレン探しをしみてはいかがだろうか。

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書いた人
てらこ

横浜生まれ横浜育ち。グルメと深夜ラジオを愛するライター兼認定NPO職員。銃弾を防ぐ少年団と、ポケットに入るモンスターも大好き。最近の悩みはアイスの買い置きが一瞬でなくなってしまうこと。