「ここは危ない場所にゃ!」世話好き猫が飼い主さんをお風呂から引き上げる様子が健気
飼い主さんがお風呂に入っていると、必死で浴槽から出させようとがんばる猫の姿がX(Twitter)で話題になっている。
これはお風呂を危ない場所だと思っているカジカちゃんがなんとか私を浴槽から出そうと頑張るいつものルーティンです🛀結構な力で引っ張られます https://t.co/w8wwiVHTTI
— こんこ@小脳形成不全こじか (@arareyakoi) 2024年1月23日
投稿したのは、保護猫活動をしながら漫画を執筆しているこんこ(@arareyakoi)さん。小脳形成不全であるこじかちゃん(3歳)、もずくちゃん(7歳)、そして今回の動画に登場したカジカちゃん(3歳)と一緒に暮らしている。
お風呂を危険な場所だと思い込んでいるカジカちゃん。こんこさんが入浴していると、浴槽から出してあげようと腕をくわえて引っ張るのが毎日のルーティンだそう。
小さい頃からずっとこの調子で、浴室の扉を閉めていても鳴いているし側を離れる様子もなく、一時期は分離不安症なのかと考えたこともあったとか。こんこさんは「水の音が聞こえる=危ないと思っている」と解釈しているが、実際はどうなのかずっと気になっていたという。
この投稿にXユーザーたちは「猫からすると、人が好んでお湯に浸かったり、被ったりするのが理解できないんだと思います」「冒頭で聞こえる『クルルルゥ』という猫ちゃんの声が 大人猫(主に母猫)が子猫のお世話をする時に出すものですので、こんこさんがおっしゃる通り安全な場所に連れていきたいという解釈が当たっていると思います」など、ほとんどがこんこさんの解釈を指示。
カジカちゃんはどんな猫なのか?なぜこんなにもお風呂を警戒しているのか?こんこさんに話を聞いた。
カジカちゃんが世話好きな性格を発揮
かじかちゃんとの出会いを教えてください
知人がカジカ(魚)釣りに行った際、川の付近でダンボールの中に生後1ヶ月未満ほどの小さな子猫が2匹捨てられていたのを発見したのですが、そのうちの一匹がカジカでした。
うちにはこじかという猫がいるのですが、この子は他の猫たちと歳が離れているうえに生まれつきハンデを持っていたため、一緒に遊ぶことができず、馴染めていなかったので、遊び相手として新しい子をお迎えしたいと考えていたんですよ。
そのタイミングで知人から「子猫を拾った」と連絡が来たのが、カジカとの出会いです。ちなみにもうもう1匹の子も別の方に譲渡されているのでご安心ください。
カジカちゃんは普段はどんな猫ですか?
ひと言では甘えん坊で誰にでも人懐っこく、世話好きな女の子です。 こじかにハンデがあることがわかるのか、代わりに猫砂をかけてあげたり、不安そうに鳴いていると構いに行ってあげたり。こじかをすごく気にかけてくれています。
カジカの世話好きな部分が今回のお風呂の動画でも発揮されているのかもしれません。
かじかちゃんの行動には、何かきっかけとなった出来事があったのでしょうか?
きっかけというきっかけはないんですよね。気がついたら私がお風呂に入っている時に、扉の外で鳴くのが日常になっていました。
その声があまりにも大きく私を心配しているようなので「水の音しか聞こえないから尚更危ないと思ってるのかもしれない」と思い、ずっと「大丈夫だよ〜心配しないでね〜」と声をかけながら入浴するようにしていました。
でもある日、お風呂のドアをカリカリしているので興味本位で開けたところ、抵抗もなく入ってきたんですよ。そこからお風呂場内にまで入るのが日課になり、気づいたら腕を引っ張るようになっていました。
他の猫たちからも、お風呂に入ってる時にリアクションはありますか?
じつはカジカ以外にも何匹か興味本位で入ってくる子はいます。でも、浴槽のチャポンという音が聞こえるとみんな逃げていっちゃうんですよ(笑)。
カジカはわたしがシャワーを浴びる時はさすがに出ていきますが、浴槽に浸かっている時は床が濡れていたとしても手をパシパシ振りながら浴槽のフチまで上がってきます。
カジカちゃんはこれからもこんこさんを救け出すべく、浴室に通い続けるのだろう。