浮かれてる…?光合成をしすぎて「ご機嫌」なマリモの姿に反響

培養液を替えると調子が良くなるそう
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光合成をしすぎて浮いている「ご機嫌」なマリモがX(Twitter)で話題だ。

気泡は光合成で作られた酸素

投稿したのは、菌類をはじめ、さまざまな生き物と暮らす「ついったーかび(@x3nEjPcMFWNBP5K)」さん。動画には、たくさんの気泡を身にまとって浮かぶマリモが映っている。気泡は、光合成によってつくられた酸素だ。ついったーかびさんによると、マリモの培養液を替えると、光合成を活発に行うようになり、このような「ご機嫌」な状態になるらしい。

投稿を見たXユーザーからは「文字どおり”浮かれてる”」「こういうのを見ると植物も感情を持っていそうと感じる」といった反応が寄せられている。水底で静かに沈んでいるイメージが強いマリモの、意外な一面に驚いた人も多いことだろう。

ついったーかびさんに、マリモとの暮らしについて詳しく伺った。

飼い主のアプローチにしっかり答えてくれる

マリモの培養液とはどのようなものでしょうか。

薄めた液体肥料に各種ビタミンや微量のミネラルを加えたものになります。市販のマリモ用肥料もありますが、個人的なこだわりで自ら作成しています。

このような培養液は研究者によって作り方が違い、当然私の培養液もオリジナルの組成です。詳しい内容はナイショです(笑)。

マリモにとって「不機嫌」な状態もあるのでしょうか。

培養液が古くなってきたり、他の微生物が混入してしまったりすると成長や光合成が上手く行われなくなります。

色があせてくる、光合成が確認できなくなる、マリモの周りに膜のようなものが出来てくる、といった様子で判断できます。こうしてマリモの調子が悪くなることをフキゲンと表現しています。

調子が悪いとややくすんだ見た目に

マリモがフキゲンになった場合、直ぐにカルキ抜きをした水道水でマリモを洗浄し、容器を清掃して培養液を新しくすると、調子を取り戻してくれます。

機嫌が良いと投稿のように盛んに光合成するので、わかりやすくてかわいいです。

マリモを飼育し始めたきっかけと、飼ってみての感想を教えてください。

元々ミカヅキモやボルボックスといった植物プランクトン(緑藻)も好きで採取、培養を行っていました。

マリモを飼育し始めたのはフォロワーさん達の影響ですね。ちょっと変わった藻類が培養したいと思ってお迎えしました。

実際に培養してみると、他の藻類よりもコンディションが分りやすくて楽しいですね!飼い主のアプローチにしっかりと答えてくれるところが魅力の一つだと思います。

飼ってみて印象的だったのは、今回の投稿のように、機嫌が良くなると光合成をして水面に浮くことですね。マリモといえば湖の底でじっとしているイメージしかなかったのですが、ウチでは頻繁に浮き沈みをするので驚きました。

複数で浮くことも
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