〔「【溶融燃料の石棺化】白紙にして声を聞け」福島民報論説の紹介と、個人的考察〕

東電東日本原発事故の処理方法として、「石棺化」という言葉が選択肢として初めて示されたところ、福島県内から反発の声が多数上がりました。その代表として、最大地方紙「福島民報」の論説文を紹介し、個人的考察を加え、まとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察14 事故発生から間もなく、5年半になる。が、廃炉どころか事故収束の目処さえ、少しも見えてこない。であれば、この事故による経済的損失と精神的消沈を最小化する方法を、日本政府と経済界は考えだしに入るだろう。では、どうするか。事故のことを忘れることにしたのだろう。

2016-07-15 21:49:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察15 自動車が通る道を通し、高速道路を開通させ、鉄道を再開通させ、政府指示による避難者をゼロにする。日本政府が考える原発事故からの「復興」とは、それで終わりだろう。そして、その目標時期は、東京オリンピック開幕前。それさえ成し遂げれば、あとはどうでも良いのが本音だ。

2016-07-15 21:50:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察16 「ここに原発を作る」と決めた時点から、その地域の住民の思いや、願いや、生活のことなど、日本政府も財界も科学者も、本気で考えるつもりはなかったのだ。建設前にそう主張した人々は、ずっと、地域から白い目で見られ、今の言葉で言うハラスメントに遭ってきた。

2016-07-15 21:50:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察17 今更、過去のハラスメントに対し謝罪を求めるつもりもないが、いい加減にそろそろ、福島県庁と日本政府と、財界と科学者の本音に正面から向き合ったらどうだろうか?このままいくと、「石棺」を作ることさえまともに行わず、曖昧に誤魔化される可能性が髙くなるばかりだ。

2016-07-15 21:52:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察18 ボタンを掛け違えたところまで戻って考えよう。原発が過酷事故を起こせば、こうなるのだ。「福島をチェルノブイリにしてはならない」という根拠がない、思いだけの決めつけを横に置こう。今、可能なことと不可能なこととを冷静に分析し、できることから手を付けよう。

2016-07-15 21:53:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察19 そして、非常につらいことだけど、不可能なことは、不可能なことだと認めて、その代わりにできること、しなければならないことを考えよう。その際に、東京電力と日本政府と福島県庁に、可能な限りの情報公開と、資金拠出を、遠慮せずに要求しよう。被害者として。  この項、終了

2016-07-15 21:54:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

おまけ1 終了にしようと思ったら、テレビから、内堀福島県知事が経済産業大臣と会談して、「石棺はあり得ない」という言質を取ったことが報道された。では、どのようにして事故を終わらせ、廃炉を達成するか、という話はしないままで、だ。 @karitoshi2011

2016-07-15 21:57:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

おまけ2 ちょっと見には、内堀知事は、福島県民の意見を総合し、代弁しているように思える。が、原発のことを知っている人であれば、「元通りの更地にする廃炉達成」など不可能なことは、知っている。福島県民でも、だ。ただし、福島県内でそれを公に言えないだけで。 @karitoshi2011

2016-07-15 22:00:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

おまけ3 内堀福島県知事は、「まだ『石棺』の話を持ち出すのは早いから、しばらくの間は、その言葉は使わないでくれ」というシグナルを放つためと、福島県民の代弁者の顔を見せるために、出しゃばってきただけだ。 SPEEDI情報を県庁で握りつぶしたのは、内堀副知事(当時)と言われている。

2016-07-15 22:06:37