狼一行の臥塔攻略

GC大戦有志企画『臥塔エテメナンキ』の記録
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サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 #狼の足音 #狼一行塔登り 脇腹に灼熱感。傷を確かめるより先に、刃を突き立てた刺客へと爪を振るう。何処から姿を現したものか、まるで足元の影から生えてきたかのように、己に寄り添う人影がそこにあった。それは狼の爪に顔の半分を抉られ、甲高い悲鳴を上げて飛び退る。

2016-07-25 23:15:20
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 ――“影”か。エッベは血濡れた拳を構え、退る敵との距離を一息に詰めた。が、敵も然る者、それ以上の速さを以って距離を取る。 「マグニ!クヴァシル!頼む!」 影の女に追い縋りながらエッベが声を張り上げた。マグニがリュートを爪弾く。

2016-07-25 23:19:05
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 その音色は暖かく若者の全身に染み入り、活力を齎した。身体中に満ちる力に任せてさらに大地を蹴り、距離を詰める。常人であれば不可能であるはずの、連続した踏み込み。影は残った片目を驚きに瞠った。刃を構えた女の細腕を、エッベの拳が弾き飛ばす。

2016-07-25 23:26:22
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 あらぬ方向に曲がる腕。しかし致命傷には程遠い。そこへ、輝く雫が振りかかる。雫の源はクヴァシルの手元、それの本体たる酒瓶であった。豊かな香気と芳しい酒精が混じり合い、若者の鼻をくすぐる。ほろ酔いにも似た心地良い熱が手足を満たした。

2016-07-25 23:36:37
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 熱が背を押す。身体を捻り、逆の腕をいっぱいに伸ばした。銀の一閃。音も無く、影の頸にぱっくりと紅い傷が開く。一瞬遅れて迸る、赤の飛沫。ひゅうと空気が漏れる音を立て、残った眼を見開いたまま。女はゆっくりと仰向けに倒れた。傷に手を遣りながら、エッベが振り返る。

2016-07-25 23:55:51
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「上々だな」 ニッと笑いながら立てた親指に、マグニが手を挙げ返し、クヴァシルは無表情で頷いた。戦闘能力に優れたエッベを先頭に据えて、二人の技で彼を幾度も行動させる。これが、彼らの常套の連携であった。

2016-07-26 00:00:05

マグニが再起の歌舞、クヴァシルが器我一体でエッベに対して2回再行動を掛けた、という演出。

2.

サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

【戦闘/戦功8】エッベ@連合の前で、友軍の指揮官が流れ矢で昏倒! あなたがロードか、ロードの支援を得られれば見事な指揮で立て直し、HP-6、SP+9。でなければ大混乱でHP-11、SP+6。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 #GC_Etm

2016-07-24 08:26:40
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 #狼の足音 #狼一行塔登り 先程ガーゴイル共を操っていた術者であろう、黒い長衣の魔法師が、取り巻きと共に立ち塞がる。呪歌を奏でるマグニ目掛けて魔法師が火球を放った。ひょいと頭を下げれば、狙いを外した火球はドヴェルグの頭上を飛び越えてエッベの足元で炸裂する。

2016-07-26 12:10:22
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「うわっ!?」 至近距離からの爆風に吹き飛ばされ、若者は柱に叩き付けられた。打ち処が悪かったか、こめかみを押さえて膝を折る。柱にもたれ掛るように、ずる、とその場に崩れ落ちた。 「おいおい!」 マグニが駆け寄りその身体を抱き起す。

2016-07-26 12:14:58
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 彼は、割れたこめかみから血を流したまま意識を失っていた。 《まずいぞ》 クヴァシルが二人を振り返る。 「逃げるに如かず、だ」 矮躯のドヴェルグがぐったりとした若者の身体を担ぎ上げた。

2016-07-26 12:16:01
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 酒の化身たるオルガノンが酒精の吐息で魔法師を怯ませた隙に、二人は敵の間を駆け抜ける。酔ったようにふらりとたたらを踏み、大きく開いた窓から落ちかけて悲鳴を上げる魔法師を尻目に、さっさと次の部屋へと逃げていく一行であった。

2016-07-26 12:26:52
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 . ふ、と意識が呼び戻される。側頭の疼痛に、エッベは顔を顰めた。頭がそっと持ち上げられたかと思うと、石床とは異なる柔らかさ――人の感触が、後頭部に伝わる。前にもこんなことがあった気がする。あれは陽の色をした髪の娘との、死闘の末のことであったか。瞼を開く。

2016-07-26 12:27:43
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 焦点の合わぬ眼を細めれば、陽光を背に己の顔を覗き込む人の陰。ジェシー、と口の中で呟いた。 《気が付いたか》 「あんたかよ!!」 そこにあったのは、空色の瞳ではなく白き虹彩。振り払うように跳ね起きて、走る痛みに頭を抱えた。

2016-07-26 12:52:38
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 《人間はこういうのを喜ぶと聞いたが》 何故振り払われたのか解らぬように、クヴァシルは目を瞬かせながら首を傾げる。 「やってくれるのが女だったらな」 がるる、と言わんばかりに八重歯をむき出して答えた。 《そうか。マグニが言っていたのだがな》

2016-07-26 12:53:01
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 顎に手を遣り思案する白きオルガノン。ぎぎと首を動かして要らぬことを吹き込んだ張本人へと目を遣れば、彼は膝を叩いて笑い転げていた。若者をからかうために、人の心理に無知なオルガノンをけしかけたのである。

2016-07-26 12:53:30
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 「こんの親爺……!」 掴み掛かるエッベ。笑いながら避けるマグニ。敵陣の中であっても、平時と変わらぬじゃれ合いが展開されていたのであった。

2016-07-26 12:53:40

搭攻略 5階

担当研究員 @GCEtm

改めまして、こんばんは! 担当研究員です。え? エテメナンキの歴史について、ですかぁ? うーん、実は資料が少なくて、詳しいことはまだまだ謎に包まれているんです。だから当時のように建ったこの塔を見たときは、かなり興奮したんですよぉ。#GCE公式

2016-07-24 23:01:04
担当研究員 @GCEtm

調べたらきっといろいろな情報が手に入る……と思ってここまで来ましたが、 パンドラに荒らされていて見るも無残……。穴もあき放題ですし、早く元の姿に戻してあげたいです。息切れしてないですか? 少し休んでからでも、大丈夫ですからね。#GCE公式

2016-07-24 23:01:23

1.

サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

【危機】足元に違和感……罠を踏んだ! 四方八方から槍が飛び出てくる。HP-10、SP+9。きみか、きみのオプションが邪紋使いなら危機を察知でき、HP-6、SP+8。 #GC_Etm twitter.com/twbcdice/statu…

2016-07-25 09:05:20
TwBCDice @twbcdice

@hinoe_uma2 DiceBot : 6 < 6[1,5] < (2D6) (09:04:30)

2016-07-25 09:04:30
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 #狼の足音 #狼一行塔登り 一歩を踏み出した足の下、一枚の石板がわずかに沈んだ。首筋が総毛立つ、ちりりとするような感覚。足元で金属の爆ぜる音が鳴るその時を待たず、獣の如き野生の勘に従いエッベは半歩下がって身体を捻る。

2016-07-28 13:01:25
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

@hinoe_uma2 狼面の鼻先を掠めて、その眼前を鉄の鈍色が往き過ぎた。 「罠か」 周囲を見回してみる。よくよく目を凝らせば、石板の模様に巧妙に隠された槍の射出孔が一面に見える。しかし、罠が作動する石板が何であるのかは全く分からぬ。

2016-07-28 17:19:17
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