文化庁世界メディア芸術コンベンション2011「メディア芸術」の地域性と普遍性―"クールジャパン"を超えて

2011年2月12日10時より、六本木・東京ミッドタウンにて開催された『文化庁世界メディア芸術コンベンション2011 「メディア芸術」の地域性と普遍性ー“クールジャパン"を越えて』のまとめです。@PeaceMark51kさんの呟きを中心にまとめました。
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KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

佐藤:まとめ。1)マスメディアの影響。文化産業との関わり→複数形のメディアアーツ。2)テクノロジーとの関わり:マルチメディアアート、デジタルアート。文化庁の「メディア芸術」は両方を包含する。 #ICOMAG

2011-02-12 10:51:00
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

次の発表者:前川修(神戸大)「メディア/芸術としての写真?」 #ICOMAG

2011-02-12 10:51:43
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:写真と芸術の関わり。芸術写真以外のヴァナキュラー写真の研究。心霊写真。プリクラ。エコグラフィ。デジタル写真。これらを考えることで、メディア芸術を考えることができるのでは。 #ICOMAG

2011-02-12 10:53:53
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:19世紀末、写真によって絵画が死ぬ? いや、むしろ絵画的写真も登場した。芸術自体が写真の誕生によって変化した。写真とは社会と芸術の仲介となり、芸術の素材、方法となった。これは写真としての芸術という流れ。 #ICOMAG

2011-02-12 10:55:48
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:対照的に、写真の芸術化も進行。例:MoMAのシャーカウスキー 。写真を芸術作品として理解。またさらにマスメディアとしての写真もあったが、これはテレビによりやや衰退したのでは。 #ICOMAG

2011-02-12 10:57:22
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:写真は社会的機能を失って芸術となった。その意味で芸術は時代遅れのメディア。しかし、写真は複数のメディアや感覚に開かれたメディアでもある。 #ICOMAG

2011-02-12 10:58:33
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:例:美的特質に乏しいヴァナキュラー写真。制作や受容のされ方はブリコラージュ的。反復されながら変容する。例2:ステレオ写真。独特な時間経験。順序の編集や物語性。ジオラマの特徴。パノラマ的視覚。他のメディアを参照する。その連関の中継としての写真。 #ICOMAG

2011-02-12 11:02:20
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:今日のポストメディウム的メディアの相互参照。諸芸術の枠組みに決定的な影響を与えている。各メディウムの独自性への探究が、新たな技術によってさらに深まる。例:フィルム写真とデジタル写真の関係。写真と映画もかつて同様 #ICOMAG

2011-02-12 11:04:42
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:アナログ写真における写真的なものの再帰。参照の連鎖。ウェブ上でのユーザー生成コンテンツ、万人が作品制作を可能。従来の芸術におさまらない性質。ユーザーによるカスタマイズが既に織り込まれている。あるいはコミュニケーションのための合図。 #ICOMAG

2011-02-12 11:07:23
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:従来の芸術の古典的な語り方では語れない。「芸術」概念の単なる拡張ではない。メディア相互の参照運動を前景化する、あたらしい枠組み。それがメディア芸術。 #ICOMAG

2011-02-12 11:08:21
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

佐藤:そもそも芸術からはみ出た写真からみた、戦術、としての芸術。ポストメディウム的状況での、写真の相互参照。 #ICOMAG

2011-02-12 11:09:47
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

佐藤:では討論に入ります。 #ICOMAG

2011-02-12 11:10:35
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

会場:(前川さんに)写真の種類として、ビデオの画面のチャプチャーの集合のようなものをどう考えるか #ICOMAG

2011-02-12 11:13:52
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:加工可能なものとして写真のソースということはできるのでは #ICOMAG

2011-02-12 11:14:30
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

会場(室井尚):メディア芸術、という言葉。やや抵抗のある概念。そこにマンガ、アニメ、ゲームが含まれることへの違和感。それがファインアーツと同列にとらえられることへの違和感。日本における「芸術」概念は(西洋的)ファインアーツの概念を含まないのでは #ICOMAG

2011-02-12 11:16:44
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

会場(室井):海外でのクールジャパンの受容はある種驚き。しかし、日本のメディア芸術はそれほど受け入れられていない。これはむしろ文化庁による政策。アートの世界から考えると欧米に支配されたマーケットに組み込まれる。しかし、メディア芸術はオルタナティブにもなるのでは? #ICOMAG

2011-02-12 11:18:40
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

佐藤:マーケット、流通経路によって「アート」になるのでは?そのカテゴリー分けへの違和感もあるのでは? #ICOMAG

2011-02-12 11:19:42
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

吉岡:欧米のマーケットにどう入るかではない。メディア芸術は不完全な定義だが、現在の文化において包括的に機能する概念。それが西洋を脱構築するかどうかはわからない。ただ、近代的ファインアートと異なる状況があることを主張したい。 #ICOMAG

2011-02-12 11:21:34
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

(ちなみに文化庁長官臨席中) #ICOMAG

2011-02-12 11:23:00
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

会場(室井):展覧会形式の展示には抵抗。しかし、美術館の展覧会という形式として「芸術」「ファインアート」が機能すると思った。前川氏のポストメディウムからすると、メディア芸術、メディアアーツという言葉はおそらく陳腐化する。でも例えばマンガ自体が陳腐化する訳ではない。 #ICOMAG

2011-02-12 11:25:22
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

前川:メディア芸術の現象は、日本独自の現象とはいえないのでは。これまでのファインアートの理論では通用しない。 #ICOMAG

2011-02-12 11:26:36
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

会場(笠原/早大):日本語には単数複数の概念差がない。art/artsの混在が日本での混乱の原因。また「芸術」という概念は江戸自体には異なる概念。万国博向けに考えられたもの。「メディア芸術」という概念は芸術祭以前から存在。そのあたりの状況は? #ICOMAG

2011-02-12 11:29:21
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

吉岡:メディアのつかない、「芸術」「アート」という日本語は異なる文脈で二重に使用されてきた。それが、「メディア芸術」という言葉/概念の基盤。その概念の不完全さの中に明治以降の日本が経験したことの痕跡がある。 #ICOMAG

2011-02-12 11:31:56
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

フータモ:アートとデザインとの交錯。メディアアートとメディアデザイン、これらは欧米では問題として浮上。単純に言えば、デザインは有用性、アートはそうではない。しかし、現代のデザインにおいてこの区別は無効化されつつある #ICOMAG

2011-02-12 11:34:16
KOIKE Ryûta @PeaceMark51k

フータモ:メディアートは日本においてはむしろ、デバイスアート、いうべき。あるいは例えばツーワンツーワンデザインで三宅一生がやっているようにデザインそのものを定義し直すべき。メディアデザインの観念、デザイン一般の観念を芸術の文脈で語るべき #ICOMAG

2011-02-12 11:36:30
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