文化庁世界メディア芸術コンベンション2011「メディア芸術」の地域性と普遍性―"クールジャパン"を超えて
本日10時より、六本木・東京ミッドタウンにて開催される『文化庁世界メディア芸術コンベンション2011 「メディア芸術」の地域性と普遍性ー“クールジャパン"を越えて』を当アカウントにてtsudaります。ご興味の無い方はあらかじめ一時的にでもリムっておいてください。#ICOMAG
2011-02-12 09:39:08マンガ、アニメ、ゲームなどメディア芸術は国民に広く愛され、海外からも注目されている。しかしその歴史的社会的位置づけはあいまい。今後どのような課題があるのか。海外からも研究者を招いて交流・対話したい。 #ICOMAG
2011-02-12 10:04:08明確な結論の出るコンベンションではない。しかし、今後の人類のありかたについて、参加者がそれぞれにヒントを得て、それぞれが今後の芸術文化に活かしていくようになればいい。 #ICOMAG
2011-02-12 10:05:39最初の発表(基調講演):吉岡洋(京大)「『メディア芸術』—それは、そもそも問題なのだろうか?」 #ICOMAG
2011-02-12 10:08:16吉岡:以前、京大の『哲学研究』に「メディア芸術とは何か」という論文を書いた。メディア芸術に対する批判を行なった。 #ICOMAG
2011-02-12 10:09:35吉岡:メディア芸術に関わらず、あらゆる概念は批判的に検討されるべき。それが当コンベンションの動機。あらたに現実に現れた何かをことばで表現するとき、まずその言葉について検討しなければならない。 #ICOMAG
2011-02-12 10:11:39吉岡:メディア芸術は、文化庁のメディア芸術祭以降用いられた言葉。アニメ/マンガ/ゲーム等をファインアートと同じく国家的に位置づけるための言葉。内部から作られた言葉ではなく上からのお仕着せ。行政上の捏造。 #ICOMAG
2011-02-12 10:13:45吉岡:皮肉を言うのは簡単。しかし、そもそもメディアアートがある種の批判的な距離を持った上で成立した概念。メディア芸術という言葉が流通していることには何らかの意味がある。 #ICOMAG
2011-02-12 10:15:36吉岡:2つの問い:1)日本文化について語ること。その歴史的意味。2)芸術、ということばをなぜ用いないといけないのか。 #ICOMAG
2011-02-12 10:16:39吉岡:日本文化というアイデンティティの確立は他者(江戸期まで:中国。明治以降:欧米。大戦後:アメリカ)の視線による。しかし、過去20年くらいの変化。「クールジャパン」といわれる現象。 #ICOMAG
2011-02-12 10:19:00吉岡:1960年代以降、マンガは様々な社会階層を通じてかなり広く共有されて来た。その意味で対抗文化でもサブカルチャーでもない。欧米的規範に対するタテマエの文化ではなく、むしろホンネの文化。 #ICOMAG
2011-02-12 10:21:12吉岡:いわゆる日本人論:著者自身の体験に基づいたあやしげなもの。ただ、2つの特徴がある。日本を肯定するにせよ否定するにせよ、日本は特殊な場所であるという視点。日本的パワーという視点。しかし、「クールジャパン」を語る際、この視点はもはや捨て去るべき。 #ICOMAG
2011-02-12 10:23:52吉岡:ネット時代、あらゆるものがメディアを通して受容されるのでは?いまさらなぜ「芸術」?という問い。2つの答え:1)芸術はユーザーによる投票ではない。2)芸術というのはグローバルな資本の運動に別の意味を付け加えることが出来る。 #ICOMAG
2011-02-12 10:27:03吉岡:芸術は資本主義の中に財貨を社会に還元する別の視点を加えることが出来る。メディア芸術について語ることはそうした新しい視点を付け加えることを可能にする #ICOMAG
2011-02-12 10:28:49佐藤:3つの視点の提示:1)「メディア芸術」とはいかなる問題であるのか? 2)日本文化が広く世界に受け入れられている理由は何か? 3)メディア芸術」を新たな文化概念として考えることは可能か? #ICOMAG
2011-02-12 10:30:15フータモ:日本のメディアカルチャーにふれたのは20年前。当時はメディア芸術ではなく、映像文化と紹介されていた。今日話すのは、メディアアート、メディアアーツについての考古学。まずはグーグルNgramViewerによる統計。 #ICOMAG
2011-02-12 10:34:00フータモ:米国の出版物においてmedia artsの使用はおおまかに1961年に発生。2000年にピークを迎え、そして下がる。イギリスでは1980年前後に現れた。 #ICOMAG
2011-02-12 10:35:29フータモ:一方単数形のmedia artは複数形よりも早く登場。1960年代のマスメディアの発展。新しいアートの形態が発生。旧来の芸術への疑問。70年代になると、mass-media arts, popular media artsなどが登場。 #ICOMAG
2011-02-12 10:39:10フータモ:映画やテレビなど新しい文脈でアートと商業性がむすびついたのでは。いわゆるファインアートとの対比。人民のためのアート。ポピュラー文化との結びつき。広汎のあたらしい実験的なアートとの結びつき。 #ICOMAG
2011-02-12 10:41:38フータモ:(スライド)例:ジョン・ケージ。E.A.T. 。大阪万博ペプシパビリオンにおける前衛芸術との結びつき。そして1980年代。デジタルメディアとの結びつき。商業だけでなく、実験的芸術の延長上で考えられるのでは。 #ICOMAG
2011-02-12 10:44:40フータモ:National Art Eduation Assoc. によると、media artsとは映画、ビデオ、コンピュータと結合した芸術。しかし、音楽は舞台芸術の方に回収されているのが興味深い。 #ICOMAG
2011-02-12 10:46:49フータモ:写真を用いたJohn Heartfieldもメディアアーツではないか。時間がない。とにかく英米圏においては60年代のマスメディアアーツから見なければならない。 #ICOMAG
2011-02-12 10:49:23