フラワーズ・フロム・フロスト ＃１

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「……何だ、テメェは」ショーゴーは彼を走って追ってきた旅行者にそのまま憤りを向けた。「アンタに用がある」旅行者は言った。「俺にはねえよ」ショーゴーはすげなく言った。旅行者は行く手を塞ぐように回り込んだ。ショーゴーは舌打ちして彼を睨み、そして訝しんだ。「……クローンヤクザか？」

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「確かに俺には兄弟が多い」旅行者は言った。ショーゴーは拳と拳を威嚇的に打ち付けた。「どけ」打ち付けた拳が火打石めいて輝き、白い光を帯びた。旅行者は怯まず、ショーゴーに向かってオジギをした。「ドーモ。スーサイド＝サン。ダイ・ゼンです。あるいはDZと呼んでもらっても結構」

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「……面倒くせえ奴のようだな、お前」ショーゴー……スーサイドは顔をしかめて呟き、オジギを返した。「ドーモ。スーサイドです。見ての通り、俺ァ取り込み中だ。ここで準備運動の相手になりてえなら、今すぐ始めるぞ」「アンタに用がある」「俺には、ねえ」「だから、まずアンタの要件を片付けよう」

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【フラワーズ・フロム・フロスト】#1 終わり。#2 に続く