メタファーが先か意味が先か?:アナロジー、メタファー 語義理解の関係性について。について。

普段何気なく使っているメタファー果たしてこれはどのような役割を果たしているのだろうか?それは言語だけでなくて、絵画や広告にも広く見て取ることができる。果たして我々は、は言語的理解を経ずに直接メタファーの関係性を知覚することができるのだろうか?
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瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

そうですね~、メタ物語として機能しますので。RT @totojuni_sanche: アナロジーを駆使した分析手法は、同様にアナロジカルな思考についてより精緻化された注釈を施すには有用だけど、それ以上のものではない、という話か。

2011-02-10 14:28:05
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka ただ、飽くまで自然言語で思考する場合、トマセロやレイコフが指摘するように、そもそも自然言語に於ける概念形成がそもそも比喩的想像力に依存するという重大な現実がありますね。この点についての瀧岡さんのご意見を伺いたいです。

2011-02-11 04:10:37
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche そうですね彼らの主張も理解できないことはないんですが、とりわけレイコフが「Metaphors We Live By」などで主張しているように、概念形成が比喩的想像力の反映あるいは顕現だとするというのはあまりにも論理実証主義的だと私は思うんですね。

2011-02-11 13:42:27
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka うむ、"論理実証主義的"とはこの場合、どういう意味でしょうか?演繹的で慎重な吟味が必要な結論を観察的分析からのみ引き出しがち、という態度のことでしょうか?思考過程の比喩的痕跡と思考それ自体は違うのに、痕跡だけを見て思考の一般的存在論を立てる、みたいな。

2011-02-11 14:01:41
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche それで、もう一言言えば、トマセロにしてもレイコフにしても、どちらもが前提としている考え方の元はWernickeの理論です。つまり、ある音を聞いた時のイメージと、その時の記憶との連想が反復されることによって概念が形成されるという理論ですね。

2011-02-11 14:03:26
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche ええ、まさに。→RT思考過程の比喩的痕跡と思考それ自体は違うのに、痕跡だけを見て思考の一般的存在論を立てる、みたいな。

2011-02-11 14:04:46
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche 思考過程と比喩的痕跡が一致しない理由というのは、例えば、比喩的痕跡というのは結局言語に依存するわけですよね?しかし、仮に彼らの主張が正しいとしたら、たとえば比喩的想像力による言語間の類似性によって知覚も経験もしてない概念を理解できるはずですよね?

2011-02-11 14:18:19
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche 具体的にいえば、空を飛ぶ鳥などを見たことがなくてもても、レイコフによれば、もともとある別の経験とこの「空を飛ぶ」とのある種の類似性を引き起こすメタファーを用いれば「空を飛ぶ」と言う概念が理解できるという主張になりますよね?

2011-02-11 14:22:34
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche 確かに、比喩的想像力は一度獲得した概念を確かなものにするという場合に重要な役割を果たしてるのは事実ですが、比喩的想像力の前提の言語能力のない幼児でも何らかの概念を経験や知覚によって獲得しているという事実を説明できないので言い過ぎとは思います。

2011-02-11 14:27:43
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka そこが肝で、比喩的想像力自体が言語に依存するかどうかは分からないと僕は留保しておきたいのです。言語が単一のモジュールを形成しているか否か自体、まだ論議の途上であるため、先の幼児の例のような逆を取ることが適切かどうかは測りかねるところだと思います。

2011-02-11 17:20:58
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka ただ、レイコフやトマセロの議論が論理実証主義的な意味で「強すぎる」と感じるのは、瀧岡さんが仰る通り、比喩的痕跡を辿ることと思考過程を抽出することは異なるであろうという点です。その点は異論がありません。しかし(続く)

2011-02-11 17:24:20
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka 哲学や政治言説、或いは専門家の用いる体系的言説など、概念の機動性と安定性に依拠した思考経済を要求する言語使用の場面に於いてはまさに、一度獲得された概念が確かなものとされる過程で、比喩的想像力が決定的な意味を持ってしまうと僕は考えています。(続く)

2011-02-11 17:27:00
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka この点についての強勢の置き方が瀧岡さんと僕で若干異なるのかなという印象を現在持っていますが、如何でしょう?

2011-02-11 17:27:40
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche そうですね、そう思います、この点の強勢の起き方の違いですね~。RTこの点についての強勢の置き方が瀧岡さんと僕で若干異なるのかなという印象を現在持っていますが、如何でしょう?

2011-02-11 23:07:04
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche たしかに、言語に依存する、と言うのは言い過ぎかもしれませんが少なくとも認知的抽象化能力に依存することは間違いないでしょう。具体的にいえば、数や量の抽象概念を理解できるようになる7才前後がon setと思います。RT比喩的想像力自体が言語に依存する

2011-02-11 23:12:49
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche ピアジェの段階説で言えば、具体的操作期ですね、すくなくともこの発達段階までこないと比喩的理解あるいは比喩的想像力というのはみにつかないのではと思います~。

2011-02-11 23:18:27
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka なるほどピアジェですか。しかし、ピアジェを参照するならば比喩的理解の端緒はシンボル機能が芽生える前操作期に遡るのではと考えます。何故なら、シンボル機能はメトニミー(換喩)に関わるわけですから。ただし、認知的抽象化の完成時を以て「身につく」とするなら(続く)

2011-02-12 05:59:38
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka 具体的操作期がエポックになるでしょうね。この点はそういう条件付きで同意できるところです。何れにせよ、我々の取り扱っている問題は、思考そのものに対する評価としてどのような点を重視するか、という点にあるのではないかという気がしてきました。この点(続く)

2011-02-12 06:03:59
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka 僕は、ある思考を評価する際に、それがどのような詩的契機に基づいて発想されたものか、という点から、思考モデルの限界確定を試みます。つまり、アナロジカルな構造それ自体の抽出を行うわけです。非常に帰納法的な論証で申し訳ありませんが、実に、アナロジカルな(続く)

2011-02-12 06:06:03
ととじゅに @totojuni_s

@yutakioka 敷衍を経由することがないような「一般的帰結を志向する理論」というものを、僕は見たことがありません。素朴な帰納法的正当化に過ぎませんので、是非、瀧岡さんの方で反証や注釈などを付していただけたら幸いに思います。

2011-02-12 06:11:12
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche そうですね、おっしゃられる通りで、言い方が紛らわしかったのは申し訳ないのですが、そうです認知的抽象化の完成時期を具体的操作期としました。ある思考方の構造分析の際に初めにアナロジカルな拾象を行うことは何ら問題はないと思います。(続)

2011-02-12 06:19:59
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche そこでそのある理論Aのアナロジカルな拾象を経て浮かび上がったメタ構造をA’としますね。このA’の抽出を以て分析を終えることが問題なだけであって、ここからさらにA’を帰結として持つような普遍言明Xを探せば演繹的議論になります。(続)

2011-02-12 06:24:44
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche その理論X導出の差異に考慮すべきは、この理論Xが単純にメタ構造A’とAを導き出せるかだけでなくて、AまたはA’の類概念A1またはA1’そして、Aとはおよそ類とは言えないBまたはB’すらも統一的に説明できる理論Xが望ましい理論となります。(続)

2011-02-12 06:27:15
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche これらの条件を満たすXを見つければXを普遍言明としてA’あるいはAそしてB'あるいはBなどを帰結として演繹的に説明ができます。A’抽出の段階で止まらなければ、アナロジカルな思考は非難される必要はないと思います。現実にはA’で止まる人は多いですが。

2011-02-12 06:30:29
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@totojuni_sanche それと確かに人は無意識的にはアナロジカルな思考をしているかもしれません、ですが、そこで止まらずに論理ずけていけばいいので、初めにアナロジカルな思考をすること自体は問題ありません。終

2011-02-12 06:49:34
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