ガルパン風味ファンタジーリレー小説 ”まチョコレ”(仮題) 第1回
- panssarieteen
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これで骨子は出来上がった。
ならば、とりあえず始めてみようということになった。
その前に、ルールをおさらいしておこう。
- 参加者が1シーンにつき1ツイートずつ、リレー形式で進めていく(今回の場合、3人なので3ツイートで1シーンを構成)
- 1シーンが終わったら、ひとつずつ順番をずらして、別の人が出だしを書いて次の人へ
- 舞台は剣と魔法のファンタジー
- 主役二人は、(今回は)西住まほとアンチョビ
- 文字数節約のために、リプライではなくハッシュタグをつける
あいつら、また何か妙な遊びを始めたようだぞ?
周りの者たちが遠巻きに眺める中、まずは最初に言い出した男が、よく響く声で朗々と語り始めた――。
第一幕 酒場にて
緑の蔦が絡まる町から外れた宿屋だった。街道脇を灯で明るくし、巡視を時折迎え入れて酒をふるまうための店でもあった。よそ者でも静かにしていれば温かい食事と休憩くらいはとれる冒険者にはうってつけの店でもあった。宿の裏にある茂みから先に進めば森になる。境目の店でもあった #まチョコレ
2016-07-19 23:13:23ドワーフの親父は豆に働いていた。深夜仕事は手馴れたものだった。お宝を狙う小鬼の一群をぶちのめすために三日寝なかったこともある。エールをふるまいながら親父はちらちらと一つの卓を見定めていた。二人の客は見るからに手練れだった。エールをちびちびやりながら何かを待っている #まチョコレ
2016-07-19 23:16:39一人の男がやってきた。主人は眉をしかめる。金鷲卿の使いだ。こんな時間にやってくるような人物ではないはずだ。にぎやかな酒場の道の開け方は知っていても、身を隠すやり方は知らないのだろうか。しかしそれも必要な装いだったとすぐに知れた。手練れ二人が立ち上がり使者を迎え入れた #まチョコレ
2016-07-19 23:19:56幕間1
ここまでで宿の情景 これを本来、1リプずつ交代交代で書く 宿の描写が終わったから、今度は主役二人の描写 これをまた代わりばんこに書く 流れは決まっているけれど、どう装飾するかはその人のセンスにかかっている
2016-07-19 23:21:22その場面を見てきたかのような語り口に、二人目の男が感心して頷く。
「なるほど、こんな感じか?」
続いて彼は主役たちの登場を即興で紡ぎ始めた。
第二幕 マホとアンチョビ
@panssarieteen @seigrog アンチョビはペパロニと名付けた長剣とカルパッチョと名付けた短剣をテーブルに置いて、酒場の薄汚れた席についておかみに呼びかけた。「軽くてうまいものが欲しいな」 #まチョコレ みたいな?
2016-07-19 23:06:59「だからさ、やっぱりギルドに喧嘩売るのはまずかったんだよ」 髪を2つに束ねた女が鼻を鳴らして背もたれによりかかった。女というより少女だろう。 「あいつらが悪いんだ」 一方の黒髪の女は豊かな胸を張って知らん顔だ。 「道にもとるだろう」 「道ね」 2つ縛りが頬杖をついた。#まチョコレ
2016-07-19 23:21:49黒髪の女は指輪をジャラジャラと弄んだ。その全てが強力な魔力に満ちている。手の中に握りこむと、手品のようにすべての指にはまりこんでいた。彼女の名はマホ。黒鉄と言えば知る者もいよう。 「私が嫌いなのは何かわかってるだろう、チョビ」 マホは言った。 「つまらない嘘だよ」#まチョコレ
2016-07-19 23:26:00まるで彼女たちが目の前にいて、盃を傾けている。そんな錯覚を覚えるような、二人目の男の語りであった。
最初の男も口を添え、物語の主役はここに揃い踏みした。
幕間2
三人目の男は頭をひねりながら、仲間たちが語った場面に合わせて、話をつなぐ。
順番語りが本格的に始まった。
第三幕 貴人からの依頼
金鷲卿の使いに気がつき、二人の女は軽口を止めた。 値踏みするような視線を受けつつ、紳士が彼女らの卓に座る。 「お久しぶりです、おふた方」 ワインを注文した後、使いはすぐに本題を切り出した。 「最近の日照りで、ゴブリンの一団が領内に侵入してきたことはご存知ですかな?」 #まチョコレ
2016-07-20 22:37:51「知ってるよ。麦の値段が上がる」チョビは鼻を鳴らした。「パスタが茹でられない」 金鷲卿は羊皮の地図を取り出し、示した。 「敵には大将がおります。この熊火ヶ原に布陣を」 「暗殺か」 「さすれば、来年もパスタがメニューに」 訝しむまほに、金鷲卿は頷いて重い革袋を出した。 #まチョコレ
2016-07-20 22:47:24