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異世界トラベルした先々で自分のウンコがバカ売れして大儲けする話 【前編】

自分の世界ではなんでもないものが、異世界では突然宝になる。そういうことなんですよ。 ウンコが売れたら最高やん。
ぴくめす 魔女シリーズ 異世界小話 Twitter小説 ゴブリンシリーズ 帽子男
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前の話

ツイートまとめ 性悪ゴブリンが、女騎士や女勇者やエルフの姫を屈服させてハーレムで暮らす話 やあ (´・ω・`) ようこそ、クソSSセルフまとめへ。 このサマリーはサービスだから、まず読んで落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、このまとめタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐とした世の中で、そういう.. 3070 pv 16

本編

帽子男 @alkali_acid
異世界トラベルした先々で自分のウンコがバカ売れして大儲けする話。 分かるか。ウンコがな。売れる。自分のウンコがめちゃ売れる。商人としてはちゃめちゃに成功する。もう無双てもんじゃない、無三とか無四ぐらいの勢いで超人気の商品になる。
帽子男 @alkali_acid
異世界トラベルはよお、転生や召喚よりマイルドな分こう、元の世界の物品とかを持ち込みやすい。売り買いですごい利益を上げまくるみたいな話がね。ある。 元の世界ではなんでもない、ありふれたものが、トラベル先では貴重きわまりないみたいな落差があればあるほどよかろうもん。だからウンコ。
帽子男 @alkali_acid
自分が毎日毎日ぶりぶりぶりぶり出してるウンコがよ?異世界じゃすばらしい得難い珍品て訳よ。 かわりにそりゃもうすごい宝がいっぱい貰える。わらしべ長者どころじゃない。脱糞長者だよ。
帽子男 @alkali_acid
「…グググ、なるほどこのウンコは実に役に立ちそうだ」 「でやんしょ?さっすがお目が高い」 「グググ…では対価として最高級の媚薬をくれてやろう」 「ギヒヒ!そいつはいいねえ…媚薬ってのは悪党どもに高く売れる」 「ググググ…このウンコも…我が陰謀に役立つ…」 「ギヒヒヒ」 「ググググ」
帽子男 @alkali_acid
という感じでな。 まあとんとん拍子に話が進むのよ。どこでもな。 「グググ、お前とは他人の気がせぬな。小さき鬼よ」 「ギヒヒ、おいらもそう言おうと思ってたところでさ大きな鬼さん」 「杯でも交わすとするか」 「ギヒヒ、毒でも盛るつもりですかい」 「グググ、できればやってみたいところ」
帽子男 @alkali_acid
うまのあった相手とは骨牌遊びをして賭けなんかもして。それぞれの世界の酒を痛飲。異世界貿易ほど楽しい稼業はない。 「ギヒヒヒ、兄弟(きょうでえ)、あんたのことはオークメイジの兄弟と呼ばせてくれ!」 「グググ…ではお前のことはゴブリンキングの兄弟と呼ぼう」 「ギヒ、豪儀だ」
帽子男 @alkali_acid
「人間やエルフどもを陥れる悪事に乾杯!」 「糞毒と媚血に、乾杯」 「ギヒヒヒ!!」 「ググググ」 大小の鬼が杯をぶつけあわせて不快な笑いを交わす。 あ、そうそう。別に異世界旅行者が現世の人間とは限らんよなあ。下種なゴブリンがたまたまそういう仕掛けをわがものにする場合もある。
帽子男 @alkali_acid
なんでゴブリンなんかが?しかも取引相手はオーク? 理由やきっかけ、背景なんかどうでもいいんだよ。異世界の転生も召喚も旅行も、始まるまでのいきさつに興味なんてないでしょ。 まあ一応言っておくと事故。事故なんよ。
帽子男 @alkali_acid
◆◆◆◆ 「塩がまた足りなくなってきたアル。旦那様、とってきて欲しいアル」 そもそものきっかけは、城の厨房で料理の腕を振るうエルフの嫁が変な語尾でそう要求してきたからだった。 ゴブリンの夫は最初、聞こえないふりをした。 「塩!塩!塩!」 鍋を叩いて妖精の娘が繰り返す。
帽子男 @alkali_acid
「ギイイイ!その音をやめろ!!」 ぴたっとやかましい響きが止まる。緑肌の小鬼は、ふんぞりかえる厨師をいまいましげににらみつけた。向こうは人間からすれば絶世の美貌というやつだろうが、卑しい亜人にとっては憎らしいだけだ。
帽子男 @alkali_acid
エルフ。ただし暗い肌のダークエルフでも、明るい肌のライトエルフでもない。黄みがかった肌に切長の瞳、目尻に朱の隈取り。ほっそりした肢体を持つドーンエルフ。東洋に住まう暁の妖精だ。 気の遠くなるほどの距離を旅して西の果てにある闇の国に到来し、今は押しかけで同地を統べる王の妃となった。
帽子男 @alkali_acid
王というのは何を隠そう、相対しているゴブリンである。本人はあまり歓迎していないが。 「エルフさんよ。いくつか言っときてえ」 「なにアル?」 「まず、おいらはあんたの旦那じゃねえ!あんたの旦那は故郷にちゃんといるだろうが!」
帽子男 @alkali_acid
「…昔のことアル」 さびしげに笑う細身のおとめに、矮躯の若者は地団駄を踏んだ。 「あんたが旦那のためとか言っておいらを殺して闇の国の財宝をかっさらおうとしたのは、ほんのちょっと前じゃねえか!」 「女に過去の話をするものではないアル…」 「ギイイ!」
帽子男 @alkali_acid
ゴブリンはぎざぎざの歯をむきだしにして怒りの叫びを放つと、つるっぱげの頭をかきむしった。 「それから!あんた、塩を使いすぎだ!東洋の料理ってのはなんだってそうやたらと塩を使う!」 「おいしいからアル?」 「ギイイ!!」 「ルーナ大姐やシルヴィア小姐には評判いいアル」 「ギイ!」
帽子男 @alkali_acid
小鬼は虚空に腕を伸ばして指を閉じたり開いたりする。 「ルーナにシルヴィアだと!あの人間の女どもはただのいそうろうだぞ!あいつらの好みでどうしておいらがえっちらおっちら塩をとりにいかななきゃいけねえ!」 「ひどいアル。二人ともかわいい奥様アル…照れてるアル?」 「ギイイ!!」
帽子男 @alkali_acid
噂をすれば影というか、二人の美女がやってくる。かたや褐色の肌に黒髪黒目、豊満ながら逞しさも併せ持つルーナ、もう一方は純白の肌に銀髪銀眼、しなやかにして優雅ながら剣のような鋭さを帯びたシルヴィア。 それぞれ人間の大国、クレセントの剣豪とドラゴニアの竜騎士。
帽子男 @alkali_acid
ちなみに妖精の娘も名をツィーツィーといってはるかな无屍民国で秘術を修めた霊幻道士、いや女だから道姑である。 ただのゴブリン、ちなみに名前はボルボというが、ともかくちんけな亜人が喧嘩して勝てるような連中ではない。 「ギ…」 「ボルボさん。そろそろ厠の掃除を」
帽子男 @alkali_acid
ルーナの方がずけずけという。 「ギイ!あんたら、喰いすぎで出しすぎだ!」 「品がなくてよ」 「ギイイイ!!」 「手抜きして宮殿のまわりに放っておいたりしないで下さいね」
帽子男 @alkali_acid
ちなみにルーナはクレセント帝国では三日月の運び手という必殺の刺客であり、祖先には偉大な英雄がおり、代々受け継いだ伝説の武器を自在に振るう。いちおう妃としてふるまっているが、機嫌次第ですぐちびの王の首ぐらい刎ねられるかもしれない。 「…ギ…やりゃあいんでしょやりゃ」
帽子男 @alkali_acid
「よろしくお願いしますね…あ、瓜の糖漬け…これおいしいんですよね」 「自信作アルよ!中庭の菜園がかたちになってきたアルから!」 おやつをつまみながら仲良くおしゃべりを始める女達。ぶっちょうづらをして力仕事に向かう男。 「あ、旦那様。ウチのキョンシーを連れていくアル」
帽子男 @alkali_acid
ツィーツィーが袖を探って呪符を出すと、ボルボはむっつりと受け取ろうとし、なぜか妙に鈍くさく足をもつれさせてぶつかった。 「あんっ♪いたずらはだめアルよ」 「ギヒヒ、申し訳ねえ。おいらとしたことが」 妖精の薄い胸に頭をくっつけた小鬼は、すぐいつもの敏捷さを取り戻して跳びすさった。
帽子男 @alkali_acid
道姑は唇に長い爪をあてていたずらっぽく微笑む。 「もう、旦那様ったら、そんな風にしなくてもウチは…」 誘いの目配せを送ろうとするのへ、咳ばらいが邪魔をする。 「おほん。ボルボさん。さっさといってらっしゃいな」 かたわらで見ていた剣豪が蜜漬けの瓜をつまみつつ命じたのだ。
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